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ミャンマー カチン族コンサート空爆で亡くなったGalau Yaw Lwiの美しいバラード

 

なんとも痛ましい惨劇です。

 

国際政治的な判断については踏み込んだ意見は述べません。

 

ミャンマー、中国、インドにまたがる少数民族のカチン族は勇猛な気風で知られ、それ故、ビルマ族主体のミャンマー中央政府と長い間独立闘争を続けてきました。

 

実は、カチン族は、第二次世界大戦末期に若い優秀な日本人兵を部族の「王」に担ぎ、イギリス軍、中国軍が追われた権力の空白に乗じて、ビルマ族に対する独立を企てた歴史があります。

www.nishinippon.co.jp

 

日本とは不思議な縁のあったカチン族ですが、戦後は1980年代に日本人義勇兵(軍事顧問)が在籍していたカレン族と比べるとなじみが薄いかもしれません。

 

ミャンマーでは、2021年の軍のクーデター後、事実上の内戦が続いています。

 

2022年10月23日から10月25日の3日間の日程で、カチン独立機構(KIO)の記念式典およびコンサートが行われていました。

 

初日の23日コンサート会場を軍が空爆、カチン独立機構の幹部や人気歌手のAurali、Galau Yaw Lwi等の芸能人、そして観客等60人以上が死亡したと報じられています。

 

AuraliとGalau Yaw Lwiの音源を聴いてみました。

 

男性人気歌手のAuraliのMVは、KIA(カチン独立軍)も協力していると思われる若い兵士達が登場する楽曲があり、ナショナリスティックな楽曲も歌っているようです。

 

ここでは、Galau Yaw Lwiのバラードをご紹介します。

 

東南アジアのタイ、フィリピンそしてミャンマーと国境を接するインド北東部等のポップスには、アメリカのカントリーやゴスペルに通じる感触を持つバラードがあります。

 

このGalau Yaw Lwiの曲も東南アジアの音楽であると同時にカントリーやゴスペルの感触を感じさせる美しいバラードです。

 

現時点では推測ですが、カチン族にはキリスト教徒が多いので、Galau Yaw Lwiもクリスチャンである可能性は高いでしょう。

 

Galau Yaw Lwiのバラードから感じるゴスペル感は、カチン族のクリスチャン文化と関係があるのかもしれません。

 

◆An Nau Ni A Wa Ka Shalat - Galau Yaw Lwi(Julia) 

pops.cafeblog.jp

 

https://www.youtube.com/watch?v=jwa7L2pAoHA

 

アルジャジーラのニュースをソースにカチン族独立機構(KIO)の62周年式典のコンサートが軍に空爆され、KIA(KIOの軍事部門)幹部、歌手のAuraliとGalau Yaw Lwi、キーボード奏者のKo King等の芸能人、そして観衆等60人強が亡くなったと伝えるNME報道

www.nme.com

 

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