ステージで思わずコウモリを食いちぎってしまったのがオジー・オズボーン、ステージに生きたヒヨコを撒いて踏み潰したのがコンディション・グリーンのかっちゃんというHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)伝説は、Googleのサジェスチョン機能にみられるように21世紀になって19年経っても続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
私は、故・ランディ・ローズのギターが、「フライングVみたいだけどなんかちょっと違うよね」と思っていたところ、「Jackson Randy Vというモデルです」とギタリストのRie a.k.a. Suzakuさんから指摘していただいたくらいのオジー・オズボーンライト層にすぎません。
4大ハードロックバンド(レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバス、ユーライア・ヒープ)では、ユーライア・ヒープのちょっと捉えどころのない音楽性が比較的好みです。おそらく、クイーン、(ドイツのヘヴィメタルバンドの)ブラインド・ガーディアン当たりは、ユーライア・ヒープの影響を受けている感じがします。
(故・ランディ・ローズは、2019年現在も活発にツアーしているクワイエット・ライオットの創立メンバーですが、クワイエット・ライオット時代は芽が出ず、オジー・オズボーンのバンドのギタリストとして脚光を浴びました。)
ところで、オジー・オズボーンのアコースティックギターをフィーチャーしたアレンジのバラード「Goodbye To Romance」、非常に良い曲ですね。ストレートにビートルズサウンドです。
そう、オジー・オズボーンは世界の音楽史上何千人もいるであろう『ビートルズによって人生が変わってミュージシャンになった人』なのです。
ただ、オジー・オズボーンは、パイロットやラズベリーズやドゥワイト・トゥリーやXTCやスクイーズのディフォード&ティルブルックやマーシャル・クレンショーのような、ストレートにビートルズのスタイルを模倣する音楽に進みませんでした。
オジー・オズボーンが結成したブラック・サバスは、サイケデリックロックを発展させたような音楽、ヘヴィメタル、今日ドゥームメタルと呼ばれるような音楽のパイオニアとなったのです。
そんな、オジー・オズボーンのルーツであるビートルズを濃厚に感じさせるバラードが「Goodbye To Romance」です。
【引用】『オジーは生涯ずっとザ・ビートルズをアイドル視してきた。彼らがいたから、自分は音楽の道に進んだって言っている。オジーとは35年近く一緒にいるけど、彼は35年間1日も欠かさずザ・ビートルズを聴いてるの。』【引用終】
オジー・オズボーン、ザ・ビートルズを前に支離滅裂 | BARKS
ロック界には3部作という呼び方があって、同一のプロデューサーだったり、テーマに沿って作られたアルバム3枚・3連作を呼びます。デヴィッド・ボウイだとブライアン・イーノとのベルリン3部作(『ロウ』、『ヒーローズ』、『ロジャー』)、矢沢永吉さんだと、故・アンドリュー・ゴールドとの3部作(『E'』、『YOKOHAMA 二十(ハタチ)まえ』、『東京ナイト』)だとかですね。
日本のガールズバンド、BAND-MAIDについて、私は、セルフプロデュースに移行し、ハードロック(HR/HM)サウンドを確立した3部作と思っているレコードがあります。
3曲入りマキシシングルの『YOLO』、そしてフルアルバムの『Just Bring It』『WORLD DOMINATION』の3作です。
で、BAND-MAIDのメジャーデビューミニアルバム『Brand New MAID』、曲はロックですがミックスがボーカルにフォーカスしてレベルを上げたJ-POPになってしまっています。メジャーレーベルが、ソロのJ-POP女性シンガー+バックバンドという構図で見立てて制作しているように見えます。
次作のマキシシングル『YOLO』では、バンドがレコード制作の主導権を握り、収録曲3曲とも自作、ミックスもロックらしいものになっています。
このBAND-MAIDのマキシシングル『YOLO』収録曲「Unfair game」「matchless GUM」が相当なものです。
ブラック・サバス、アイアン・クロウ、オジー・オズボーン等のクラシックなヘヴィメタル、ドゥームメタルを連想させる曲です。
日本のメジャーレコード会社から出た商業ベースに乗ったロックでここまでヘヴィメタルを極めた曲はめったにありません。
特に、2017年の欧州ツアー、ドイツ・ボーフムでのライヴでのファンカムで見る機会があったBAND-MAIDの「Unfair game」「matchless GUM」のパフォーマンスが素晴らしいです。
日本のサイケデリックロック/ヘヴィメタルでは、鈴木ヒロミツさんがボーカル、浜田省吾さんのアレンジ等を手掛けている星勝さんがギターを務めていたモップスはすごかったですけどね。
そして伝説のロックバンド、裸のラリーズもすさまじかったです。けれど、サイケデリックであってもへヴィメタルではないでしょうかもしれませんね。
おそらく、ほとんど知られていない商業ベースに乗っていないアンダーグラウンドシーンで凄まじいサイケデリックロック/ヘヴィメタルはあったはずです。
BAND-MAIDは商業音楽シーンで「Unfair game」「matchless GUM」のような曲をリリースして商業的にも評価されたことは結構すごいことじゃないでしょうか。
オジー・オズボーンの例のコウモリ❗️もふもふのもふ‼️ pic.twitter.com/z5wk5gjjVq
— ディスクユニオンお茶の水駅前店 (@diskunion_do1) April 27, 2019
◆Ozzy Osbourne - Crazy Train (Speak Of The Devil)
Ozzy Osbourne - Crazy Train (Speak Of The Devil) - YouTube
◆Quiet Riot - Cum On Feel The Noize (Video Version)
https://www.youtube.com/watch?v=ZxgMGk9JPVA
◆BAND-MAID / YOLO
◆OUTRAGE - 御意見無用
モップスの代表曲のカバー。
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