バレーボウイズ「渚をドライブ」、こういう曲調は、”シューゲイザー・ドリームポップ風”って言ってあっているのでしょうか?
コメントには、ネバヤン(never young beach)を連想するというコメントが目立ちました。
ネバヤン(never young beach)良いですよね。
ネバヤン、山下達郎さん、ビーチ・ボーイズの要素多そうですが、数年前のネバヤンには、キンモクセイのようなネオ・ニューミュージックのテイストを感じたんですよね。
キンモクセイ、ラジオのインタビューで影響を受けた(リスペクトしている)ミュージシャンに、大所のほかに『猫』の名前を上げていて、ガチだなと感じました。
猫は、岡本おさみん作詞、吉田拓郎さん作曲の「地下鉄に乗って」が代表曲の1970年代に活躍したフォーク・ニューミュージックのグループです。
で、初期のバレーボウイズ、男女混成コーラスというか合唱が特徴で、独特のアナクロニズムというか時代錯誤感のビジュアルで強烈なインパクトを与えるバンドでした。
アナクロニズムや時代錯誤感を全面に打ち出し強い印象を与えるのは、最近では、アメリカの若手のクラシックロック、ハードロック、ブルースロック勢なども取り入れているアプローチです。
バレーボウイズ、日本の1950年代から1960年代に大流行した『歌声喫茶(うたごえ喫茶)』の流行をモチーフにしている感じですね。
『歌声喫茶(うたごえ喫茶)』の流行は当時の社会、経済の状況、例えば『集団就職』等が背景にあります。
2019年のバレーボウイズは大分洗練してきた感があります。それゆえネバヤン(never young beach)を連想するという声も出てくるのでしょう。
しかし、バレーボウイズの楽曲は進行するにつれ独特の男女混成コーラスが全面に出てきます。洋楽(黒人ドゥワップコーラスやビーチボーイズ等)が背景にあるのではなく、『歌声喫茶(うたごえ喫茶)』の影響が濃厚にあると感じます。
男女混成ボーカルのフォークソングといえば、ハンバート ハンバートです。
ハンバート ハンバートの熱心なリスナーさんって、『無印良品』のブランドを愛用し、『丁寧な暮らし』がモットーのような気がしますがどうでしょう?
『billboard』の記事のタイトルが『生活に根差した大切な歌』ですものね。
バレーボウイズは、世代がもっと若く(たぶんメンバーは独身が多いと思われるので)、もっと暮らしはロック色が強そうな気がします。
◆第1回TOKYO BIG UP!グランプリ:バレーボウイズ「卒業」
BABYMETALは『アイドルとメタルの融合』、兀突骨は『メタルと歴史小説(大河ドラマ)の融合』ならば、バレーボウイズのこのパフォーマンスは、『歌声喫茶(うたごえ喫茶)とパンクの融合』ではないでしょうか。なかなかに破壊力があります。
◆ハンバート ハンバート"がんばれ兄ちゃん"(Official Music Video)
本来でしたら、ハンバート ハンバートについては2019年6月26日に発売される『WORK』よりMVが公開された「小さな声」、バレーボウイズについては2019年4月3日発売『青い』収録曲からMV公開された「渚をドライブ」をご紹介するべきですね。
今回は、自分が最初に強い印象を持った曲をご紹介させていただきました。
◆ハンバート ハンバート "小さな声" (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=0nR9WJ3mv3w
◆バレーボウイズ "渚をドライブ" (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=ehj2YpIrElE
◆最近”合唱系”で驚いたのがタイの新進女性アイドルグループSY51