- 竹島でMV撮影のM.O.N.T「大韓民国万歳」の概要
- 竹島でMV撮影のM.O.N.T「大韓民国万歳」についての感想
- 最近マスコミに出ている許永中氏ならどんな感想を述べるだろうか?
- M.O.N.TがMVを撮影した竹島とは
- M.O.N.TのMV
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竹島でMV撮影のM.O.N.T「大韓民国万歳」の概要
韓国の3人組男性アイドルグループ「M.O.N.T」は、2018年オーディション番組JTBC「MIX NINE」への出演を機に結成された ナラチャン、ビッセオン、ロダの3人組グループです。
M.O.N.Tは、2019年8月12日、新曲「大韓民国万歳」(MV中の表記は「大韓民國萬歳」)のMVを発表しました。
M.O.N.Tの「大韓民国万歳」は、光復74周年を記念して作られた楽曲で、「不屈の意志で日本に抵抗・克服し、勝ち抜こう」とする当時の人々の意志を曲に込めたとされています。同曲の収益は寄付されます。
( 参照:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190815-00000050-wow-asent )
同曲は、日本の領土でありながら韓国が実効支配を続けている竹島(韓国名:独島)でMVを撮影し、プロパガンダ色の強い楽曲となっています。
MVの色彩もモノクロを基調とした抑制のきいた演出となっており、M.O.N.Tの他の楽興のアイドルらしいカラフルなMVとは一線を画するものとなっています。
竹島でMV撮影のM.O.N.T「大韓民国万歳」についての感想
M.O.N.Tが過去に発表した楽曲やほぼ2週後の2019年8月末に発表した楽曲と比べて、路線が著しく違います。
「大韓民国万歳」は特別な企画ということなのですが、それ以外の楽曲はパリピで楽しくキュートな若者の楽しい生活を描いているだけに、プロパガンダな緊張感が画面一杯に広がる「大韓民国万歳」との落差を強く感じます。
「大韓民国万歳」を普段から政治的、国粋主義的な表現をしているヒップホップ歌手/クルーが発表するなら特段の違和感を感じなかったでしょう。
感じた違和感というのは、話題にはなっても、将来の日本でのビジネスを考えれば、決定的に不利になることが確実な企画を、どこまでが本人達の意思で、どこまでが周囲の大人の意思で決定したのかという疑問点です。
M.O.N.Tは”グローバルツアー”として、ニューヨーク・アトランタ・ダラス・L.A.・シカゴ(アメリカ)、ドイツ、イタリア、ベルギー、フランス、ポーランド等を回っており、積極的な世界進出を図っています。
YouTubeのオフィシャルMVへのコメントも他のK-POP同様、ほぼ英語で占められています。
それに対して、ナショナリスティックでプロパガンダ色の強い楽曲「大韓民国万歳」のMVへのYouTubeコメントはハングルが多数を占めます。
ざっと7割から8割位をハングルのコメントが占めているように見えます。
英語によるコメントは、ポーランド人による、「おれ(わたし)達の国も大変な思いをした。」と共感とエールを送る内容が多いようです。
率直に言って、2019年に「大韓民国万歳」を発表したことにより、例え今後M.O.N.Tが世界で成功を収めたとしても、日本市場に参入しようとする時に大きな障害となる可能性は高いように思えます。
歴史認識について言えば、竹島(独島)は、第二次世界大戦で日本とアメリカの激戦地となった硫黄島や、フォークランド紛争(アルゼンチン側の呼称:マルビナス戦争)でイギリスとアルゼンチンが戦闘を繰り広げたフォークランド諸島のような、関係国が大規模な戦火を交えた激戦地ではありません。
(硫黄島での戦闘、フォークランド紛争ともに、映画やポピュラー音楽のテーマとして取り上げられています。)
また、無人島としての歴史が長く、アシカ漁等の漁場としての用途が主で、独立運動の舞台になったような史実もありません。
竹島(韓国名:独島)に上陸しMVを撮影することは、現代(2019年)において日本との緊張を強めるには最大の効果がありますが、テーマの「光復」「大日本帝国からの独立」に相応しい歴史的な意味を持つロケーションとして最適なのかどうかについては疑問があるのです。
裏面史を含む20世紀の歴史的経緯を見ると、日韓両国が、竹島(韓国名:独島)をそれぞれのナショナリズムのプロパガンダの舞台として争うこと自体が、実は日韓当事国以外の大国の思惑にかなった状況であったことさえ推測されます。
例え本人達が乗り気であっても、バランスの取れた考え方をする周囲の大人が、このような企画は、アイドルには歌わせず、普段から政治的な主張・表現をしているようなヒップホップアーティストに回す選択肢も検討するべきではなかったのかというのが私の意見です。
もちろん若いアイドルには、思想・信条の自由があり、表現の自由があります。
実弾の入った鉄砲を撃つわけではありませんし、ナショナリスティックな姿勢のMVを撃つことも、表現の自由の範疇でしょう。
そして、表現の結果は自分達で引き受けなくはなりません。 国内外の反対意見も引き受け、議論は大いに買うという姿勢が必要でしょう。
M.O.N.T「大韓民国万歳」MVの歌詞の英語のキャプションを追っていると、具体的な”相手国”名が出てこないので、抽象度を高め、”衝撃”を緩和しているのかと安心して観ていたら、ラストにガツンと出しましたね。
おそらく、M.O.N.T「大韓民国万歳」のMVを観ると、普段K-POP等のサブカルチャーを通じて韓国に親しみを感じている日本人ほどショックを受けそうな気がします。
どれくらい認識が違うのか、ショックを受けてからがスタートでしょう。
両国の若者は受けてきた教育が大きく異なり、そのため同じ事柄に対する認識も全く異なるケースは多くあります。
正直、このMVが可視化する問題は、非常に難しく、奇麗ごとや紋切り型の文言で収められるようなものでは全くありません。
また、M.O.N.T「大韓民国万歳」に意見のある日本人は、日本や韓国に向けて意見するのでなく、ヨーロッパを中心としたM.O.N.Tに共感する海外に向けて意見を発信する必要がありそうです。
最近マスコミに出ている許永中氏ならどんな感想を述べるだろうか?
