3月は卒業の季節。2019年3月7日に、人気アイドルグループ欅坂46の「ねる」こと長濱ねるさんが8枚目のシングルをもって欅坂46を卒業されることを発表されましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
そして、先週ラジオを聴いていたら、人気急上昇中のバンド、King Gnu(キングヌー)のメンバーがパーソナリティを務めるInterFMの人気ラジオ番組「RADIO GNU」(ラジオ・ヌー)が、3月28日の放送で最終回となることが発表されました。
http://www.interfm.co.jp/kinggnu/
残念ではありますが、長濱ねるさんの欅坂46からの卒業も、King Gnu(キングヌー)「RADIO GNU」(ラジオ・ヌー)の番組終了も、アーティストが次のステップに進むための前向きな卒業と受け止めないとなりません。
そういうわけで、BAND-MAIDがファンクラブ限定で、アコースティックライブ(【Acoustic & Talk】)を行う真の目的を勝手に推測してみます。ちなみに、根拠は何もありません。BAND-MAIDのメンバーがテレパシーで自分だけに教えてくれたわけではもちろんありません。的中率は小鳩ミクさんの競馬予測を大幅に下回るかもしれませんよ。
カツ丼とざる蕎麦
突然ですが、カツ丼はお好きでしょうか?
ガッツリ食いごたえがあって味が濃くてたんぱく源が豊富で、しかも美味しいですけど、高カロリー、高脂質、高塩分、高糖分とセットです。
減塩、糖分オフ、脂質カット(油で揚げない)カツ丼などというものはありえません。それはもうカツ丼ではありません。
カツ丼を注文したお客さんに、ざる蕎麦を出したらどうなるでしょうか?
腕のいい職人さんが打った自慢の十割蕎麦で、身体にもいいはずですが、カツ丼を注文したお客さんに「お客さんの健康のことを考えて蕎麦にしました。」とざる蕎麦を出したら修羅場になります。
修羅場にならない方法があります。
店主が(あるいは身内が)修業した蕎麦をふるまいたいので、『今度の休業日に、蕎麦試食会(有料)を開きます。是非、お誘いあわせの上おこしください。』と告知するのです。
事前に告知することによって、普段、高カロリー、高脂質、高塩分、高糖分のガッツリしたカツ丼を目当てに来ているお客さんでも、『店主が修業した十割蕎麦とやらを試食してみるか』と、カロリーや濃い味付け、食べ応えのニーズというハードルを下げることができます。
HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)・ラウドロックの、音圧の高さ、ラウドさというのは、高カロリー、高脂質、高塩分、高糖分の『カツ丼』です。
食の世界には、高い技術を要するけど、低カロリー、低脂質、低塩分、低糖分の『蕎麦系』の音楽カテゴリが存在します。
それでは、カツ丼のハードルを下げて、ファンベースから「有料試食会」を募って、テストをしたい音楽とは何なのでしょうか?
BAND-MAIDがファンクラブ限定アコースティックライブを行う真の目的は?
BAND-MAIDがファンクラブ限定アコースティックライブ(【Acoustic & Talk】)を行う真の目的を勝手に推測してみます。ちなみに、根拠は何もありません。
目的)
AOR、シティポップ、R&B等のブラックミュージックをベースとするサウンドの導入、その割合等のテスト。
背景)
男性バンドでは、Suchmos、Nulbarich、King Gnu(キングヌー)等のブラックミュージックを基盤とするバンドが高い人気を獲得しています。(MONKEY MAJIKと「留学生」でコラボして話題の岡崎体育さんもこっち系ですね。)
一方、このセグメントのガールズバンドは存在しません。そしてBAND-MAIDは全員女性のメンバーでこのセグメントに進出できる可能性のある数少ないバンドに見えます。
このセグメントの必須条件は、
①歌唱力、カリスマ性ともに備えたボーカル(フロント)を擁すこと。
②演奏力、特に強力なリズムセクション(ドラムス、ベース、ギター)の存在。
③ ①②をベースとした作・編曲力、バンドアンサンブル。
資源)
作編曲の要の遠乃歌波さんの音楽的ベースは、ロックではパンクロック、そしてジャズ、ファンク等のブラックミュージック。
そして、ボーカルの彩姫さんが最も影響を受けているのは安室奈美恵さんから。
また、ほぼ同世代のシンガーソングライターのあいみょんが、10代の時K-POPに熱中しアルバイトで貯めたお金で東方神起の来日公演を観に上京していたように、10代ではダンスミュージックに影響を受けているはずです。
そういうバックグラウンドを持ったBAND-MAIDが、なぜ、HR/HM・ラウドロック系の音楽性なのかの背景・理由の一部は以下に書きました。
サウンドのイメージ)
1970年代のイーグルス、POCO(ポコ)、リトル・リヴァー・バンドあるいはカントリーロックのアラバマetc.のような編成のバンド音楽をバックに、ソウル歌手のフィービ・スノウが歌っているみたいなイメージ?
