米・インディアナ。北関東(栃木、群馬、埼玉、茨城、千葉・・・)は日本のインディアナ?
突然ですけど、邦ロックバンドのSUNNY CAR WASHってandymoriに似てますか?
andymoriを好きだった20代や10代のファンに、SUNNY CAR WASH(サニカ)にandymoriの影響を感じる人が多いようで、サニカ自身もandymoriをリスペクトし影響を認めているようです。
でも、自分にはあんまりそう聴こえないのは、年齢のせいでしょうか?
かつてのandymoriや現在のSUNNY CAR WASH(サニカ)ともに、年齢が23歳を超えると聴こえなくなるような周波数域を音楽に使っていて、そこに10代が反応していたりするのでしょうか。
自分には、SUNNY CAR WASH(サニカ)のノリって、典型的な関東以北から南東北のノリに聞こえるんですよね。
例えばサンボマスターの豪快なロックンロールみたいな・・・。
- ビンテージカローラレビンとHONDAフィットの洗車
- back numberが日本中で国民的人気を得たのは北関東住みが長いから?
- サンボマスターの山口隆さんが文春砲の砲撃を受ける日が来る?
- Rout66モハべ砂漠に涙の雨を降らす浜田省吾さんのロックンロールと20代前半世代の『乾いた』ロックンロール
- メグ・ライアン、”ラストベルト住み”を貫くジョン・メレンキャンプとの婚約を発表する
- SUNNY CAR WASH 活動休止を発表
ビンテージカローラレビンとHONDAフィットの洗車
andymoriのMVに出てくる車は、45年位前のオシャレなビンテージスポーツカーのカローラレビンで、SUNNY CAR WASH(サニカ)のMVに出てくる車は、機材車の日産キャラバンや、庶民的なHONDAフィットを洗車しているところです。
SUNNY CAR WASH(サニカ)の手作り感あふれるMVの背景って、おそらく地元の栃木県と思われる郊外の景色って感じです。
23歳を超えると聴こえない音がもはや聴こえなくなった自分には、下北沢、西荻窪、高円寺・・・のandymoriの世界観と、北関東感溢れるSUNNY CAR WASH(サニカ)の世界観は違って聴こえます。
そういえばandymorがデビューした当時、”サンボマスターをオシャレにしたようなバンド”と形容した人もいました。
「それは、サンボマスターはおしゃれじゃないってことですか?」というツッコミはなしですよ。
サンボマスターの出身県は、山口隆さんの福島のイメージが強いですけど、他の2人のメンバーの出身県はそれぞれ、栃木、千葉で、つまりは北関東バンドでもありますね。
SUNNY CAR WASH(サニカ)の地元の栃木県宇都宮は福島より東京に近いですが、風土に共通しているところもあります。
関東平野のど真ん中から福島県にかけての、特に冬の景色って、乾いた荒涼とした感じがあります。これは、冬、雪が深くなる地域はまた別です。いずれにしても、東京の、邦ロックの聖地?下北沢や吉祥寺とはだいぶん違います。
ちょうど、関東平野のど真ん中あたりのGOING UNDER GROUNDの出身地の埼玉・桶川は群馬、栃木と東京の中間あたりの感じでしょうか。
back numberが日本中で国民的人気を得たのは北関東住みが長いから?
