年も押し迫ってきました。あと2日で大晦日です。
第69回NHK紅白歌合戦に、ムード歌謡コーラスグループの純烈が初出場し、「プロポーズ」を歌います。
私が純烈を知ったのは、スーパー銭湯でのパフォーマンス・・・ではなく、モダンムード歌謡の作曲家として多くのヒット曲を書かれてきたシンガーソングライターのレーモンド松屋さんの「真実・愛ホテル」の振り付けビデオを通してです。
レーモンド松屋さんの「真実・愛ホテル」のバックコーラス&ダンサーとして純烈のメンバーが参加されているのです。
レーモンド松屋さんの「真実・愛ホテル」MVはショートバージョンなのですが、同曲の振り付けビデオは、なんとフルコーラスです!!。
インパクトのある純烈のダンスはもちろん、レーモンド松屋さんの間奏、アウトロのギターソロもフルコーラスで全て聴くことができます。
エレキギターの上手い・下手の決め手は、音楽ジャンルによってポイントも違う点がなくはないのですが、私が思うのは次の3点です。
1.良い音色
バイオリンなどと同じく、ギターは弦楽器なので、『良い音色』が出せることが一番重要。
2.伴奏(バッキング)の上手さ
これは絶対。初期のジャズビッグバンドのギター奏者を聴くとわかりますが、エレキギターは本来リズム楽器です。日本有数のロックギタリスト、Charもギターの上手いやつは必ずバッキングが上手いとおっしゃっています。本来リズム楽器だったエレキギターのリード楽器としての可能性を、20世紀前半のジャズギタリスト、エディ・ラング、チャーリー・クリスチャンらが開発していったわけですね。
3.作曲能力(オブリガード、フィルイン、ギターソロ等)
3番目は何だろうと迷ったのですが、オカズ、ソロ等の作編曲能力・センスを上げました。リズム、テンポ等は2.の伴奏(バッキング)にも含まれそうでしたので。
この1.2.3.のギターが上手いに重要なポイントで観るに、レーモンド松屋さんはギタリストとして凄いなと感じます。
音色は抜群に良く、ソロ用やバッキングのストローク用やオカズ用など永年の経験から素晴らしい音色を確立されています。
作曲能力に関しては、レーモンド松屋さんは、「夜明けのブルース」・「博多ア・ラ・モード 」(五木ひろしさん)、「とまり木夢灯り」(香西かおりさん)、「広島ストーリー」(角川博さん)、「ストロベリームーン」(大石まどかさん)等々歌謡曲の作曲家として大活躍されていますのでお墨付きです。
レーモンド松屋さんがカルロス・サンタナやポール・コゾフやジョン・サイクスやゲイリー・ムーアようなブルースにもルーツのあるロック/ハードロックギタリストの系統なのか、それとも古賀政男さんや木村好夫さんやバタやん(田端義夫さん)のような演歌・歌謡曲のギタリストの系統なのかということはこの際どうでもよいでしょう。
レーモンド松屋さんの音楽=『大衆音楽』としかいいようがありません。
そして、演歌・歌謡曲、ブルース、カントリー、ロック、ヘヴィメタル等々の音楽もまた『大衆音楽』としてアイデンティティを持つ音楽であり、社会的位置付けが共通する点が多いのです。
イギリスでのヘヴィメタル、アメリカでのカントリーミュージック、日本での演歌・歌謡曲は社会の中での位置付け・ポジションに共通している点があります。(もちろん、アメリカにもヘヴィメタルの愛好者・コミュニティはありますが)
長くなるので、ここのところは本日は深追いしません。
レーモンド松屋さんのロック、素晴らしいのは、地方のお祭り等のイベントステージなどだと、観客・ファンに80歳代は珍しくないそうで、その年代まで支持者がいるということです。(逆に、あまり、幼児・子どものファンというのは聞かないですが・・・)
レーモンド松屋さんとコラボレーションしている今年の紅白歌合戦初出場の純烈、新聞記事を読むと、取材に応じた年配の女性ファンは、応援のため「CDを100枚買う」そうでした。
大衆演劇の『おひねり』にも通じる応援方法ではないかと感じました。
それではまた。
◇レーモンド松屋「真実・愛ホテル」MV
https://www.youtube.com/watch?v=lmhqBPuEdR0
◇レーモンド松屋「真実・愛ホテル」振り付けビデオby純烈
https://www.youtube.com/watch?v=td2ypGLgc6Y
◇純烈「プロポーズ」MV
https://www.youtube.com/watch?v=ag48W47YL3s