2019年1月25日、タイを代表する人気女性アイドルグループBNK48(日本のAKB48の海外姉妹グループ)メンバーのナムサイが、コンサートリハーサルで、ナチス鉤十字Tシャツを着用した件は、翌日から世界中の各国で報道される大事件となってしまいました。
ナムサイは、タイを代表する人気アイドルグループのメンバーであると同時に、”タイの東大”と呼ばれる最高学府チュラーロンコーン大学の現役学生です。
若い世代に影響力を持つアイドルであり、かつバリバリのインテリ・知識階級であっても、ホロコーストについて知識を持っていないということが明らかになってしまいました。
このことは、イスラエル関係者にとって、タイの若い世代の歴史認識についての強い危機感と教育の必要性を強く感じさせることとなりました。
あっという間に問題・騒動は世界に拡大しましたが、翌日1月27日、”運営”(BNK48 Office支配人のジョブさん)は、ナムサイとともにイスラエル大使館を謝罪のため訪問。
イスラエル大使館はBNK48の謝罪を受け入れ、騒動は収束に向かいます。
BNK48はイスラエル大使館と一緒にホロコーストに関する教育啓発活動を行っていくという方向が決まりました。
早速、2019年1月29日(火曜日)、バンコクで開催された国際ホロコースト記念日の式典を、BNK48のメンバーが訪問しました。
BNK48のメンバーは、ナムサイ、ゴーン、マイン、ニンクの4名です。
今日(2019年1月29日)、BNK48のメンバーとCOO(支配人のジョブさん)は、イスラエル大使館の式典に出席しました。国連国際ホロコースト記念日を国連ビルで開催し、ホロコーストについてより多くの知識を得ました。BNK48は、タイの若い世代のための教育活動を主導するというイスラエル大使の考えに同意しました。
2019年1月30日、タイの英字紙バンコック・ポストに、Meir Shlomoイスラエル大使がホロコースト教育の重要性についてのオピニオンを掲載しました。
オピニオンより一部引用します。
引用開始--------
スワスティカ(鉤十字)やその他のナチスのシンボルが着用または表示されたのを見たのはタイで初めてですか? 答えは残念ながら「いいえ」です。数年前、謝罪する前に、バンコクのトップ大学の1つの何人かの学生が同じことをしました。
そして先週、イスラエル大使館は、チェンマイのホテル経営者がナチスの国旗を掲げていたので同じ説明をして連絡を取りました。ホテル経営者は、「私はその意味を知らなかった」と説明しました。 私も彼を信じました。
引用終了--------
◇2019年1月29日、バンコクで開催されたホロコーストに関する式典で展示物を学習するBNK48メンバー(写真リンク先:下記バンコック・ポスト記事)
◇バンコック・ポスト紙『ホロコーストについての教育が必要である』(Meir Shlomo イスラエル大使)
◇上記事Google訳
translate.googleusercontent.com
左よりジョブさん、マイン、ゴーン、大使館の方2名をはさんでナムサイ、ニンク
◇ドイツ大使館前にて
<参考エントリー①>
◇BNK48 ナムサイ
◇BNK48 ゴーン
BNK48 マイン
BNK48 ニンク
<参考エントリー②>