pop music fan

- I love popular music (blues funk soul R&B rock Jazz 歌謡曲・・・) -

タイAKB48海外姉妹グループBNK48のメンバーがリハーサルでナチス鉤十字Tシャツを着用し謝罪

 

 

 

タイで2018年に国民的大人気を獲得した日本のAKB48の海外姉妹グループBNK48は、2018年大晦日NHK紅白歌合戦に出場し、AKB48と「恋するフォーチュンクッキー」をコラボレーションしたことで、日本での知名度が一気に向上しました。

 

BNK48は、発足後初めての選抜総選挙となる『BNK48 6thシングル選抜総選挙』を2019年1月26日、タイ・バンコクインパクトアリーナムアントンタニで開催。

 

同日午前中、同会場にて『BNK48スペースミッション・コンサート』がメンバー総出演により開催され、午後7時(現地時間)より『BNK48 6thシングル選抜総選挙』の開票結果発表イベントという構成になっていました。

 

問題が起きたのは、前日(25日)に行われた『BNK48スペースミッション・コンサート』のリハーサルです。一期生のナムサイが着用していたTシャツが、ナチスの鉤十字をデザインしたものだったのです。

 

BNK48 6thシングル選抜総選挙』の開票のさなか、英語でのナチスTシャツ着用の報道がGoogle上位に上がってきたので何か起こったなとは感じていました。

 

 

この問題、『避けるべきデザイン・表現』については、昨年BTS(バンタン、防弾少年団)が批判を受けた際に、長々とエントリーを書いたことがあります。 

 

popmusic.hatenablog.com 

 

一言でいうと、『大人(マネジメント)がしっかりしてください。』ということです。そのためのマネジメントでしょう、事前の危機回避は重要なマネジメントの仕事の一部でしょうということです。

 

古くから芸能界やロックを見聞きしてきた年代の方からは、パンクロックのデザインやジュリー(沢田研二さん)の衣装が引き合いに出ることがありますが、直近10年位とそれ以前では状況が大きく変わっています。

 

10年前に、日本であってもタイであっても、芸能人がコンサートのリハーサルで鉤十字のデザインのTシャツを着用しても、おそらく国際的に問題視される可能性は非常に低かったはずです。

 

根本的に変わったのは、SNSを通して写真、動画が瞬時に世界中に拡散され影響するようになったことです。そして、現代では多くの芸能人はそのプラスの効果を最大限活用し、人気獲得につなげようとしていることです。

 

日本のメタルダンスユニットBABYMETALのように、SNSを一切使用せず情報のプレミアム感を増すという戦略を取る芸能人は少数派も少数派です。

 

SNSは低コストで上手く効果を上げれば世界中にプロモーションできます。同時にマイナスの点も瞬時に世界中に拡散され、人気にマイナスの影響を与えることもあるというプラスの効果もマイナスの効果も大きい道具なのです。

 

BNK48は高速回線とスマホの普及率が高いタイの環境に合わせSNSをフル活用する戦略をとってきました。

 

海外向けの情報発信でも、BNK48ドキュメンタリー映画『Girls Don't Cry』(ナワポン・タムロンラタナリット監督)は、日本、台湾、香港、韓国、オランダ等の国際映画祭出品作として映画祭を起点に、海外への情報発信そしてタイ国内へのポジティブ情報のフィードバックの流れを起こさせています。

 

映画祭起点の情報が、世界中でSNSで拡散され、知名度、関心をあげ、タイ国内への情報逆輸入という流れでタイ国内の人気、評価を高めていくという戦略的な情報の流れを上手くコントロールしていた感じがします。

 

(『Girls Don't Cry』はタイでベストクリエイティブ・カルチャーアワードを受賞し、式典では軍政トップのプラユット首相からBNK48の支配人が直接盾を授与されています。)

 

 

今回のTシャツ問題が、BNK48の人気にマイナスの影響を与えることはないと思います。しかしこれを機に『大人』は、一層グループとメンバーを守るために、全方位で注意していただきたいと思います。

 

 

どんな世界でも、急激な人気拡大、売上拡大、成長、出世は、敵(アンチ)をも産みやすいものです。

 

どうも、BNK48のアンチは、相当対象(AKB48グループや秋元康総合プロデューサーが手掛ける欅坂46等他のアイドルグループ)について研究しているように感じます。

 

ただ、ファン(ヲタ)対アンチという構図を離れて、純粋に歴史的背景、社会的背景から避けるべき表現というのがあります。

 

問題となる可能性のあるような表現については、歴史的背景、社会的背景、当事者感情等を理解し、配慮したうえで、避けるというのが正攻法であり、トラブルを回避することにつながるものと思います。

 

 

(追記)

2019年1月27日、BNK48支配人のジョブさんとナムサイが、イスラエル大使館に謝罪に訪れ、イスラエル大使館は謝罪を受け入れたことから、本件は沈静化に向かうことでしょう。

 

BNK48支配人のジョブさんとナムサイがイスラエル大使館へ謝罪に訪れたことを報じるBBC.

www.bbc.com

 

<参考エントリー>

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

f:id:pcd:20190127142318j:plain