かつて、学生だったころ、渋谷の宇田川町にあった輸入レコード店で、フォー・シーズンズのアナログLPレコード3枚組のベスト盤を買ったことがあります。銀色のBOXパッケージに入っていて、タイトルは、「フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズ」の「ベスト」だったか、あるいは「グレイテスト ヒッツ コレクション」だったか、定かではないのですが、そんなような感じでした。(今はもう手元にないのですが)
フォー・シーズンズは、1960年代のアメリカの人気男性ボーカルグループで、ビートルズやデイブ・クラーク・ファイブやザ・サーチャーズといったイギリスのビートグループのアメリカのポピュラー音楽市場への侵攻(第一期ブリティッシュ・インヴェイジョン)を、アメリカ出身アーティストとして迎え撃ったポジションだったようです。
フォー・シーズンズには、「シェリー」や「バイ・バイ・ベイビー」等多数のヒット曲がありますが、特に、「ロニー」というヒット曲のメロディーとコーラスが大好きなのです。1970年代以降の様々な洋楽、邦楽を聞く中で、これは、「ロニー」のメロディーの引用では?と感じる曲が何曲もあり、メロディーが脳に強く焼き付いている曲です。1950年代、1960年代のヒット曲には、そういった曲(1970年代以降制作された曲の元曲になったであろう名曲)がたくさんあるのです。
そして、フォー・シーズンズは、クリント・イーストウッドが監督した、フォー・シーズンズのミュージカル映画、伝記映画「ジャージー・ボーイズ」(2014年)の成功によって、2010年代において再び知名度を再び上げたように感じています。
なぜ、フォー・シーズンズなのでしょうか。実は、ここのところ、かけるFM局はInterFMばかりだったのです。ところが、2月14日の夜に、7年ぶり位にFM NACK5を聞いていました。そうしたら、MCの鬼ちゃんことバカボン鬼塚さんが、『バカボン鬼塚 ABレコ』という番組の中で、ボーイズ タウン ギャング(Boys Town Gang)をかけていたのです。それも、何と「君の瞳に恋している」(Can't Take My Eyes Off You)が収録されているアルバムから、A面3曲のうち2曲をかけるという大胆な選曲をしていたからです。
ディスコ・グループ、ボーイズ タウン ギャング(Boys Town Gang)の「君の瞳に恋している」(Can't Take My Eyes Off You)は、カヴァーソングの傑作で(原曲はフォー・シーズンズのフランキー・ヴァリのソロヒット曲)、原曲のメロディーを活かしながらも、全く違うダンス音楽の傑作に仕上がっています。
私自身は、フォー・シーズンズ(および同一の制作スタッフによる準フォー・シーズンズ作品と呼んでよいフランキー・ヴァリのソロヒット曲)は、「ロニー」をはじめとする現代のメロコアにも通じるようなセンチメンタルかつ疾走感のある曲が好きなのです。
「君の瞳に恋している」(Can't Take My Eyes Off You)は、比較的スローなテンポもあってか、それほど印象に残った曲ではなく、ボーイズ タウン ギャング(Boys Town Gang)版のディスコヒット曲の印象の方が強烈です。
しかし、「君の瞳に恋している」(Can't Take My Eyes Off You)は、フォー・シーズンズの本国、アメリカでは、今なお、圧倒的にフランキー・ヴァリ版だそうです。それに対して、ヨーロッパと日本では、ボーイズ タウン ギャング(Boys Town Gang)版の知名度が高いようです。
ラジオ番組のMCで有名なバカボン鬼塚さんは、本業はミュージシャンで(コミック系バンドのかかしのリーダー)、趣味がレコード収集です。音楽が何よりも好きというのが、ラジオ番組での話ぶりからも本当によく伝わってきて、特にミュージシャンをゲストに迎えた時のMCには、とても信頼がおけます。(かつて、バカボン鬼塚さんが率いるバンド、かかしの名(迷)曲「ネテネーゼ」やアルバム「バーンパーク」の曲をFM NACK5で聴いていたのは、確認したら、10年前でした。)
先月の土曜日、車を運転していたら、鬼ちゃん(バカボン鬼塚さん)がMCを務めるFM NACK5の番組『HITS! THE TOWN』に、BAND-MAIDのボーカルの彩姫さんとギター・ボーカルの小鳩ミクさんが、ニューアルバム「Just Bring It」のプロモーションで出演されていました。
注意を傾けて聴きたいと思い、セブンイレブンの駐車場に車を停めて、ホット珈琲を飲みつつカーラジオを聴きました。結果として車を停めて正解でした。思い切り声を出して笑ったので。豪華なことに、その日のアシスタントは、E-girlsファミリーから、Happinessの楓さんとFlowerの佐藤晴美さんが務められていました。
そして、鬼ちゃんが、「君の瞳に恋している」(Can't Take My Eyes Off You)が収録されたアルバムをかけた2月14日のFM KNACK5の別な番組の話です。
やはり、鬼ちゃんがMCを務める超人気番組『The Nutty Radio Show おに魂』。この番組では、シンガーソングライターの新山詩織さんが、『新山詩織のふたりごと』というコーナーを担当されています。この日、新山詩織さんは、カーティス・メイフィールドの「SO IN LOVE」をかけるという、かなり渋い選曲をされました。
きっと、ホストが音楽通のバカボン鬼塚さんという安心感が支えになっているのだろうと感じました。
バカボン鬼塚さんから頂いた、THE JAMのCurtis Mayfieldのカヴァー。Move on up、キレキレで最高です! pic.twitter.com/nuUKzjl8PG
— 新山 詩織 (@niiyama_shiori) 2016年5月1日
Boys Town GangのCan't Take My Eyes Off You ホント好き。一番好きな曲です。リズムと絶妙なタイミングで入ってくるパーカッションとホーンとコード進行とかもう全部最高!コレぞ胸きゅんソング\( ¨̮ )/
— 魚住 有希 (@Uozumi_Yuki) 2016年11月22日