あるいは、ユーミン(荒井由実 or 松任谷由美)さん+ティン・パン・アレー(細野晴臣さん、鈴木茂さん、松任谷正隆さん、佐藤博さん、林立夫さんら)系のサウンドを実現する全員女性のバンド。
ロバート・プラントのソロだったり、ベテランのニッティ・グリッティ・ダート・バンドみたいなのはちょっと渋すぎますね。
ライバル)
上のKing Gnu(キングヌー、ただし前身のSrv.Vinci時代)と一緒に海外を回ったこともあるガールズバンドのCHAIは強力な演奏力を誇り(ファンクバンドでもある)可能性がありますが、海外ではそのメッセージ性とともに「パンク」として受け入れられているため、当面(2~3年は)アッサリ系の音楽性にシフトする可能性は低いでしょう。
楽器演奏のみに焦点を当てれば、ジャズ、フュージョン系等高い演奏力を持つ女性のミュージシャンは多く存在しますが、フロントに立つカリスマ性のあるボーカリストを有するユニットは見当たりません。
楽器編成)
初期のアコースティックライブのように会場の制約(PAシステムを持ち込めない)によるアコースティックセットではなく、ホールなので、もちろんPA(音響システム)を通す。
ギター
ギターの縛りは、エフェクター(ディストーション、ファズ、ワウetc.)を通さないクリーントーン風の音という条件のみ。
アコギはもちろん、セミアコ、フルアコ、ソリッドボディのエレキでもクリーントーン(澄んだ音)であれば可。
キーボード
おそらく、生ピアノは入る(第一候補)。エレクトリックピアノ、シンセサイザーの可能性も有り。
バックトラック(事前録音のカラオケ)
ストリングス(オーケストラ)等のカラオケ入るかも。
打楽器(ドラムス・パーカッション)
初期のアコースティックセットでは、カホン+スプラッシュシンバルのセットでしたが、通常のドラムセットあるかも。ただしツインペダルは用いない。
大穴は和太鼓。
管楽器
可能性は少ないですが、廣瀬茜さんがトロンボーンを吹いたりして。
もしかして)
遠乃歌波さんが、ジャンゴ・ラインハルト、パコ・デ・ルシア、アル・ディ・メオラ風にマヌーシュ・ジャズやスパニッシュ・ジャズを弾きまくる。あるいはアール・クルー風のイージーリスニングを奏でる・・・。
試食会のフィードバック)
反応に応じ、BAND-MAID本体のアルバム収録曲、シングルカップリング曲としてテストした傾向の音楽を採用するなど。
また、彩姫さんのソロ、派生ユニット(彩姫さん+歌波さんのデュオ)等のスタイルで、BAND-MAID本体のHR/HM・ラウド系と異なる傾向の音源をリリースする可能性。
例えば、メタルの要素とR&Bやスパニッシュラテン歌謡等の要素をミックスしたような楽曲は、商業性があるかもしれません。昭和歌謡の名曲、山口百恵さんの「美・サイレント」や中森明菜さんの「ミ・アモーレ」等の世界観をモダナイズしたようなボーカルをフィーチャーした曲等。
BAND-MAIDの1stシングル『愛と情熱のマタドール』(2014)は、「美・サイレント」~「ミ・アモーレ」の系譜のラテン歌謡ポップで、当時描いたバンドの音楽性の本筋(仮説)はこちら系だったようです。
R&Bメタルラテンな打ち込みトラックサウンドの上にディーヴァ系のボーカルが乗っても、歌波さんのペンタスケールのギターが泣けばそれはそれでBAND-MAIDのニューサウンドになるかもしれません。
補足)
ホワイトスネイク(デヴィッド・カヴァーデイル)もAORを演っていた時期はありますし、アメリカの優れたハードロック歌手でもあるマイケル・ボルトンの音楽性は一貫してAOR、MORです。
いろいろな音楽性を試してみるのは大いに良いことなのではないでしょうか。
書いてて当たる気がほとんどしなくなってきましたが・・・あくまで妄想なのでご容赦ください。
<参考音源>
◆BAND-MAID 「Daydreaming」
https://www.youtube.com/watch?v=RCaeUkrItyY
◆Pearl Jam「Porch」(Live) MTV Unplugged
https://www.youtube.com/watch?v=llOpE85bmW0
◆Bret Michaels and Miley Cyrus 「Every Rose Has It's Thorn」(Poison)
LAメタル・グラムメタルといえばやはりこの曲!。
https://www.youtube.com/watch?v=ITSQvTR1B0A
◆Alabama 「Song Of The South」
日本人にはなじみが薄いですが、アメリカで長年にわたって超スーパースターであるバンド『アラバマ』。MVの映像から、曲のテーマが、ジョン・マクフィー(ドゥ―ビー・ブラザーズ)が熱弁していた『ダスト・ボウル』だとわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=lHdXQAQHjd8
◆Nitty Gritty Dirt Band and Friends... Circlin' Back Celebrating 50 Years!
NGDB、アメリカで長年根強い人気を誇るロックバンド。日本では知名度高くないです。
https://www.youtube.com/watch?v=TtsAM9F4d1k