2019年6月下旬、絶賛海外ツアー中のBAND-MAID。現地ファンが発信する動画情報を見た印象は、『打楽器型(パーカッシヴ)、弦楽器型(クラシックロック)の異なるタイプの2トップギターによるバンドアンサンブルの確立』です。
打楽器型(パーカッシヴ)ギターは、英米のロックギター史では異端といえるでしょう。
音楽史的系統としては、ミック・グリーン(ジョニー・キッド&ザ・パイレーツ)→ウィルコ・ジョンソン(ドクター・フィールグッド)→アンディ・パートリッジ(XTC)になります。
英米ロックでは異端であっても遠く極東日本では事情は異なります。1970年代初頭から数多くデビューした博多のビートグループ勢『めんたいロック』が、最大の影響を受けたロックバンドがドクター・フィールグッドだからです。
日本を代表するトップロックギタリストの一人である布袋寅泰さんも、(リスペクトするギタリストのトップは英セッションギタリストのクリス・スぺディングですが)、伝統的ロックギター(弦楽器、クラシックロック型)スタイルに反発し、打楽器型(パーカッシヴ)ギタースタイルに傾倒したギタリストです。
小鳩ミクさんが打楽器型(パーカッシヴ)ギタリストであるという判断は、演奏スタイル、そして、小鳩ミクさんがフェイバリットミュージシャンの中にあげている中ではほとんど唯一のロックギタリストがMIYAVI(敬称略、※ルールとして個人名は敬称付き、外人名と屋号は敬称略でそろえてます)であることからです。
MIYAVIは、リスペクトするギタリスト、に英米のブルース、クラシックロックのレジェンドと並び、日本の布袋寅泰さん、HIDE、高中正義さんをあげています。(ソース:wiki)
そうすると、ウィルコ・ジョンソン→布袋寅泰さん→MIYAVI→小鳩ミクさんと影響の系統樹が描けます。
もちろん、指弾き、ピック弾き等、テクニック面でご指摘はいろいろあるかと思います。演奏から受ける大印象が、BAND-MAIDの小鳩ミクさん=『パーカッシヴギター!』というものです。
『 俺のヒーロは革ジャンの上下にみを包みリーゼントでフライングVをかき鳴らす「クリス・スペディング」
スーツにレジメンタルのタイを結んだ「ビル・ネルソン」
すべてのコードワークに血が滲む「ウィルコ・ジョンソン」
モッズ・スーツでリッケンバッカーを切り刻む「ポール・ウェラー」
難解なコードを「THIS IS POP」と叩きつぶす「アンディー・パートリッジ」
リリカルに知を流す「トム・ヴァーライン」
ギターから指板を消した「エイドリアン・ブリュー」
『サティスファクション』はDEVO
アート・リンゼイ、マーク・リボー
変態と呼ばれるギターリストに憧れ、そうなりたかった。』
布袋寅泰『BEAT主義日記』2010年3月アーカイブ『ボブ・ディランをみた。』より引用
>Ahead Of The Light MIYAVI- MIYAVI
>STRONG MIYAVI, KREVA- Samurai Sessions Vol.1
>STRONG MIYAVI, KREVA
以下のTwitterリンクにはMIYAVIの楽曲は入っていませんが、当時BAND-MAIDのメンバーが愛聴している洋楽リストとなっています。
BAND-MAID #小鳩ミク さんと #彩姫 さんの #Listenwith にご参加ありがとうございました!お二人が選曲した「普段聴いている洋楽」プレイリストは #KKBOX で聴けます♪→https://t.co/TtsS9rilr1 #バンドメイド pic.twitter.com/GzZJtXC6vR
— KKBOX Japan (@KKBOX_JP) June 8, 2017
<関連エントリー>