ショッピングモールの1Fの巨大ディスプレイで、併設(階上)のシネコンで大ヒット上映中のイギリス出身のロックバンド、クイーン(Queen)の伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の予告編を流していて、「見たいなぁ。」と思いつつ、時間が合わないので断念しました。マイケル・ムーア監督の『華氏119』も見たいんですよね。スケジュール組んで再訪しないとなりませんね。
1970年代後半が全盛期の英出身ロックバンド、クイーンは、全盛期を過ぎた後も、日本では、テレビドラマの主題曲のヒット等で何度か脚光を浴びています。フレディ・マーキュリーがなくなった後の来日ライブ自体も、ロック界有数(3本の指に入る、あるいはNo.1かもしれません)ポール・ロジャースをボーカルに迎えた大々的なプロジェクトでの公演を成功させています。
そして、もしかすると、映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットした2018年はクイーンの最大のリバイバル・ブームになりそうです。
イギリス出身のジェフ・リン率いるELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)は、クイーン同様1970年代後半から1980年代初頭にかけて全盛期を迎えたバンドです。(クイーン同様)ロックの殿堂入りしているバンドですが、2018年の現在、日本では、クイーンに知名度、人気で及びません。
ELOもやはり、1980年代以降も、テレビドラマタイアップ曲に採用される等で、何度か再脚光を浴びています。
『電車男』の時ですね。
また、ビートルズ、ザ・フー等のブリティッシュ・ビート音楽のマニアの奥田民生さんとPUFFYがジェフ・リン=ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)をリスペクトし、PUFFYの楽曲としてELOのオマージュ作品をヒットさせています。このことがジェフ・リン=ELOの知名度向上に貢献していそうです。
BNK48「BNK Festival」(BNKフェスティバル)はスペースレトロフューチャーコンセプト
BNK48の5thシングル曲「BNK Festival」(BNKフェスティバル)ですが、リリースが告知された時に、AKB48の原曲(オリジナル)のMVを視聴しています。
でもBNK48版のMVを視聴するまで全く気が付きませんでした。「BNK Festival」はジェフ・リン=ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のオマージュ作品であることに。
AKB48のオリジナルMVがショート版で視聴した時間が短かったことも理由かもしれません。オリジナル版は演出は特にELOを意識しておらず、シンセトラック(伴奏)によるノーランズ(1970年後半~1980年代前半に活躍したイギリスの女性アイドルグループ)の「恋のハッピーデート」風のアイドルポップス楽曲なのだろうか位にしか認知できませんでした。
中華圏、東アジア、東南アジア全般で、ジャパニーズレトロ(1970年代から1980年代の右肩上がりだった頃の日本のテイスト)がここ数年、サブカルチャー全般で流行っています。
そのトレンドを踏まえて、ジェフ・リン=ELOの豊かなテイストのするキラキラしたポップスの楽しさを、往年のファミコンやゲームセンターやゲーム専用機、8bitパソコンゲーム等のジャパニーズゲームが席巻した時代とリンクさせ、スペースレトロフューチャーなコンセプトにまとめあげた手腕はなかのものではないでしょうか。
リズム系の音源をやや抑え気味にし、反対にストリングスシンセをボーカルと拮抗する位まで前面に出す、AKB48のオリジナルやJKT48版とかなり違うミックスの方向性も、アナログ楽器をアナログ録音してカセットテープで再生するようなカセットレトロ感がします。
基本的に、2018年の現在、右肩上がりのジャパニーズレトロフューチャーコンセプトは新興国の方が絶対似合うと感じるんですよね。
◇BNK48 :「BNK Festival」
◇ELO :「TWILIGHT」
https://www.youtube.com/watch?v=ONxp_lLXWGk
https://www.youtube.com/watch?v=xKOV1y_1ZRs
↓ どうも私には選抜メンバーの衣装デザイン・色使いと宇宙船までELOリスペクトに見えてしまいます?!
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<参考>
◇作曲家宮崎尚志先生のELO論