ロキノン(『ROCKIN'ON JAPAN』)2019年11月号に掲載されているBABYMETAL(SU-METAL、MOA-METAL)2万字インタビュー中のSU-METALの発言中に、従来から根強く主張されている、『SU-METAL = 共感覚(色聴)保持者説』と整合する内容が含まれています。
ロキノン11月号のBABYMETALインタビュー記事は、縦書き4段組みで、該当箇所は、149頁の2段目、3段目です。
SU-METALは、「(略)それこそほんとに全然カラーが違うんですよ。やる場所によって見えてくるカラーが全く違う。」というように、音楽を色彩に喩える独特の表現をしています。
言及している色は、黄色、緑、赤などです。
音楽について語る際に、「色を混ぜる、色を足す」等という表現を用いています。
最近の研究では、共感覚保持者は従前言われていたような少数者ではなく、100人から2、30人に1人の割合で存在するという説も唱えられています。
共感覚保持者は、成長するにつれ、周りと合わせ、「変」と言われるのを避けるため、共感覚であることを表に出さなくなることが多く、実際より少なく認識されていたのではないかということが、『共感覚保持者は、思ってたより多い』理由です。
私は、共感覚(色聴)を保持していません。
ただし、お酒に酔うと世界が虹色に見えることはあります。
自分が共感覚を保持していないこともあり、SU-METAL(BABYMETAL)による、独特の色彩で音楽を喩える表現を目にして、やはり、この方は、共感覚(色聴)をお持ちなのかな?と感じた次第です。
自分の語彙からは絶対出てこないユニークな言語表現と感じました。
◆共感覚(色聴)とは?
新潟大学脳研究所統合脳機能研究センターの伊藤浩介助教らの研究グループは、音や音楽を聞くと色を感じる脳の現象“共感覚”において、音に感じる色の共通するパターンとして、ドレミファソラシの七つの音と虹の七色が順序良く対応するという隠れた法則を明らかにしました。
■成果のポイント
音や音楽を聞くと色を感じる音楽家がいる。
どんな音に何色を感じるかには個人差があり、ひとりひとり、でたらめに決まっていると思われていた。
詳しく調べたところ、音階の七音が虹の七色に対応する、隠れた法則を発見した。■成果の概要
音や音楽を聞くと色を感じる脳の現象を共感覚といい、F.リスト、N.リムスキー= コルサコフ、J.シベリウス、エドワード・ヴァン・ヘイレン、佐渡裕など、古今東西、音楽家には比較的多くみられます。
ピアニストのNさんはハ長調・ヘ短調といった音楽の調にそれぞれはっきりと違った色を感じる。6歳の時にお母さんに「メヌエット(ト長調)は青色の曲だね」と言ったそうだ。また今でも、弾く曲の調に合わない色のドレスは着ないという。
(中略)
次いで多いのが音を聴くと色が見える「色聴しきちょう共感覚」(colored-hearing:カラードヒアリング)である。色聴の中にも話し言葉に色を感じる人や、 音楽に色を感じる人などさまざまなタイプがあり、また同じ音楽でも、単音・和音・調・リズムなど、色を引き起こす音楽要素は共感覚者によって異なる。
引用元『京都造形大学にて行われた表象文化論学会第4回大会パネル「共感覚の地平――共感覚は『共有』できるか?」の記録集』(2009年7月5日)
◆共感覚(色調)保持者はどれくらいの割合で存在するのか?
東京大学大学院教授で心理学を教える、日本における共感覚研究の第一人者の横澤一彦さんに聞いてみた。
(中略)
「100人音楽家がいれば、その中に1人ぐらいは共感覚者がいてもおかしくない計算になります。彼らは芸術的な表現手段を持っているから、それを世の中に知らしめる術を持っていて、表に出やすいのだと考えると納得がいきます」
◆共感覚(色聴)保持者とされるミュージシャン達
ポップスの分野では、おそらく一番有名な方はシド・バレット(ピンク・フロイド創立者)。他によくあげられる方は、マイルス・ディヴィス、スティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエル等。
ただし、音楽家の発言から共感覚(色聴)保持者と噂されている場合が多く、大学・研究機関等での裏付けがあるものかどうかについては不明です。
◆従前から、SU-METAL(BABYMETAL)が共感覚(色聴)保持者であるという説は根強く主張されていました。
中元すず香は全ての楽曲に色彩を感じているらしいが
極めて特異な共感覚の持ち主との分析もあるもしそうであるならば曲も歌も歌詞も振り付けも表象された全ての行為に色彩を感じている可能性がある
インタビューの挨拶も舞台の上のダンス歌唱も中元本人しか知覚できない色彩感覚で描いている人なのかも知れない
<引用元>ブログ『BABYMETAL試論』の投稿コメントより
Speaking in English: BABYMETAL試論
◆共感覚保持者であることを公表している現代のポップアイコン、ビリー・アイリッシュ。
2019年7月、BABYMETALとズッ友写真を撮っているビリー・アイリッシュは、共感覚保持者であることを公表していますが、『音と色彩の関連』についての発言にSU-METALと共通する特徴があります。
ビリーは、自身の曲 “bury a friend”は灰色と黒、茶色といったダークな色で、対する“xanny”はもっとベルベット的で、「煙を感じるような感じ」だと表現している。
・色彩が音楽と同一の脳の部分で扱われている(音と色彩が同じレイヤーに存在している)ことをうかがわせるビリー・アイリッシュのファッション。
このファッションは、「見える音楽」、「着る音楽」であり、確実に音が鳴っているように見えます。
◆BABYMETAL - Shanti Shanti Shanti (OFFICIAL)
https://www.youtube.com/watch?v=gQnG_T7kbtY
◆ロキノン(ROCKIN'ON JAPAN)2019年11月号
●BABYMETAL
この3年半の旅路と、今「ふたり」で思うこと、そのすべて——SU-METAL、MOAMETALそれぞれが語った合計2万字、徹底ロングインタビュー!
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