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- ポップ・ミュージックが聞こえる記憶と雑記 -

「そのひと(男)はやめておけ」と言っても聞き入れられない問題 back number「HAPPY END」

 

リック・デリンジャー逝く

ジョニー・ウィンターファミリーの一員として、また、自らソロアーティストとして、1970年代に人気を博したリック・デリンジャーの訃報を聞いて、ふと昔の追憶がよみがえりました。

 

といってもデリンジャーの音楽じゃなくて個人的なことです。


突然ですが「文通」って知ってますか?

 

メールとチャットアプリが主な通信手段になった21世紀、「文通」をイメージすることって難しいと思います。早い話、アナログ、つまり紙のメールのやりとりのことです。

 

その当時、既に携帯電話は普及していましたが、離れた県で、働きながら大学に通っていた女性と手紙をやりとりしていたことがありました。

学生といっても、一度社会に出てから退職して受験勉強して学校に進学し、昼間は非正規の仕事をかけ持ちしていた当時20代の女性でした。

 

「文通」の内容はたわいのないことだったのですが、だんだんと彼女の前の職場と今の職場の、あれやこれやというか、ほとんど異性とのあれやこれや、ちょっと面倒なことになった件を相談されたりしていました。

 

ちなみに携帯のキャリアはおれのがツーカーTu-Ka)、彼女のはIDOだった。知らないでしょ?

 

そのうち、彼女がコンサートやライブを観に東京に来た際に会うようになって、まぁそれは数回だけだったんですけど、一度、ロングドライブしながら彼女の身の上話を聞かされたことがありました。

 

そのあれやこれやとは、仕事先で知り合った男性とのことで、なんというか、浜田省吾の「陽の当たる場所」というか、「LONELY」というか、竹内まりやの不倫ソングのプレイリスト作ったろうかというような、まぁ、そんなような話だったわけです。

 

ちなみに、浜田省吾のシングル盤『LONELY-愛という約束事』のカップリング曲、つまりB面が、名曲「もう一つの土曜日」です。これで分かる人には分かります。

 

彼女が話した身の上とは、彼女にはもともと将来を約束した地元の男性がいたんですが、その彼とは不本意な別れを強いられました。それも辛い話だったのですが、問題は現在の男性の方でした。傷心の彼女を慰め、彼女が心の拠り所としてすがり、付き合うようになった男性には実は家庭があったという・・・。

 

某国政政党の某国会議員かよ?!

 

なかなかにヘヴィーな彼女の身の上話、というか愚痴の状況は、自分にとって、離れた県の、絶対に縁のないであろう職場の、知らない人たちの人間関係のことであり、無責任に答えていました。

 

「そいつ(男)とは別れた方が良いよ」と。

 

「そうだよね」「なにもかもあきらめてpcdさんの街に引っ越して来れたら良いんだけどね」と彼女。

 

「・・・・・」

 

ロングドライブから彼女を駅まで送る途中、立ち寄ったファミレスの駐車場で、

おれと彼女はキスしました。

 

まぁそんなこんなで、ある時、彼女から「プリプリ(プリンセス・プリンセス)のコンサートを観に上京するので一緒に行きませんか」とオファーされる。

 

断る理由もないので一緒に行く予定だったのですが。

 

コンサートの一週間くらい前に私がぶっ倒れて入院。

 

一通り検査をして、数日で退院の診断だったのですが、「その日程はまだ自宅療養だね」とドクターストップがかかり、やむなく病院から携帯電話で彼女にキャンセルの連絡をしました。


それからしばらくたってからかな。

 

彼女から「結婚することになりました」という連絡がありました。

 

あれやこれやと相談を受けていた男性が、複数の女性問題に加え、お金の問題を起こして職場を追われ、離婚していたとことは聞いていました。

 

このパターン多いよね。

 

彼女の結婚相手は、そのというか問題の男性ではなく、彼女の口からは聞いたことのない男性でした。

 

結婚することになった男性と彼女の間に「もう一つの土曜日」的なエピソードがあったのかどうか知るよしもありませんが、「良かったね」と祝福した思い出が・・・。

 

あの時、ぶっ倒れて入院してなかったら、彼女とプリンセス・プリンセスのコンサートに一緒に行っていたら、ひょっとしておれにもチャンスがあったかな?

 


月日は流れ、2010年代。

 

私はプリンセス・プリンセスのリーダーでベーシストの渡辺敦子さんが副校長を務める(現在は校長先生)学校法人滋慶学園 東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)で学んだ女流バンドマンたちを応援していた。

 

それは今もですね。

 

BAND-MAIDのベースMISAとドラマー廣瀬茜、LoVendoЯツインギター魚住有希と宮澤茉凜、BRIDEARのボーカルKIMIらが、TSMとTSMの系列校(大阪のOSM、福岡のFSMなど)の出身者だったのです。サポートを経て2019年にBRIDEARに加入したAYUMIもTSM出身。

 

ゲイリー・ムーアジョン・サイクスのような、太く艷やかでいかにも弦楽器らしい音色のギターを弾く魚住有希さんのフェイバリットギタリストがジョニー・ウィンターなんですよね。

 

自分が2010年代から推し続けているTSMの渡辺敦子さんの教え子の女流バンドマンたちってハードロック、ヘヴィメタル系。きっと、浜田省吾とかback numberとかの「女々しい」J-POPのラブソングが思いっきり苦手そう。

 

歌謡ロックのパイオニアとして日本の女性ロックに大きな影響を与えた山口百恵さんの曲の世界のヒロインは、煮え切らなかったり、不実だったりする男達に小気味良く啖呵を切る潔さが命。阿木燿子×宇崎竜童×山口百恵が造り上げた蓮っ葉な女性像が日本の女性ロックの基本だと思う。

 

女流バンドマンが奏でるオトコマエの凛々しいロックって、ギャップが魅力的だけど凛々しくて安心して聞いていられます。

 

back numberの「HAPPY END」のMVの演出が話題になった唐田えりかさん、ベッキーBAND-MAID結成以前、TSM時代のMISAと茜がバックを務めたことかあるのはファンの間では有名)、そして今TVと週刊誌を騒がせている永野芽郁さん・・・

 

不倫騒動でファンからも業界からも大きく期待されていたキャリアを大きく損ねることになった女性芸能人は少なくありません。

 

ましてや、常識を守ったり他人に合わせることで仕事を進め生活している一般人に「不倫騒動」のダメージは大きい。

 

きっと、彼女は、おれから「そのひと(男)はやめておけ」と言われなくても、自分で人生を立て直したことでしょう。

 

遠い昔、ごく短い時間だけお互いの人生がすれ違った彼女が、どこがで幸せに暮らしていることを願っています。

 

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