pop music fan

- I love popular music (AOR blues CITY POP funk soul R&B rock Jazz 歌謡曲・・・) -

BRIDEAR「(avexから出る)ニューアルバムはロックです!」 、そしてロック(HR/HM)ボーカル持論

 

https://bridear.jp/wpnew/wp/wp-content/uploads/2019/10/8befbcfcd3af363168e774d8f67514ac.jpg

(写真のリンク先はBRIDEARオフィシャル)

https://bridear.jp/news/news02/

 

福岡出身のガールズロックバンドBRIDEAR(ブライディア)の魅力とは、誤解を承知で言えば、松田聖子さんがアイアン・メイデンの曲を歌唱するようなユニークな音楽性です。

 

オリジナルメンバーの作曲陣が作曲した楽曲のメロディーは、基本的には幼少の頃から親しんできたアニソンが核になっているように聴こえます。

 

ガワはHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)であっても、OSは日本のドメスティックなポピュラー音楽なのです。

 

30年~40年前のHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)歌手というと、白人のハイトーンボーカルを連想される方が多いはずです。

 

この歌唱法を開拓したのは、レッド・ツェッペリンロバート・プラントです。

そして、レッド・ツェッペリンの爆発的人気とともに、HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)界で大人気の歌唱法となってしまいます。

 

しかし、ロバート・プラント自身は、過酷なツアーにより、早期にハイトーンボイスを失っています。

 

そして、ロバート・プラントは、自分のスタイルのフォロワー(デイヴィッド・カヴァデール等)を、快く思っていないことも、発言から見てとれます。

 

科学的分析結果によるものではありませんが、私は、どうも、日本人歌手には、HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)のハイトーンボイスは合っていないのではないかと思っています。

 

あの白人歌手に特有の歌い方は、歌手にとっての楽器である頭蓋骨の共鳴器官、つまり、白人特有の長頭や鼻の高さも影響しているのではないかと感じるのです。

 

楽器のボディ(共鳴器官)の大きさや、押さえるポジションが1cmも違えば出音は大きく違います。

 

1960年代までの黒人リズム&ブルース歌手には、パワフルでパンチのある歌唱法をする人はたくさんいましたが、高音を強調して張り上げるような歌い方をする歌手は知りません。

 

レッド・ツェッペリンロバート・プラント)の影響で、HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)は、高音を張り上げて歌うものというスタイルが確立されてしまい、何十年もそれが続きました。

 

もちろん、好き好きの問題です。

 

私がとても好きなハードロック歌手に、サム・クックのフォロワーのビリー・スクワイアがいます。

 

一般的には、サム・クックの(白人歌手)フォロワーは、ロッド・スチュワートジェフ・ベック・グループ、フェイセズ)、スティーヴ・ペリー(ジャーニー)、ジョン・ボン・ジョヴィボン・ジョヴィ)、ブライアン・アダムスと言われます。

 

よく、ロッド・スチュワートサム・クックのフォロワー、ポール・ロジャース(フリー、バッド・カンパニー、ザ・ファーム、クイーン&ポール・ロジャース)=オーティス・レディングのフォロワーと言われますが、相互にクロスして影響を受けています。

 

しかし、私には、サム・クックのスタイルのコピーの白人歌手なら、ダントツでビリー・スクワイアなのです。

 

ビリー・スクワイアのヒット曲「Christmas Is The Time To Say I Love You」は、(曲は違えど)発声からブレス(息継ぎ)からリズム感から、音程の取り方まで、何もかも、有名なサム・クックのライブ盤のメドレーの歌唱法の完コピに聴こえ、「こりゃ凄えや」と感じました。

 

「完コピに何か意味があるの?」、「サム・クックを聴けば?」というご指摘は最もです。

 

サム・クックは1964年に33歳で早世しました。

 

1980年代に、サム・クックを直接聴いたことがないであろう世界中の多くの聴衆に、ロック(リズム&ブルース)ボーカルを届けたビリー・スクワイアの仕事には意味があったのです。

 

そして、日本人歌手でサム・クックにそっくりなのが、故・坂本九さん。

 

ブレスとかしゃくりあげ方とかリズムの取り方とかサム・クックそっくりですし、何より生まれ持っての声質が、サム・クックに近い。

 

Sukiyaki上を向いて歩こう)」が全米1位になったのは、まぐれではありません。言語は日本語でも、リズム&ブルースの楽曲としてアメリカ市場で支持されたからです。

