IZ*ONEがアジアツアーの一環として2019年6月に初のタイ・バンコク公演を実施します。
下記のタイ・バンコク発の英語報道では、4千人キャパの会場は、IZ*ONEのタイのファンベースに対して小さすぎる、会場周辺の渋滞は最悪だ、暴走族もいる(?)、IZ*ONEに初めてのタイ公演でタイにいい印象を持って欲しいというようなことが書いてある気がするんですがいかがお過ごしでしょうか?
IZ*ONEのタイでの人気が高いことは、タイ現地のカバーダンスコンテスト等のファンカム動画に見られる演目で頻出していることから推測できます。先日YouTubeで見たのは、IZ*ONEに限ったダンスカバーコンテストというより、K-POP全域を対象とするコンテストだったように見えました。
もちろん、IZ*ONEを産んだオーディション番組『PRODUCE48』を熱心に視聴していたタイの国民的アイドルグループBNK48のメンバーも、プロデビュー後のIZ*ONEの楽曲のダンスカバー(というか振り真似かな)をよく、インスタグラムのストーリー機能やら何やらで披露しています。
上の記事では、 IZ*ONEをK-POPではなく、『Korean-Japanese pop group』と表現しています。韓日ハイブリッドという認識には、日本のAKB48がルーツのBNK48がタイで活躍していることが背景にあるのかもしれません。
私は、BNK48の人気のピークは、2018年7月の二期生デビューから、2019年1月下旬の第一回選抜総選挙の頃ではないかと思っています。その間には、日本の紅白歌合戦出場による鮮烈な日本デビューが位置しています。
その後(2019年2月以降)、BNK48の人気は落ち着きを見せてきているように見えます。
BNK48の人気のピークを具体的なイベントで言うと、
◆2018年 9月15日 『BNK48 "1st 2gether" Concert at Central World』(タイ・バンコク・セントラル・ワールド広場)
◆2018年12月31日 『第31回紅白歌合戦』(日本・東京・NHKホール)
◆2018年12月31日 『Central World』カウントダウンイベント(タイ・バンコク・セントラル・ワールド広場)
◆2019 年 1月26日 『BNK48 Space Mission Concert 』『BNK48 6thシングル選抜総選挙』(タイ・バンコク・インパクトアリーナ)
◆2019年 1月27日 『AKB48グループ アジア フェスティバル 2019』(タイ・バンコク・インパクトアリーナ)
にかけてではないかと思っています。
・『BNK48 "1st 2gether" Concert at Central World』(2018年9月15日)の報道
背景の巨大液晶が『世界最大級』が売りのセントラル・ワールドとPlan B Media社(BNK48Officeに出資している広告企業)自慢の『panOramix』。
◆BNK48というアイドルグループは、タイの広告企業Plan B Media社の『音楽マーケティング事業』を担当するグループ企業でもあるのです。
Plan B Media Public Company Limited
2018年12月31日大晦日は、タイ本国と日本の紅白歌合戦二つの大型イベントに、それぞれ16名のメンバーを出場させるという大人数アイドルグループならではの機動力を発揮しています。
もちろん、BNK48の人気がピークを打って落ち着き始めているといっても、手をこまねいているわけではなく、様々なテコ入れ策を打っています。
テコ入れ策のとして重視していることの一つは海外展開でしょう。
紅白歌合戦やタイフェスティバルのような日本での注目をタイ国内へフィードバックすることもその一環でしょう。
既にタイ・バーツ経済圏で経済、文化、民族面でタイと結びつきの深く、Plan B Media社のグループ会社もあるラオスでは、BNK48は2018年に複数回の公演を行っています。
第3期生募集範囲をラオス、ミャンマー、カンボジアの範囲に広げると交流のあるメディアを通じて観測気球を上げたこともその一つです。(個人的には、これは、当時、NGT48問題で『AKB48グループ アジア フェスティバル 2019』の集客テコ入れに動けなかった日本のAKSへの援護射撃をBNK48Office側が撃ったような気もしましたが・・・。)
BNK48に出資している企業がタイ証券取引所に株式を公開してる屋外広告企業、Plan B Media社です。Plan B Media社には、タイ・バーツ経済圏であるラオスに50%出資の企業、マレーシアに90%出資の”Plan B”と30%出資の屋外広告企業、フィリピンに30%出資の2社、インドネシアに10%出資の一社等のグループ会社があります。
このグループストラクチャーは、Plan B Media社はタイ国内市場だけに特化する方針ではなく、ASEAN(東南アジア)で幅広く事業を展開しようとする方針(実際にしている)ことを示しています。
Plan B Media Public Company Limited
BNK48は、2019年3月にはカンボジア、同4月にはマレーシアで、それぞれ6名編成でイベントに出演しパフォーマンスしています。
カンボジア、マレーシアでのパフォーマンスの様子は、タイ・バーツ経済圏のラオスやAKB48発祥国の日本と違って、BNK48の知名度は低く、現状では、今後の本格進出を計るための市場調査の域にあります。
全般的には、2017年にデビューしたタイのアイドルグループとしては、海外進出については非常に積極的であると言ってよいと思います。
冒頭で触れたIZ*ONEですが、デビュー半年で海外ツアー発表というペースは、海外進出が必須であるK-POPアイドルとしても順調なペースです。
もし、AKB48グループ出身という共通点から、IZ*ONEのメンバーとBNK48のメンバーのコラボレーションが実現すれば、話題作り、人気テコ入れ策として、BNK48にとって非常に効果が高いことが確実です。
実現可能性は別として、IZ*ONEとBNK48のコラボは、ファンとしては期待したいところです。
BNK48の拠点BNK48劇場はザ・モール・バンカピの4F。IZ*ONEがバンコク公演を行うMCC・ザ・ホール・モール・バンカピは、建屋は違いますが、ザ・モール・バンカピに隣接(距離300メートル位?)するホールですよね。
IZ*ONEとBNK48のメンバーの写メ位は期待しても良いでしょうか?。
◆SPOT IZONE 30SEC Final
IZ*ONEメンバーによるタイ・バンコク公演アナウンス。
◆តោះទៅមើលការប្រគុំតន្រ្តីដ៏អស្ចារ្យរបស់ក្រុមចម្រៀង
តោះទៅមើលការប្រគុំតន្រ្តីដ៏អស្ចារ្យរបស់ក្រុមចម្រៀង #BNK48 - YouTube
◆190504 ONZE cover IZ*ONE - La Vie en Rose + Violeta @ Siam Square One JK Street Cover Dance 2019
タイのチームによる IZ*ONEカバーダンス。 IZ*ONEの曲を取り上げるチームは多い。
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