昨年末に発売された、ロキノン(『ROCKIN'ON JAPAN』2019年2月号)が「あいみょんの全て」という特集で、表紙のあいみょんかわいいし、買おうかなと立ち寄り先近くの本屋さん3軒のぞきましたが、3軒とも売り切れ。
あいみょん、すごいことになっているんですね。
あいみょんの幼少から家庭で流れいて馴染んできたジャパニーズルーツミュージック、吉田拓郎さん、浜田省吾さん、河島英五さん、尾崎豊さんらの大御所ロック歌手の皆さんは自分も聞いてきたり、カラオケでも歌ってきた人です。
なので、あいみょんのソングライティング、歌唱法は、非常にすんなりと聞いてなじみます。
1970年代、1980年代の日本のフィジカル系の男性ロック歌手/フォーク歌手のスタイルを2010年代に正統に受け継いだ(女性の)ロック歌手という感じですね。
あいみょんの以前のインタビューを読んでも、名前があがる女性歌手はユーミン(松任谷由美)さん位のような気がします。
あいみょんの「愛を伝えたいだとか」のプロ編曲家によるファンク歌謡/グローヴァー・ワシントンJR歌謡アレンジのみに注目して、椎名林檎さんの名前が出ている例がありますが、これはおそらく編曲家の仕事のテイストであって、あいみょん自身は椎名林檎さん・東京事変を通っていない気がします。
私的には、あいみょんのファンク歌謡「愛を伝えたいだとか」のサウンドモチーフは、アーニー・ディフランコ(Ani DiFranco)のフォーク/パンク/ファンク、例えば「プレイ・ゴッド」(Play God)あたりの方がしっくりきます。
つまり、ポピュラー音楽史的に、あいみょんという才能を、ジョニ・ミッチェルやリッキー・リー・ジョーンズ等のアメリカのレジェンダリ―な女性シンガーソングライターの系統に位置づけようとするワークだったりすると良いなぁと思うわけです。
あいみょんが、テレビ朝日の『Mステ』(ミュージックステーション)に出演し、「君はロックを聴かない」を歌った際の演出では、背景にロックの名盤のレコードジャケットが次々と映し出されました。
その演出では、ジョニ・ミッチェルもリッキー・リー・ジョーンズも含まれていたという情報(目撃談)があります。
◇Ani DiFranco 「Play God」 (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=lQfcLIwLnV8
◇Folk Alley Sessions at 30A: Ani DiFranco, "Binary"
https://www.youtube.com/watch?v=qK1q4xF5pvg
日本の女性シンガーソングライターを充分に知っているわけではありません。
浅川マキさん、山崎ハコさん、森田童子さん、カルメン・マキさんあたりは時代が上りすぎ?。中島みゆきさんはあいみょんのお父さまのレコード棚にあまりなかったのかもしれません?
私は、デビュー直後から2000年代前半頃の熊木杏里さんに、とんがり具合と繊細さの同居等、今のあいみょんと共通のテイストを少し感じます。
InterFMのデイブ・フロムさんの番組でかかったニッケルバック(NIckelback)の「Legs」(ZZTop)カバーいいですね。
今週末(1月11日、12日)ワールドツアー千秋楽を迎える日本の女性ハードロックバンド、BAND-MAIDの「Take me higher!!」、ニッケルバックの「アニマルズ」うんぬんとおっしゃる外国の方がいらっしゃったりしますが、ハードロック・ヘヴィメタルというかクラシックロック好きでしたら、ヨーロッパ(EUROPE)の「Yesterday’s News」の名前も出してほしかったりしたりします。
たしか、ギターはジョン・ノーラムじゃなくてキー・マルセロだったかもしれませんが・・・。
かなみんちょ(BAND-MAIDの遠乃歌波さん)同様、クラシックロックのツボついてきます。
ワウペダル、ワウワウ!!
それではまた。
◇熊木杏里 「君の名前」
https://www.youtube.com/watch?v=goRVnSLxkGM