BAND-MAIDが、12月11日リリースのアルバム『CONQUEROR』(カンカラー)から「輪廻」のMVを公開しました。
「輪廻」のMVは、8mmカメラにより撮影した動画を素材とし、デジタル効果を加え作られたであろう粒子の粗い感触が特徴のMVとなっています。
「再生」(start over)
「涅槃・冥土」(endless Story)
「輪廻・リインカーネーション」(輪廻)
どうも、このあたりのBAND-MAIDの楽曲はセットとしてストーリーが描けるような気がします。
もちろん、英語の訳としては、「endless Story」は「涅槃・冥土」というより「輪廻(転生)」に近いニュアンスでしょう。
楽曲タイトルの単語としては「Wonderland」が、「涅槃・冥土」に一番近いように思えます。
ディズニーランドや「アリスの不思議の国」(Alice in Wonderland)から連想する表面的な意味でのワンダーランドという感じではありませんから。
BAND-MAID「endless Story」のMVは、スピリチュアルなパワースポットとして有名な伊豆大島・三原山の裏砂漠で撮影されています。
「endless Story」MVの「花」をフィーチャーしたサムネイルは、「涅槃・冥土」(ニルヴァーナ)を意味しているように見えるのです。
◆「endless Story」のロケ地は、スピリチュアルなパワースポットとしても有名な伊豆大島三原山の裏砂漠。
BAND-MAIDの「輪廻」で、粗い粒子の映像の中、ドラマーの廣瀬茜さんが連打し牽引するブラストビートが描写しているのは、『大いなるもの』の中で転生・再生しようとするものの胎動かもしれません。
◆「輪廻」のMVは8mmビデオを撮影した動画を素材にしています。
そうすると、「start over」の軽やかな跳ねるグルーブは、再生した新しい生命の軽やかなリズムに聴こえます。
◆「start over」
上の3曲中、「start over」はアルバム『CONQUEROR』(カンカラー)収録曲ではありません。
アルバム収録曲のリストは以下の通りです。
1. PAGE
2. glory
3. Liberal
4. endless Story
5. Mirage
6. At the drop of a hat
7. Wonderland
8. azure
9. Dilemma
10. Bubble
11. The Dragon Cries
12. flying high
13. カタルシス
14. Blooming
15. 輪廻
個々のタイトルのワードが意味するところに耳を傾け、曲目の流れを見ると、ストーリー性、シナリオ性を重視しているのがわかります。
ニューヨーク公演を観戦した高名な音楽プロデューサーのトニー・ヴィスコンティが、BAND-MAIDのことをプログレ(ッシブ・ロック)と評したのは、こういった特徴を捉えてのことでしょう。
BAND-MAIDのニューヨーク公演をトニー・ヴィスコンティが観戦したのが2019年の9月末。
10月2日にはレーベルがアルバムの予約特典を発表し、10月14日にはジャケットと曲目一覧を公開しています。
このスケジュールからすると、9月末のNY公演の時点で、トニー・ヴィスコンティが、アルバム『CONQUEROR』(カンカラー)の全体像を把握し、音源を既に聴いていた可能性は高いと想像します。
尚、BAND-MAIDの小鳩ミクさんと彩姫さんは、『CONQUEROR』(カンカラー)収録曲の「The Dragon Cries」に、トニー・ヴィスコンティが(クレジットはプロデュース?)参加していることを、ラジオ番組にゲスト出演した際に明らかにしています。
◇Thin Lizzy(シン・リジィ)『LIVE AND DANGEROUS』
トニー・ヴィスコンティのプロデュース。
◆Johnny The Fox Meets Jimmy The Weed
https://www.youtube.com/watch?v=bunFPA5O20k
◆Massacre
https://www.youtube.com/watch?v=V1vrA82VfV4
◆Rosalie (Cowgirl's Song)
ボブ・シーガーのカバー。
https://www.youtube.com/watch?v=Np3QMwB_AUM
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