それにしても、ベテランアナウンサーの武内陶子さんがラジオ番組で竹内まりや(Mariya Takeuchi)さんの曲をオンエアするコンビネーションが最高!
アン・マレー(Anne Murray)、クリスタル・ゲイル(Crystal Gayle)、竹内まりやさん・・・、『大草原の小さな家』(Little House on the Prairie)の「母さん」のコスプレ風19世紀の衣装が似合いそうな成熟した女性の低音ボーカルの魅力こそカントリーポップであろうと思う次第です。
そう、『大草原の小さな家』。イングランド系の「父さん」はフィドル(バイオリン)の名手。父さんのフィドルでスコットランド系の「母さん」さんや娘のメアリー、ローラ達が踊る映像を見ると、これが現代でも国民的に人気の高いアラバマ(Alabama)やチャーリー・ダニエルズ・バンド(The Charlie Daniels Band)につながるロックのルーツだとわかります。
2020年の現代もサザンロックやハードロックのバンドにとってはステージ衣装でもある西部開拓時代のコスプレ。こういうコスプレをしたバンドが、イギリスのメタル界隈に招聘されるとそこそこ受けたリします。
たぶんイギリス人はあの系統のコスプレに、17世紀から18世紀にイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド等から新大陸に渡っていった遠い親戚感を感じるのかもしれません。
例えば東京の沖縄出身者の集まりで、沖縄の民謡歌手やバンドが呼ばれて演奏するような懐かしい感じ。シンガーソングライターのあいみょんが育った実家で、幼い頃から聴いていた母方のルーツ音楽の沖縄民謡に感じるような懐かしい感じかもしれません。
2016年、日本のコスプレバンドBAND-MAIDが、ロンドンのHR/HM界隈にデビューしたちょうど同じ時期、アメリカの若い野郎の西部劇のコスプレをしたサザンロックのバンドがイギリスに渡って演奏していたのですが、ちょっとバンド名がすぐに出てこないです。2016年の秋頃のUKのHR/HMメディアを調べると出てくると思うのですが。
おおよそ日本においては明治9年(1876年)の廃刀令発布以降、チョンマゲを結って二本差しのコスプレ姿でバンド(楽団)が演奏することなど許されないわけですが、アメリカでは西部開拓時代(狭くは1850年頃から1890年まで)そのままのコスプレのロックバンドは珍しくありません。サザンロックやハードロックバンドにとっては2020年現在もバリバリ現役の衣装、仕事着です。
#TBT The early days of Dirty Honey… 🤘🐝🍯😈 pic.twitter.com/wtxZ9D4EPv
— Dirty Honey (@DirtyHoneyBand) 2020年5月28日
https://www.youtube.com/watch?v=42rmUlDiQDI
https://www.youtube.com/watch?v=dLWY7wQsgCI
Waiting to go out on the road, a series… 🤘🐝🍯😈
— Dirty Honey (@DirtyHoneyBand) 2020年5月6日
(📸 @ironmikesavoia ) pic.twitter.com/bdo2jkQVAW
DIRTY HONEYのボーカル、マークはコスプレ命でほれぼれするナルシストぶり。ロックバンドのフロントマンは魅せる職業。ナルシストであることは必然です。
公園少女(공원소녀 GWSN)の「BAZOOKA!」もファンキーで良いけどDIRTY HONEYの「COME TOGETHER」(ビートルズ~エアロスミス)のカバーもよろしくね。
そういうわけでBAND-MAIDとは、藤圭子(Keiko Fuji)さんが完全に統制するマハヴィシュヌ・オーケストラ(Mahavishnu Orchestra)やビリー・コブハム『スペクトラム』(Billy Cobham"Spectrum")、あるいは中森明菜(Akina Nakamori)さんが器楽演奏の手練れのSuspended 4thと一体化したらどうなるか?の実現であるという理解です。
Netflixのスタッフが、BAND-MAIDを評価した理由は、クエンティン・タランティーノ
(Quentin Jerome Tarantino)が『キル・ビル』(Kill Bill)で提示した日本のサブカルチャー、レベルミュージックである梶芽衣子(Meiko Kaji)さんとThe 5.6.7.8's両方の要素をBAND-MAIDが内包しているからでしょう。
イギリスのロック、特にパブ・ロックをこよなく愛するイラストレーター、RED HOT画伯のBAND-MAID評がユニーク!
RED HOT画伯、パブロックの熱心なファンで、UKロック全般に関して音楽評論家の大貫憲章さん水準で詳しいのではないでしょうか!
Thin Lizzyって侠気ッロックみたいな印象があるかと思うけど
初期はアイルランド・フォーキー・プログレだし
ジャズロック系の超激テクを経由したゲイリー・ムーアを擁していながらも
パンクスにも愛された懐深いバンドで
音楽性は1枚のアルバムの中でもヴァラエティーにとんでしごく柔軟つまり
トニー・ヴィスコンティがバンドメイドに惹かれた理由は
必ず引き合いに出されるD・ボウイーやM・ボランはそれ程音楽性関係無く・・・
Band-maidにThinLizzyの面影を投影させられたからなのだ!むぅ士郎
Akaneの唄うようにメロディーをサポートするドラムはBrian Downey系
ジミー・ペイジが気に入ったからといって決してジョン・ボーナムではない
同じオカズを二回繰り返さない意地みたいなトコロも似ている
バンドメイドの音楽スタイルで言えば
ジャンルが固定されずに曲に寄り添ったアレンジを重視して
自由自在に変化する演奏/アレンジ・スタイルは
ThinLizzyの隔世遺伝じゃまいか
解った?!
<引用元> RED HOT画伯の日記より(http://www.redhotdrive.com/)
◆Crystal Gayle - Why Have You Left The One You Left Me For (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=PgBQLIhHiGU
◆Alabama - Dixieland Delight (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=Xqgr7R4zUMg
◆Thin Lizzy - Johnny The Fox Meets Jimmy The Weed
https://www.youtube.com/watch?v=kbZpaVRfqzM
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