 

ロッド・スチュワートは、比較的早くに(高音がでにくくなって、1970年代半ばか?)に歌唱法を変えています(ソースは浜田省吾さんが渋谷陽一さんのラジオ番組のロッド・スチュワート特集にゲスト出演した時のご発言)。

 

なので、ロッド・スチュワートの一番サム・クックに近い歌い方の録音を探して聴けば、また違うかもしれませんが。

 

ロックが正常に進化していれば、ロバート・プラントみたいな歌い方は出てこなかったのではないでしょうか。

想像つかないような異常なもの、異質なものが出てきたから大人気になったのでしょう。

 

そして、HR/HM歌手=ハイトーンボイスで歌うロバート・プラントのフォロワーという歴史が発展してしまいました。

 

おそらく、ロバート・プラント自身が、「こんな歌い方ができるのは、音楽の歴史上、自分ひとりしかいないはず」と思っていたのに、想定外のロックの歴史が発展してしまったのではないでしょうか。

 

レッド・ツェッペリンロバート・プラント)みたいなハイトーンシャウトを用いた歌い方をするバンドは、レッド・ツェッペリンと、日本のクリスタル・キングの二つあれば充分な気がします。

 

レッド・ツェッペリンの真似っこ、パクリやがって!」とロック史上最悪のいじめにあって、アメリカ市場から撤退を余儀なくされたキングダム・カムは、ある種フェイク(偽物、真似っこ)の美学、矜持があったのでOKです。

 

そして、日本人のロックバンド、ガールズバンドのボーカリストなら、サム・クックロバート・プラントも関係ないはずです。

 

それより、松田聖子さんや今井美樹さんやZARD坂井泉水さん)や永井真理子さんや渡辺美里さんや白井貴子さんの影響を受けた歌唱法の方がずっとキュートだと思います。

 

海外(英米)では、レッド・ツェッペリンアイアン・メイデンの女性だけによるトリビュート・バンド、コピーバンドが活動しています。

しかし、現地のHR/HMファンが、日本のガールズバンドに求めているのはそれではありません。

 

女性でレッド・ツェッペリンロバート・プラントのスタイルのフォロワーといえば、アメリカのハードロックバンド、ハートが存在しました。

 

日本のガールズバンドのボーカルが、ロバート・プラント的な歌いた方をしたとしても、全盛期のアン・ウィルソンに並ぶことは難しいでしょう。

 

海外で受けているガールズバンド、BRIDEAR(ブライディア)やBAND-MAIDのリードボーカリストが、HR/HMボーカリストというより、純日本的な歌謡曲やJ-POPを強く感じさせる歌手であること。

このことは、現地のHR/HMファンが、そこにオリジナリティとユニークさを感じとっているからではないでしょうか。 

 

そういうわけでBRIDEAR(ブライディア)。

 

松田聖子さんがアイアン・メイデンの演奏でアニソンチックな曲を歌ったら?というコンセプトでガールズバンドを組んだらBRIDEAR(ブライディア)になるかも。

 

twitter.com

   

avexnet.jp

 

2019年10月15日発売の雑誌『We ROCK 073』に新生BRIDEAR(ブライディア)のインタビューが掲載されています。

http://rockinf.net/

  

◆Billy Squier(ビリー・スクワイア) - Everybody Wants You(エヴリボディ・ウォンツ・ユー) (Live)  

https://www.youtube.com/watch?v=PgA8Mi6FZFU

 

◆Rod Stewart(ロッド・スチュワート) - Hot Legs(ホット・レッグス) (Official Video)   

https://www.youtube.com/watch?v=AHcjjxYbgNM

 

◆Bad Company(バッド・カンパニー) - Rock Steady (ロック・ステディ、2015 Remaster) 

Free(フリー)のオリジナルの完コピ。Freeのギターは故ポール・コゾフでした。

https://www.youtube.com/watch?v=WTxfXUhKub0

 

今井美樹 -PRIDE(Live at Cadogan Hall, London, 2016)

https://www.youtube.com/watch?v=-DxkhMaDMPw

 

◆『ZARD Forever Best ~25th Anniversary~』MEDLEY

https://www.youtube.com/watch?v=RTIPC56Vjfc

   

永井真理子 -WWW ダイジェスト1ORANGE (OFFICIAL LIVE MOVIE)

https://www.youtube.com/watch?v=hZmLK7Yri20

 

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

f:id:pcd:20191024120551p:plain