現在書店、コンビニ店頭に並んでいる自動車雑誌『マガジンX』11月号に、『京急踏切事故、トラックはなぜ?』のタイトルで検証記事が掲載されています。
記者が事故を起こしたトラックのルートを(車と徒歩で)実際にトレースし、事故現場付近で聞き取り取材をした記事です。ネット上の憶測や噂、推測のみを根拠とする記事と比べると、実感(リアル)はあります。
1.記事によれば、トラックはT字路で左折を試み、荷台後部右側で交差点右側の道路標識をなぎ倒す物損事故を起こす。
2.トラックドライバーは左折を断念し、今度は右折を試みる。4分間程度にわたって踏切への進入を試み、切り返しを繰り返す。
という流れになっています。
1.の物損事故の時点で、その日の仕事は、全てゲームオーバーだったのです。
車を運転される方であれば、道路標識、ガードレール、マンションのエントランス、民家の塀等に車ぶつけて破損させれば、交通事故(けが人がいなければ物損事故)として、警察に連絡しなければならないことはわかります。
そのまま事故現場から走り去れば、『当て逃げ』(犯罪)になります。
人を轢いて通報せず逃げれば『ひき逃げ』、物を壊して通報せず逃げれば『当て逃げ』なのです。
トラックドライバーは、理由はわかりませんが、物損事故を起こした後、警察への通報も、会社への連絡もせずに、T字路から脱出しようともがき続けました。
心理的にパニックになっていたのかどうかなど、理由はわかりません。
仮定の話ですが、道路標識をなぎ倒す物損事故を目撃した誰かが、警察に通報し、トラックドライバーの死に向かう悪戦苦闘を、強制的にゲームオーバーにすることができたら・・・との思いが浮かんでしまいました。
記事の印象的な記述が、トラックドライバーがその日のルートで、『選択を強いられる度に悪手を打ち続けた』という表現でした。
一つだけのミス(悪手)なら、致命的な大事故には至らなかったでしょう。
その日、出発してからの選択が、まるで、悪魔にでも呼ばれているかのように、間違った方、間違った方へと、判断を重ねていってしまいました。
誰しも、不運に見舞われたり、間違った選択をしてしまうことはあります。
正常な時なら、「おれは大丈夫だ。」と思っていても、本当に追い詰められた時、後になってみれば、「どうして、あの時あんな判断・選択をしてしまったのだろう?」と思うことは多くの人にあるはずです。
後になって、「どうして、あの時あんな判断・選択をしてしまったのだろう?」と後悔しているということは、少なくとも、『命を失うに至る最悪の選択・失敗』ではなかったということです。
亡くなられたトラックドライバーの方のご冥福をお祈りいたします。
◆春六『エンドロール』
地道なライブハウス回り、そして地上波TVへ出演実現等、これからというタイミングで、不運により解散を強いられたバンド。曲が良いだけに(しかもイケメン)悔やまれます。
同様に、back numberの影響を感じさせる『歌もの』の邦ロックバンドLily(リリィ)と関東のライブハウスを回っていたのを憶えています。
元メンバーが犯した間違いを詮索するつもりはありません。現在、生きているということは、命に関わる最悪の過ちではなかったということです。
ふりかえれば、自分自身も、「あの時、どうしてあんな判断・選択をしてしまったんだろう」と後悔していることは少なからずあります。
でも、今日も、こうして、生きていられるということは、最悪の選択ではなかったということです。
これからがんばりましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5MEjgxJBSUQ
◆春六『打ち上げ花火が響く頃』
https://www.youtube.com/watch?v=llPxK9nW2gg
◆The Cars『Drive』(Official Music Video)
リック・オケイセックのご冥福をお祈りします。若々しいイメージが強かったので、そんなに高齢だったとは知りませんでした。
多くの方と同様、カーズ(The Cars)の曲では『Drive』が一番好きかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=xuZA6qiJVfU