国民的人気を誇るロックバンド、back numberの清水依与吏さんは、ロキノンのインタビュー(『ROCKIN'ON JAPAN』 2017年1月号)で、群馬(たぶん前橋付近)から東京の仕事場(スタジオやレコード会社等)まで電車で通っていたという話をしていました。
それを読んで腑に落ちたんですよね。
東京から郊外にかけて、景色、風土、文化、生活、経済的なことも含めて、カラーが変わるのって国道16号線(ルート16)沿線あたりからです。
ルート16沿線のロードサイドの景色こそが、日本の郊外の姿だと思います。
日本中のあちこちに、もちろん、群馬にも、埼玉にも、栃木にも、福島にも、ルート16沿線のような景色が広がっています。
日本中にあるルート16沿線のような『郊外』で長い間暮らし続けたこと、いうなれば生活感が、back number(バクナン)の音楽が日本中の同じような景色の中で暮らしている人たちから大人気となったことにつながっているように思います。
関東平野のど真ん中辺りの北関東で、社屋の横に商品積みのパレットが並んでいるような衝撃的安さのディスカウントストアにたまたま入った時に、電子音トラックのアイドル楽曲に混じってバクナン(back number)の楽曲が鳴っていました。
こういうシチュエーションで”強い”音楽こそが、強い大衆音楽(ポピュラー音楽)なのです。
日本中に続いているような典型的な郊外の喧噪と生活感に混じっても、情緒的でありながら埋もれず自己主張し鳴っているバクナン(back number)の曲を聴いた時、バクナン(back number)が日本中で国民的人気バンドとなった背景は、足腰(生活感)の強さなんだろうと感じました。
でも、ルート16沿線のような冬は荒涼とした景色が続く郊外で、異性にもてる充実した生活をしていたバンドマンはback numberになって、異性にもてない残念な青春を送ってきたバンドマンがサンボマスターになるというような乱暴なことは言いませんよ。
サンボマスターの山口隆さんが文春砲の砲撃を受ける日が来る?
みなさんは小室哲哉さんやback number(バクナン)の清水依与吏さんと同じように、サンボマスターの山口隆さんが『文春砲』を食らうのを想像できますか?
ちなみに、Googleで、”サンボマスター” ”山口隆” ”文春砲”で検索すると、
『サンボマスター 山口隆さんが選んだ、自分を救ってくれた曲 - オンエア ...』
『サンボマスター山口隆「俺だけが作ってもいいことない、曲が良けりゃいい…』
『サンボマスター・山口、少年時代はロックを聴いて…カエルの鳴く田舎道を ...』
等と出てきます。
メディアはちゃんと、仕事をしているのでしょうか?
日本のロックンロールの将来のためには、福島や北関東で「カエルの泣く田舎道を」ロックを聴きながら通る少年時代を送っても、ロックンローラーになってモテまくりのグラマラスな生活を送れるという真実をきちんと伝えるべきではないでしょうか。
新井英樹さんの往年の傑作漫画『宮本から君へ』は、俳優の池松壮亮さんと蒼井優さんの主演で実写化(TVドラマ、映画も進行中)されました。だいぶ昔ですが『宮本から君へ』の暑苦しい世界観を、サンボマスターの山口隆さん主演で実写化したらすごいなと思ったことがあります。
もとい、SUNNY CAR WASH(サニカ)なんですが、荒涼とした風景に鳴る乾いたロックンロールって、なかなか湿気の多い日本から産まれにくいタイプの音楽だと思います。
Rout66モハべ砂漠に涙の雨を降らす浜田省吾さんのロックンロールと20代前半世代の『乾いた』ロックンロール
シンガーソングライターのあいみょんが、師匠の浜田省吾さんのフォロワーでありながら、浜省と決定的に違うのは、あいみょんのロックンロールは乾いているところです。
浜田省吾さんのロックはこれでもかという位湿っています。そしてもちろんそこが魅力でいいところでもあるのです。
そして、湿ったロックって、日本の歌謡曲、フォーク、ニューミュージックを経てきたロックのアイデンティティでもあります。
浜田省吾さんが、アメリカでカラッと乾いた砂漠も通るRout66でロケした「家路」のMVの世界観は見事なほど湿っています。
浜省の歌声一発で、Rout66の荒涼としたモハべ砂漠に、涙の雨が降って日本の梅雨になるんじゃないかという位。まぁ、自分も泣いてしまうんですけど。
◆ex.Aldious(アルディアス)のvo.Re:NO(リノ)さんが、6年間奉職した嬢メタルバンド(Aldious)を脱退するにあたって心境をカミングアウトしたTwitter
