もしテリー・リードがジミー・ペイジのオファーを受けレッド・ツェッペリンのボーカルになっていたら?という質問は、織田信長が本能寺の変で滅ぼされず、日本を統一していたらという問いと同質で、歴史にIFはないとしか答えられないわけです。
テリー・リードはタイプとしては、イギリスの名ロックボーカリストである故・スティーヴ・マリオット(スモール・フェイセズ、ハンブル・パイ)に近い白人リズム&ブルース歌手(と感じます)。
テリー・リードとジミー・ペイジがニューヤードバーズ、後のレッド・ツェッペリンとして組んでいたら、イギリス版のアトランタ・リズム・セクションみたいなバンドになっていたかもしれません。
たぶん自分の趣味としてはそのバンドの方がレッド・ツェッペリンより好きそうですが。
しかし、ジミー・ペイジとロバート・プラントとジョン・ボーナムとジョン・ポール・ジョーンズが出合いレッド・ツェッペリンが生まれていなかったら、ロックとポピュラー音楽の歴史は根本的に変わってしまったはずです。
ハイトーンシャウトの白人ボーカル、歪んだ音色のエレキギターのリフ、爆発的なドラミングというレッド・ツェッペリンの音楽スタイルは、1970年代、1980年代の殆どのハードロック、ヘヴィメタルのバンドに影響を与えたからです。
ロバート・プラントのような白人歌手のハイトーンシャウトのスタイルは、それ以前は私が知る限り思いつきません。黒人歌手の強烈なシャウターはたくさんいますが、声質は大きく異なります。また音域ももちろん違います。
実際にメンバーを汗を流し、バンドを結成したのはジミー・ペイジです。
しかし、テリー・リードは、ジミー・ペイジとロバート・プラントとジョン・ボーナムを引き合わせる役割を果たしたことで、実質的なレッド・ツェッペリンの企画のコーディネーター、あるいはエグゼクティブ・プロデューサー的役割を果たしたといえるかもしれません。
Jimmy Pageさん
— BAND-MAID AKANE (@achi_bandmaid) November 14, 2016
「素晴らしい演奏だった」と、この先音楽人生においてずっと私の励みになり続ける有難いお言葉をいただきました。
心の底から嬉しかったです。
一生ドラム頑張ります!!!#classic rock awards 2016 pic.twitter.com/ak5NxBNvKL
ハイトーンシャウトのボーカルのハードロック音楽を1968年にレッド・ツェッペリンが開発しなかったら、このスタイルは生まれなかったのか?
それとも、同時代かあるいもっと遅れて他のバンドがレッド・ツェッペリン型の音楽を開発したのか?
歴史にIFはないわけで、妄想しても仕方ないわけですが、時代は51年、約半世紀後の2019年のその系統のバンドについてです。
LAのロケンロール、ハードロックのバンド、ダーティ・ハニー(DIRTY HONEY)。
Happy Hump Day! Tonight's Catch of the Day brings us @DirtyHoneyBand! Be listening for it at 7:30PM and take to @TheOfficial89X to let us know whatcha think of their track! - @kim89x #thecatchoftheday #cotd #dirtyhoney #newrockfirst #newrock89x #89xradio #89xatnight pic.twitter.com/YSw7CkLkLO
— 'New Rock' 89X (@TheOfficial89X) May 22, 2019
モンスター・トラックにしても、BAND-MAIDにしても、あるいはこのダーティ・ハニーにしても、クラシックロックの流れを組む音楽性のロックバンドは、デビューしたばかりの時でもアコースティックセットでのバンドアンサンブルも上手いですよね。
◆Dirty Honey LIVE in #StudioEast
◆テリー・リード「Ain't No Shadow」
https://www.youtube.com/watch?v=wQo0RxSS5UU
♪偶発的なコトバじゃないの♪
♪ちゃんと証明して欲しいの♪♪
BAND-MAIDの彩姫さんのファルセットボーカル全開の新曲、良いですね。(タイトルは「Wonderland」?)
BAND-MAIDは、以前から「Awkward」(『Just Bring It』)のように、ポストロックの要素や、1980年代にアメリカ市場に向けて商業化したイギリスのプログレッシブロックのテイストを感じさせるような、ユニークな楽曲を手掛けていました。
BAND-MAIDは一貫してメタル(ヘヴィメタル)にカテゴライズされることを拒んできました。そのことは、楽曲制作の高い自由度を保持、自衛する上で役に立っているのかもしれません。確かに作曲・編曲の自由度は高いです。
彩姫さんのプロデューサーとしてのセンス、力量が上がった感じがします。
そして、定番となった旧譜からの楽曲はアレンジを重ね、かなみんちょ(遠乃歌波さん)のギターが素晴らしい!
自分はマイク・ブルームフィールドもピーター・グリーンもスノーウィー・ホワイトも、バンドでいえば3大ブルースロックバンド(サヴォイ・ブラウン、チキン・シャック、フリートウッド・マック)も直に聴いたことはありません。
半世紀前のイギリス、アメリカではきっとこういうギターを弾く白人の若者が無数に出現してしのぎを削っていたのでしょう。
こういう系統(下のロビン・トロワ―のように)のワウペダルをWOWWOW言わせるクラシックなロックギターを弾かせたら、かなみんちょ(遠乃歌波さん)がダントツではないでしょうか。
かなみんちょ(遠乃歌波さん)は、確実に50年前のロックの勃興期の音を鳴らしています。
英米のロック爺が夢中になる理由が良くわかります。
◆Robin Trower - Too Rolling Stoned - 3/15/1975 - Winterland (Official)
https://www.youtube.com/watch?v=ZTyAXk_LyCY
(2020.1.18追記)
ダーティ・ハニー(Dirty Honey)『Download Japan 2020』出演・初来日決定!
🔥#DLJ2020 追加ラインナップ🔥
— Download Festival Japan (@DownloadFestJP) 2020年1月17日
インダストリアル・メタルの重鎮ミニストリー、スウェーデン発新世代メロディック・デスメタルの雄アモン・アマース、LA発の新星ダーティ・ハニー、アートメタル革新派バロネスが決定!
1/18(土)午前10時よりチケット一般発売スタート⚡️
🎫https://t.co/fe0Tr8OjQF pic.twitter.com/Pz27T7iYEV