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Suchmosツアーファイナル太っ腹配信を100万人以上が視聴、名作ロック映画「Anvil(アンヴィル)」

2018年のGW(ゴールデンウィーク)初日の4月28日(土)、ロックバンドSuchmosのワンマンツアー『Suchmos "YOU'VE GOT THE WORLD TOUR"』のツアーファイナル(於 パシフィコ横浜 国立大ホール)をライブ配信で観戦しました。

 

何と、このSuchmosのツアーファイナル公演は、「AbemaTV」、「Facebook LIVE」、「GYAO!」、「Instagram」、「LINE LIVE」、「ニコニコ生放送」、「RakutenTV」、「スペシャアプリ」、「Twitter」、「YouTube LIVE」、「F.C.L.S.official site」の全部で11のWEBサービス、プラットフォームで同時配信したのです!これって結構すごくないですか?

 

邦楽ロックミュージシャンのライブの同時配信では、数年前、海外でも人気の高いメタルダンスユニット、BABYMETAL(ベビーメタル)の公演同時配信(ライブ・ビューイング)を、川崎の映画館(シネコン)のスクリーンで観たことがあります。

 

その時は、普通にロードショーを観るのと同じ水準の料金を支払って観戦しました。このBABYMETAL(ベビーメタル)のライブ同時観戦は、日本各地のシネコンでチケットを好調に売り上げ、ロック公演の新しいビジネスモデルとしても注目されました。

 

今回のSuchmosは、人気バンドが、公演を丸ごと、無料で世界中から誰でも視聴可能な形で配信する形式であり、太っ腹ぶりが際立っています。

 

まぁ、最近はCDリリースのボーナスディスクとして、一公演丸ごと収録したDVDが初回特典で付く場合も珍しくないとは思いますけど。

 

公演の生放送、同時配信は、後からどうにでも編集が可能なパッケージと違って、技術的トラブルへのリアルタイムの対応等全方位な注意が必要ですし、何よりネットに接続できるパソコンやスマホがあれば、世界中誰でも視聴可能です。今回のSuchmosのツアー千秋楽を無料で世界に配信したプロモーション効果はとても大きいはずです。

 

正直、音楽をリスナーに届ける手段(メディア)が、CDパッケージ販売・レンタルからストリーミングにシフトすると、メジャーレーベルとインディーズの土俵はほとんど同じになるのではと思っていました。

 

メジャーレーベルは、販売・流通網を持っています。メジャーレーベルは、実際は別会社や外部委託であっても、録音して完成したCDパッケージを、全国のCD販売店の店頭に配送して納入するという仕事をしてくれます。

 

また、日本ではまだまだ、街中やロードサイドに店舗を構えるレンタルDVD店があります。レンタルDVD店には音楽CDも置いてありますが、インディーズのCDを置いている(扱っている)店舗は大変少ないのです。

 

 

ロックを扱った映画はこの50年間で数多く作られてきました。その中でトップ10に入る傑作にあげられることが多い作品に、(売れてない、忘れられた、メタルに関心ない人は誰も知らない)ヘヴィメタルバンドAnvil(アンヴィル)に密着したドキュメンタリー映画「Anvil(アンヴィル)」(邦題「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」)があります。中年から初老へと差し掛かりながら、若き日に持っていた成功への夢を持ち続けるへヴィメタルバンドAnvil(アンヴィル)を、かつてのファンでもある映画監督サーシャ・ガヴァシが、日常やツアーに密着し撮影した映画です。川崎の映画館で観て、その後、DVDを購入して何度も観ました。

 

そういえば、いま気づきましたが、BABYMETAL(ベビーメタル)といいAnvil(アンヴィル)といい、ヘヴィメタルの映画を観たのはなぜか川崎の映画館でしたね。 

 

Anvil(アンヴィル)のメンバーが、家族の金銭的援助を受け、HR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)の名プロデューサー、クリス・ダンガリーズに制作を依頼し、起死回生をかけ制作したCD。その自信作は、レコード会社の重役から、「今流行っている音楽はこういうのではない(時代遅れ)。」との意見でリリースすることを却下されます。

 

(クリス・ダンガリーズは、ジューダス・プリーストの「ペインキラー」やシン・リジィ、イングウェイ・マルムスディーン等のHR/HM系の数多くの作品の制作を手掛けているプロデューサーです。)

 

そのためAnvil(アンヴィル)のメンバーは、工場でプレスしたCDを自ら車の荷台に積み込み、扱ってくれるCD店に卸します。

 

そう、これが、自分が持っているインディーズレーベルの流通のイメージ。

 

そして、音楽を個人で所有しないで、サーバーにある音源をインターネットを通して聴く”ストリーミング“に移行すると、物理的な(リアルの)流通は不要になります。つまり、メジャーレーベルもインディーズも、ネットの”同じ土俵上“ で、音楽ユーザーに選ばれることを競うようになるはずだと思っていました。

 

でも、今回のSuchmosのツアーファイナル無料全世界配信(国内外主要全11のインターネットサービス活用)を経験してみて、広告宣伝費、販売促進費の使い方、使いどころは、大きいものがあると実感しました。主だったサービス全て押さえるなんて、(実現はできませんが)地上波のテレビだと全チャンネル押さえちゃうことに匹敵しそうです。スマホやパソコンを持っている人は、どれかのサービスのIDは持っているでしょうし、IDがなくても試聴できるサービスもあります。

 

これは、資本力(豊富な広告宣伝費、販売促進費、技術開発費等)を持つ大企業(メジャーレーベル)が、「このバンド(Suchmos)はもっと行ける、伸びる(可能性がある)」と判断したということでしょう。つまり、新しい試みを集中的に投入して、話題づくりはもちろん、さらなるファンの獲得と売上の伸びを期待できるとの分析・判断に基づく意思決定のはずです。

 

この大々的かつ太っ腹なプロモーションの背景が、コンサート終盤のアナウンスで明らかになりました。Suchmosは、2018年11月24、25日の2日間、横浜アリーナでの単独公演を開催することの発表です!。

 

今回のツアー、『YOU’VE GOT THE WORLD TOUR』は、横浜・名古屋・大阪の3都市、全6公演で約2万人の動員。横浜アリーナ2デイズは、max3万4千人のキャパシティーです。

 

アリーナ会場を満員にできるロックバンドが、その時代時代のトップグループ、スーパースターです。

 

Suchmos、勝負に出ましたね。

 

 

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