沢山色んな方と話して『最近何を聞きますか?』と聞かれました。何名かに『メタルは聴かないんすね〜』と言われた。
— Re:NO_Aldious (@ReNO_Aldious) November 24, 2018
たまにしか聴きません。私は父が好きなこの曲で育ちました。
胸張って言えます。私は色んな曲も聴くけど好きな曲は歌声と歌詞による。
浜田省吾『家路 』https://t.co/tCkz04pjnH
あいみょんにしてもSUNNY CAR WASH(サニカ)にしても、平成の次の年号の若い世代(20歳代前半)のロックンロールは、日本人のロック歌手が長年取り組もうとしてできなかったロックンロールの乾いたテイストがあるように感じます。
まるで、ジョン・ファガティ(CCR、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)やニール・ヤングやジョン・メレンキャンプのようなアメリカの乾いたロックンロールのテイスト。
ちなみにサンボマスターの山口隆師匠もニールヤングの熱烈なファンです。
メグ・ライアン、”ラストベルト住み”を貫くジョン・メレンキャンプとの婚約を発表する
ところで、メグ・ライアンとジョン・メレンキャンプの婚約が昨年2018年11月に発表されました。
ツーショットの写真が理想的なカッコよさで、ベストカップルに見えた2人は別離を報道されたことがあります。
その背景・理由は、仕事のためにニューヨーク住みのメグ・ライアンに対し、ジョン・メレンキャンプは頑なにインディアナ住みを通したことと関係あるのだろうとおそらく誰もが想像したのではないでしょうか。
それはそうですね。売れっ子女優にインディアナの農村に引っ込めと言っても無理な話だファーム・エイド。
でも2人は復縁してメグ・ライアンは2人の婚約をInstagramで発表しました。
これからも、メグ・ライアンが、ラストベルト地帯の荒涼としたインディアナに引っ込むことは想像できません。
でも、仕事で成功して経済力のあるメグ・ライアンとジョン・メレンキャンプの2人なら、距離の障壁、都会(NY)と郊外(インディアナ)の壁はお金で解決できるのでしょう。
◆ジョン・メレンキャンプとの婚約を発表するメグ・ライアンのInstagram
◆SUNNY CAR WASH「ファンシー」
https://www.youtube.com/watch?v=6Xf44WwfH2A
◆SUNNY CAR WASH 「ムーンスキップ」
https://www.youtube.com/watch?v=Atio9UEbELk
◆サンボマスター「ロックンロール イズ ノットデッド」
https://www.youtube.com/watch?v=V71UIJd2LTg
◆ジョン・メレンキャンプ(John Mellencamp)「Authority Song」(1984)
ジョン・メレンキャンプのMVはややこしい芸術性みたいなものを一切感じさせないところが潔くていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wsEwK69LXjQ
◆ジョン・メレンキャンプ(John Mellencamp)「Pink Houses」(1983)
これが、アメリカ、ラストベルト(Rust Belt)・インディアナ、ロックンロール!
https://www.youtube.com/watch?v=qOfkpu6749w
SUNNY CAR WASH 活動休止を発表
2019年3月9日、SUNNY CAR WASHは、アダム(岩崎優也さん)の体調不良により活動休止を発表しました。
体調の回復と復帰を願っています。
この度、SUNNY CAR WASHはVo/G岩崎優也の体調不良により活動を休止させて頂くこととなりました。
— SUNNY CAR WASH (@sunnycarwashjp) March 8, 2019
今後の活動を楽しみにしていただいておりましたファンの皆様、関係者の皆様にご心配、ご迷惑おかけしますこと心からお詫びいたします。
SUNNY CAR WASH pic.twitter.com/zTv30ySK3v
<参考エントリー>
<2019.2.28追記>
SUNNY CAR WASH、アダム(岩崎優也さん)の体調不良のため、スタートした全国ツアーの残り全日程をキャンセルすることが発表されました。無事復帰されることを願っています。