2019年1月中旬、タイの人気アイドルグループBNK48のASEAN多国籍化構想が突如報道されました。
内容は、第3期生の募集範囲をカンボジア、ラオス、ミャンマーのタイを含む4か国まで拡大すること、まずはじめにカンボジアからスタートすること、2019年3月上旬、カンボジアにBNK48のキャプテン、チャープランを含むメンバーが訪れ発表を行うことなどです。
BNK48多国籍化構想の情報は、短期的には、2019年1月27日に開催される、『AKB48グループ アジアフェスティバル2019 in バンコク(AKB48 Group Asia Festival 2019 in Bangkok)』に向けた盛り上げ・更なる集客促進のための援護射撃の効果が期待できます。
BNK48のカンボジアのファンサイトを見ると、2019年1月16日~17日にかけて集中的に発信された『BNK48多国籍化プラン(まずはじめはカンボジアから)』に関する情報を大きく扱っています。カンボジアのBNK48ファンにとっては、自国に関わることですから関心は大きいことでしょう。
ラオスに関しては、2018年に複数回現地でフリーライブを行っており、タイ国内で水害チャリティーコンサートも行っています。また、BNK48 Officeに出資する広告企業Plan B media社にはラオスに出先もあります。BNK48のファンベースは既にラオス国内にありますので、歓迎されそうです。
ミャンマーに関しては、一度ジャパンフェスでのライブを行っていますが、その際の参加メンバーは日本人メンバーのみです。
タイとカンボジア、ラオス、ミャンマー3か国の関係は、産業・工業の世界では、『タイプラスワン』(CLM)としてよく知られています。
CLMは3か国の頭文字で、企業(日系等)がタイ国内の生産拠点に、隣接するカンボジア(C)、ラオス(L)、ミャンマー(M)を加えたサプライチェーンを形成する事業の展開の仕方をさします。
実は、タイの女性アイドルグループで、多国籍メンバー構成により、まずまずの成功を収めているグループは既に存在します。
タイ出身者2名、ミャンマー出身者2名、韓国出身者1名の3か国出身のメンバーにより成るグループ、Rose Quartz(ローズ・クォーツ)です。
Rose Quartz(ローズ・クォーツ)の音楽性は、少女時代~TWICEの流れをくむタイ産K-POPといった趣ですが、マーケットはメンバーの出身国であるタイとミャンマーを向いている感じがします。
Rose Quartz(ローズ・クォーツ)は、K-POPをベースとするタイ・ミャンマー向けにローカライズされたポップスの趣もあります。
今回のBNK48の多国籍化構想を報道するタイのメディアは、日本やインドネシアのAKB48姉妹グループ(AKB48、JKT48)の例に加え、タイ国内の先例、Rose Quartz(ローズ・クォーツ)を引き合いに出し、好意的に報道してるようです。
記事では、Rose Quartz(ローズ・クォーツ)がミャンマーで受入れられていることが述べられています。
◇Rose Quartz (ローズ・クォーツ)「3, 2, 1!」(タイ語バージョン)
https://www.youtube.com/watch?v=XxuYUpFRYc8
◇AKB48、JKT48、Rose Quartzを引き合いにBNK48多国籍化構想を報じるタイのメディア。
◇Rose Quartz(ローズ・クォーツ)について報じるミャンマーの芸能メディア
◇BNK48のミオリ(大久保美織さん)の連載もある『WISEビジネス』のタイプラスワン(CLM、カンボジア、ラオス、ミャンマー)特集
<参考エントリー>