(2020年10月6日更新)
タイ北部チェンマイをホームとする大人数女性アイドルグループソメイヨシノ51(SY51)は、AKB48の姉妹グループBNK48人気爆発以降の新世代アイドルの中でもトップクラスの人気のグループです。グループとして3度の来日歴があり、福岡と大阪で公演、沖縄や山口でも観光プロモーションの仕事を行い、タイのアイドルの中でも日本で知名度があるグループです。
ソメイヨシノ51(SY51)運営は、昨年後半、姉妹グループとしてVIOLET WINKを結成し、2グループを抱え経費が増大していたところに、コロナによりイベント出演、ファンイベント等の主な収益源を絶たれる事態に直撃されました。
ソメイヨシノ51(SY51)のプロデューサーはTV局のディレクター出身の映像畑であることから、高クオリティのオリジナル動画を編集し頻繁にアップすることが強みとなっていました。
コロナ下でファンイベント自体は実施できなくても、過去の映像資産の編集や他グループの多くが発表しているリモートでの企画等を発信し、ファンをつなぎとめておかなければならない状況が続いていましたが、今年2月下旬以降、運営がピタッと沈黙する状況が続いていました。
外から見ても、資金繰りに窮しているのではないかと経営状況を懸念しました。
自転車(操業)は、走り続けることができる限り倒れない。研修生、2期生とメンバーを増やし、姉妹グループも新設し、経費も売上も伸ばして走り抜けようとしていたところに新型コロナウイルスによる強制ブレーキがかかった。
万事休す。
8月17日、タイのメディア『MG ONLINE』がソメイヨシノ51(SY51)の経営危機を報道。機械翻訳で大意を見ると、運転資金がひっ迫している可能性が高く、運営の経営状態は深刻な危機に陥っている様子が読み取れます。
人の面でも、人気メンバーを含む13人がグループから離れたいという意向を表明していると報じています。
今後ソメイヨシノ51(SY51)がどうなるのかについては、存続するとしても、人数を大幅に減らし、経費を落とし損益分岐点売上高を大幅に引き下げることが必須でしょう。
スポンサー(融資あるいは資金投入)、他企業による買収等の形での資金確保の見込みが立たなければ、もっと踏み込んだ残念な事態も覚悟しなくてはならないかもしれません。
積極策、拡大策を取った直後にコロナ禍により収益を絶たれ、困難な事態に陥ってしまったソメイヨシノ51(SY51)ですが、2018年のデビュー以降発表した楽曲、日本公演を含むパフォーマンスは、タイの新しい時代のアイドルブームを牽引する高いクオリティのものでした。
特に、大人数でのダイナミックな激しいダンスにパワフルで高い水準のコーラスを生歌で合わせるライブパフォーマンスは、現在の日本(他の国でも)では見ることのないスタイルで、とても強く印象に乗っています。
今後どのような形になるかはメンバーそれぞれにより違うことになるのかもしれません。
素晴らしいパフォーマンスを演じてくれたチームが離散するのを目の当たりにするのは残念な限りです。しかし、どうすることもできません。餅ゴリ(J.Y. Park)や秋元康さん位の力があれば別かもしれませんが・・・。
ソメイヨシノ51(SY51)のこれまでの活躍を支えたメンバー達の今後の活躍を祈念します。
◆งานประกาศรางวัลสุดยิ่งใหญ่ KAZZ Awards 2019・ソメイヨシノ51(SY51)「虹の橋」ライブ
鍛えた歌唱力を発揮したこのパフォーマンスは非常に素晴らしかった。日本公演(福岡)でも屋外ステージの悪条件にも関わらず生歌でパフォーマンスしていました。
https://youtu.be/TYjSFU7qkG0?t=11025
แสงแห่งความหวัง Silver Lining [ Official MV ]
https://www.youtube.com/watch?v=VScxDvoGQy0
2020年10月6日更新(追記)
SY51を立ち上げ牽引してきたプロデューサーがSY51運営を離れ、新体制となった運営は、SY51とVIOLET WINKの2グループを引き続き運営していくことを表明しました。そのため関連する記述を削除しました。
2020年10月3日には、SY51がタイから『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』に参加しています。