(2020.5.22修正・来日公演振替日程について)
ガールズバンドBAND-MAIDは、アイドルか?ロックバンドか?という命題に関しては、真剣に真実、真理を追究しようとしたら定義、基準をはっきりしないと成り立ちません。
そして、アイドルやロックバンドとは人類の歴史において何であるかという定義を試みようなどという肩の凝る作業(挑戦)は、エンターテインメントを愉しむ姿勢とあまり親和性がありません。
なので、大学の先生や図書館や博物館の研究者や評論家でないとまずしません。
すなわち、だれそれは、アイドルか?ロックか?という議論は適切な収束を見ることはあまりないわけです。
以下は、学術的、文化的、科学的なお話ではなく、肩の凝らない系のロックンロールとアイドルについての話題です。
BAND-MAID、BRIDEAR、LOVEBITES、MUTANT MONSTER、TOMBOYS等の海外(欧州、アメリカ等)で活発に活動している日本のガールズバンドの人気の源泉はそのアイドル性にあります。
予備知識一切なしの状態で、自称ロックファン、メタルファンの日本のガールズバンドオタの貴殿は、目隠しをされて、すなわち一切の視覚情報なしに、世界各国のいろいろなバンドを取り混ぜた音源の中から、本当に上記のバンドを選ぶ自信があるでしょうか?
オールドスクールなハードロックバンドを求めている?
サンフランシスコのオールドスクールなハードロック、ロックンロールバンドのダーティー・ハニーは、あちこちで注目され始めています。
1990年代末にジミー・ペイジとも共演したクラシックロック、サザンロックの大御所、ブラック・クロウズにも見初められ、出世コースに乗った感があります。
Can’t believe @theblackcrowes are back together!! Marc flew out for a special performance at @boweryballroom 😈🤘🐝🍯 pic.twitter.com/97ZjZUGIW3
— Dirty Honey (@DirtyHoneyBand) November 15, 2019
ハードロックだってヘヴィメタルだってパンクだってファンクだってマージ―ビートだって、海外のライブシーンにも良いバンドは必ず活動しているのです。
日本のガールズバンドが好きって、音楽性、演奏云々より、可愛いから推しているんだろ、正直に言えよ。
欧米人から見ると、小柄できゃしゃで実年齢より若く見えるメンバーが全員アジア人女性のロックバンドは、とてもキュートに見えるのです。
そういうわけで、ミュージック・ライフ世代のマダームが○十年前、中学生・高校生だった頃、洋楽ロックのアイドルご三家といえば、クイーン、BCR(ベイ・シティ・ローラーズ)、KISSでした。
ちなみに、BCR(ベイ・シティ・ローラーズ)をエアロスミスに入れ替えるとハードロックご三家になりました。
この流れ以降、たくさんの英米のロックバンドが日本の女子中学生・高校生達によって発掘されていきました。
クイーンもチープ・トリックもジャパンも、本国のロックシーンでほとんど注目されない頃から、日本の10代の少女達の間では大人気で、日本での人気が本国での(人気が出るまでの)音楽活動の継続を可能にした面があるのです。
ミュージック・ライフ世代のマダームがティーンエイジャーだった頃、インターネット等はもちろんまだありませんでした。
ティーンエイジャーの少女達は、海外発の活字メディアでデビュー前後の断片的なプロフィール写真やライブ写真等で見初めたバンドを熱烈にプッシュし、日本盤のリリースやショーケース的来日を実現させていたのです。
一際アイドル一直線だったバンドが、アメリカ・ワシントン発のグラムロック、ハードロックバンドのANGEL(エンジェル)。
スターズ(STARZ)、日本のFLATBACKER(フラットバッカー、後E・Z・Oに改名)同様、KISSのジーン・シモンズに見出されたのがデビューのキッカケです。
ヴィジュアルコンセプトは日本で大人気だったクイーンの二番煎じに見えなくもありません。
カサブランカレコードは、既に人気になっていたKISSの弟分、あるいはライバルポジションとしてANGEL(エンジェル)を売り出そうとしました。
「黒」のイメージのKISSに対して、「白」(純白)のANGEL(エンジェル)の図式は、「AKB48」に対する公式ライバル「乃木坂46」にも受け告げられている?
