名古屋を拠点とするべビシの愛称で親しまれていたガールズバンドのBabySitterが2022年2月末日を持って解散しました。
応援して下さっている皆様へ
— BabySitter_official (@babysitter_1018) 2022年2月19日
BabySitter 解散のお知らせ。https://t.co/wgOtRbRX2j pic.twitter.com/aDTTtaat8W
2015年10月に結成したBabySitterは、当初は10代のガールズバンドとしてそのルックスの親しみやすさからアイドル的な人気を集めていました。一方、音楽性においては、ギター・ボーカルのYUIのソングライティングは内省的なシンガーソングライター的であることから、オルタナ系邦ロックに深化するポテンシャルを持つバンドでした。
そのルックスからファンから持たれ、期待されるアイドル性と、内省的でオルタナティブな音楽性のギャップは、バンドの音楽性を足腰の強いものとすることによりねじ伏せていくしかありません。
そのプロセスを経て、BabySitterにはもう一回りも二回りも強靭なバンドに成長して欲しいと期待していました。残念ながら、他の多くのバンドの決断と同様、コロナによるライブ活動の停滞によって、キャリアに終止符を打つことを決意することとなったのかもしれません。
今にして思えば、BabySitterが最後に発表したMVとなった「エイプリル」は、解散を決意する心理の兆候を読み取れるような寂しさを含んだ名曲でした。
日本人なら殆どの人が共感するようなミスチル(Mr.Chiidren)をモチーフにしたような情緒的なメロディーに載せて歌われる歌詞は別れの季節としての「春」でした。
「エイプリル」。
春は別れ、そして再生の季節。
今年の4月、あなたは誰と別れ、そして新しい何を始めましたでしょうか?
◆BabySitter - エイプリル(Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=TN_B6s6TriI
私達BabySitterは本日をもって解散してしまいますが私たちの曲は永遠に生き続けるのでよかったらこれからも聴き続けてくれたら嬉しいです!
— BabySitter_official (@babysitter_1018) 2022年2月28日
出会ってくれた皆さん、応援し続けてくれていた皆さん、本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/cL8QIBA61n