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【なぜ?】ガールズハードロックバンドBAND-MAID、ライブで初期の曲「FORWARD」を解禁した理由は【新木場ツアーファイナル】

 

 

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BAND-MAIDの「FORWARD」(インディーズデビュー1stアルバム『MAID IN JAPAN』収録曲)の演奏を聴くのは、2015年7月18日に渋谷・ライブハウス『egg man』 でのBAND-MAID 2周年ワンマンライブ以来3年半ぶりです。

 

この3年半の時間で、BAND-MAIDを取り巻く状況は大きく変わりました。

 

2016年、2017年、2018年の毎年の海外ツアー(2019年のワールドツアー実施をファイナル後に発表)、メジャーデビュー、『World Domination』がトップ10入りする好調なチャートアクション等々。

 

ファンに海外を含めハードロック、クラシックロック、ヘヴィメタルあるいはラウドロックを聴く30歳代から60歳代の男性ロック系リスナーのファンが増えるにつれ、ポップ色が強いと受け止められる1stアルバム『MAID IN JAPAN』の楽曲は封印気味になっていきました。

 

 

個人でも集団(バンド)でも、原点があって現在があり、それを結ぶプロセスがあって、そして将来があります。

 

2018年10月31日、東京ドームでのポール・マッカートニー公演のセットリストは、キャリアを総括する原点、プロセス、現在、未来の流れになっていました。

 

特に開幕前のスライドによるプレ・ショーでは、執拗なまでに原点にスポットライトが当たっていたように感じました。

 

ドイツ・ハンブルク時代、シルヴァー・ビートルズ時代等々、スチュワート・サトクリフの姿は確認できませんでしたが、左端がピート・ベスト(初代ドラマー)であると見えるリーゼントヘアスタイルの初期ビートルズのアーティスト写真も見えました。

 

見間違いの可能性もありますが、私は、スライドショーに流れていくリーゼントスタイルのビートルズのアーティスト写真に、ポール・マッカートニーが今後も決して公の場では口にすることはないであろうピート・ベストや故モナ・ベストへの感謝のメッセージを含んでいるのではないかと感じたのです。

 

 

ポール・マッカートニーの60年前と比べれば、BAND-MAIDの5年前は比較的最近のように思えますが、5年間でずいぶん世の中も変われば、一人ひとりの人生も変わっています。

 

BAND-MAIDは、海外人気が逆輸入される形でハードロックバンドとして人気が出た後も、メジャーデビュー1stフルアルバム『Just Bring It』(2017年1月リリース)収録曲の「OOPARTS」、メジャー3rdシングル「start over」(2018年7月リリース)とインディーズデビュー当時の原点を見つめ直す楽曲を発表しています。

 

BAND-MAIDが、ツアーファイナルで、インディーズデビューアルバム『MAID IN JAPAN』収録曲「FORWARD」を数年間の封印から解き演奏した理由は何なのでしょうか?

 

 

BAND-MAIDの小鳩ミクさんは、「BAND-MAIDというジャンルを作りたい」とバンドの音楽的方向性について発言したことがあります。

 

誤解もされやすい発言でもありますが、成功して長い間続いているバンドやミュージシャンには、実際にバンド名=ジャンル・カテゴリになっている大物は少なくありません。

 

 

例えば、日本のサザンオールスターズ

 

私はサザンオールスターズの初期のコンセプトは、『リトル・フィート三波春夫のミックス』ではないかと思っています。

 

リトル・フィートアメリカ南部の白人と黒人の大衆音楽・文化がクロスする音楽に、日本の庶民の祝祭感を表現する三波春夫さんの昭和歌謡曲のニュアンスをミックスした芸能がサザンオールスターズの音楽ではないかと思っています。

 

音楽スタイルでいえば、ロック、ラテン、歌謡曲、ブルース、ファンク、リズム&ブルース、レゲエとなんでもありですが、全部ひっくるめてサザンオールスターズというスタイル・ジャンルです。

 

 

今のBAND-MAIDは、ハードロックやラウドロックのフィールドで演奏を重ね、自分達のバンドのサウンドに自信を持ち、「どんなスタイルの楽曲を演奏してもBAND-MAIDの音楽になる。」という自信を持っているのだろうと思います。

 

つまり、BAND-MAIDが、ワン・アンド・オンリー、「BAND-MAIDというジャンルを作りたい」ということが実際に軌道に乗ってきているのだと思います。

それが、初期の楽曲「FORWARD」の封印を解いた理由なのではないでしょうか。

 

 

ツアーファイナルで初演奏された、インストゥルメンタル新曲「without holding back」。

 

『隠し切れない、もう隠さない』ファンクロックという感じがいいですね。

 

TVのスポーツ番組のテーマ曲等に合う感じ。是非インストゥルメンタル曲でもタイアップを狙ってください。

 

ファンクっぽいハードロックというと、イーグルスのジョー・ウォルッシュやディープ・パープルのトミー・ボーリン等の名ギタリストを輩出し、『アメリカのヤードバーズ』と呼ばれたジェイムス・ギャングを思い出しました。

 

 

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BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2018-2019【侵略】

日時:2019年1月12日(土)18:00~20:00

会場:東京・新木場STUDIO COAST

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