バランスが取れているどころか、その正反対の方のはずですが、近年、積極的に、日本のメディアのインタビューに応じている、日本の20世紀、昭和の時代の大物フィクサー、許永中氏なら、現代の若者、アイドルが歌うプロパガンダソングについてどうコメントするでしょうか?
許永中氏は、日韓国交正常化交渉や竹島の領有権争いの裏側・水面下の動き等について記憶しておりよくご存じのはずです。
ご本人が現代のK-POPアイドルについて殆ど知らない可能性も多いにありそうですが。
週間ポストさん、『死ぬまで〇〇〇!』みたいな企画はどうでもいいですから、『20世紀を代表するフィクサー許永中氏、K-POPヒット曲をイッキ聴き!』みたいな攻めた企画を是非ご検討よろしくお願いましす。
慰安婦問題、徴用工に輸出規制と、今日の日韓関係は戦後最悪といっていいでしょう。そこには政治的意図もありますが、反日嫌韓を煽られて最もつらい思いをしているのは誰か。それは在日韓国・朝鮮人です。双方の悪意がぶつかる接点に立たされ、理不尽な怒りを向けられることもある。日本で生まれながら日本人扱いされず、母国に帰っても韓国人とはみなされない。歴史に翻弄され続ける孤独な存在です。
しかし、日韓の“狭間”で生きてきた我々在日だからこそできることも、またある。戦後日本で在日がどのように生きて、これから何を成せるのか。私の半生を語ることで、それが伝わればと願っています。
M.O.N.TがMVを撮影した竹島とは
日本の領土でありながら韓国が実効支配する竹島(韓国名:独島)にはどのような経緯があったのでしょうか。
日韓漁業協議会の調べでは、65年に日韓基本条約と漁業協定が締結されるまでに、拿捕された日本の漁船は328隻、抑留された船員は3929人、死傷者は44人にのぼる。損害額は当時の金額で90億円を超えたとされている。
島根県竹島資料室の杉原隆氏はこう語る。
「当時は竹島の不法占拠は国会でも大きな問題になり、日本政府は韓国に抗議もしていた。国際司法裁判所への提訴も提案したが、韓国に断わられ断念した。日本側には外交的に解決できるという予断があったのでしょう。最終的に、日韓の国交回復が優先され、竹島問題は先送りされ、それ以降、竹島問題は腫れ物に触るかのような扱いで、うやむやにされたままなのです」
当事者の証言からは、国交回復を優先するために、当時の現状(不法占拠状態)のまま、お互いに手出しをしないとする”落としどころ”で、水面下と地上で、”手打ち”があったであろう可能性が推測されます。“手打ち"がされていなければ、その後も現地で摩擦が起きていた可能性があるからです。
そして、国をまたがる難易度の高い交渉事に、実際に携わった人物はどのような人達であったのか、もしそのような人物がいたとすれば、おそらくそうした人物は、日韓両国それぞれの文化や事情(譲れない線)や言葉にも通じる必要があったことでしょう。
時代が下り、先代、先々代達が汗と血を流した末交わした約束事を、「勝手にやったことだ」「道理に合わない」「知らない」とする世代が表れ、突っ張り、再び緊張が高まることもあるかもしれません。
そんなことを、韓国の男性アイドルグループM.O.N.Tが、竹島(韓国名:独島)で撮影したプロパガンダ曲「大韓民国万歳」のMVを観て感じました。
M.O.N.TのMV
◆몬트(M.O.N.T) - '대한민국만세'(「大韓民國萬歳」) [Official music video]
これが話題の竹島(韓国名:独島)で撮影されたMV。
https://www.youtube.com/watch?v=7HEUJISrsxo
◆몬트(M.O.N.T) - "대한민국만세" 메이킹 영상
こちらはよりものものしい「大韓民國萬歳」MVメイキング編。
https://www.youtube.com/watch?v=U5Pbb13DVU0
◆몬트(M.O.N.T) - '가위바위보' [Official music video]
2019年8月25日に発表されたMVはパリピでキュートな感じで、ラッパーの声質もスタイルもクラシックなテイストですが、全体的に1980年代のブラック・コンテンポラリー(BABYFACE等)サウンド調のプロダクション。
https://www.youtube.com/watch?v=C6iWAYEcAWw
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