いいじゃないか、アイドルなんだから。
アメリカのポール・アンカも、イギリスのクリフ・リチャードも、日本の俊ちゃん(田原俊彦さん)も、50代以降もアイドルを貫き通しています。
しかし、2019年のANGEL(エンジェル)の20年ぶりのニューアルバムリリース、そして来年、2020年の43年ぶりの来日決定!のニュースにはマジ驚きました。
今回のANGEL(エンジェル)の再結成、20年ぶりのアルバムリリースと43年ぶり来日は、昨年のオリジナルメンバーのパンキー・メドウス(Punky Meadows)とフランク・ディミーノ(Frank DiMino)のコラボレーションがきっかけのようです。
驚いたのはオリジナルメンバーのこの2人の年齢と見た目の若さ。
ギターのパンキー・メドウス(Punky Meadows)が1950年2月生まれで現在69歳。ボーカルのフランク・ディミーノ(Frank DiMino)が1951年10月生まれで現在68歳。
パンキー・メドウス(Punky Meadows)、SNSのプロフィールヘッダのご真影(お写真)が、なんとトレードマークの純白のグラム調スーツに、背中に天使の羽を着けたコスプレ姿!
パンキー・メドウス(Punky Meadows)、2020年4月の来日公演時には70歳代の大台です。
凄ぇな。これが本物のアイドル魂ってやつか。
昔、フランスのエマニュエル・ベアールがアイドル女優だった頃、ほぼ全編天使の羽のコスプレ姿で出演している(残りのシーンはナースのコスプレ、すなわちアイドルのコスプレ姿をめでる映画)『天使とデート』というのがありました。
男性アイドル、齢70歳にしても惜しげなく天使のコスプレ姿を演じてこそ真のアイドルではないでしょうか。
現在は年相応の貫禄でロックに取り組んでいる「ロックンロールフーチチークー」のリック・デリンジャーだって、1970年代前半の若かりし頃、メイクしてグラム調の中性的な妖しい魅力をアピールしていた時もあるのです。
ここが単なるロックンローラーとアイドルの違いなのでしょうか?。
日本を代表するアイドルグループだと、初代ジャニーズが1946年から1948年生まれのメンバー、フォーリーブスが1949年から1953年生まれのメンバーで構成されていました。
ANGELのオリジナルメンバーの2人は、ジャニーズとフォーリーブスの丁度、中間の年齢です。
年代でいったら、日本のフォーリーブスが再結成して現役アイドルとしてツアーする、そんなイメージに近いかもしれません。
ちなみに、ANGEL(エンジェル)が日本で大人気だった頃の日本のアイドル楽曲なら、初代ジャニーズのメンバーで(「ジャニーズ」の名付け親の)あおい輝彦さんのソロ「あなただけを」(1976年)!
つうか初代ジャニーズの音源を聴いていたら、令和のローファイな邦ロックバンド、バレーボウイズのオマージュ先はもしかして初代ジャニーズ?!と気付いて愕然としています!
「アイドルとは何ぞや」という定義には全く近づきませんでしたが、ANGEL(エンジェル)、生涯現役アイドルのアイドル魂に非常に感じるところあった次第です。
【ANGEL 3都市4公演、来日公演決定】
— Angel Info (@Angel_liveinfo) November 17, 2019
70年代のアメリカン・ハード・ロック・シーンにおいてKISS、 Aerosmithと並び絶賛された伝説的バンド、エンジェル!1977年の悲劇の来日公演より実に43年ぶりの来日決定!
4/4大阪、4/5名古屋、4/7、8東京
最速先着先行チケット発売は11月24日22:00より!#ANGEL pic.twitter.com/Bw2a0ZiqKh
◆振替日程決定!
◆ANGEL "We Were The Wild" Lyric Video off of RISEN
◆ANGEL "RISEN" Promo - Order Risen now on Cleopatra Records 2019
◆Punky Meadows and Frank Dimino of ANGEL -2018
改めて見るとボーカルのフランク・ディミーノは、オジー・オズボーン(元ブラック・サバス、オジー・オズボーン・バンド)とスティーヴ・ペリー(元ジャーニー)を足したような良いボーカリストですね。今でも良く声が出ていますし。