素晴らしい出来だったMCM ロンドン コミックコンでの「band-maid」(バンドメイド)の「thrill」

 ロックバンド「band-maid」(バンドメイド)の代表曲「thrill」のライブブードレッグ音源(いわゆるファンカム)は何種類もありますが、2016年5月27日から29日にUK ロンドンで開催されたMCM ロンドン コミックコンでの屋外公開ステージでの「thrill」は素晴らしい出来でした。(ライブ(お給仕)は何回かあったようです。)

 まず、リードボーカルの彩姫さんの喉のコンディション、ボーカルのコントロールが良い。プロのロックボーカリストらしく、コントロールしながらシャウトしているように聞こえます。

 ステージアクションも進化していて、この曲の大きな見せ場である間奏のMISAさんのスラップベースソロ、歌波さんのギターソロに入るタイミングで彩姫さんが、それぞれ「hey,MISA!」、「hey,kanami!」とコールしています。

 歌波さんの間奏のギターソロには、いくつかバリエーションがあるようです。終盤でチョーキングで伸ばすパターンやレコーディングに近い音符を一杯詰め込むパターン等。いわゆる速弾きですので、ミスタッチのリスクも考慮しライブ毎にセレクトされているのかもしれません。この日は音符を一杯叩き込むほうのパターン。

 曲のエンディングは、リードギタリストがラーメンの替え玉おかわりのように音符を一杯弾いて引っ張る、1970年代のハードロックによくあったパターンです。当時のハードロックはエンディングでなかなか曲が終わらない引っ張るパターンが流行っていたのです。これもロックの本場、UK ロンドンに似合っていると感じました。

 客層は、特に前列には明らかにコミックコンベンションに来る客層ではないタトゥーを入れたロックファンの姿が目につきます。従前からのコミックコンベンションの客層(otaku?)にアピールできるだけでなく、ロックファンという新たな客層を集客できることは、「band-maid」(バンドメイド)の強みでしょう。

 UKロックシーンの話になったついでですが、babymetalばかりが注目される2016年、UKのダウンロードフェスに、私がラジオで好きになったカナダのサザンロックバンド、モンスタートラックが登壇します。2013年にもダウンロードに出ているそうです。北米大陸のサザンロックでUKのロック市場を攻略できているとするとすごいなと思います。(見るべきアクトでは、モンスタートラックは9位、babymetalが2位だそうです。)

 1970年代、今ではロックを代表する大物バンド、エアロスミスは、UK、欧州市場攻略に苦労していました。UKでは、エアロスミスローリング・ストーンズのコピーと受け取られていて、UKのフェスでブーイングの嵐を浴びたことがありました。スティーブン・タイラーは、「ヨーロッパにおける俺たちはホットケーキの上の冷たいバターのようなもんで、溶けるのに時間がかかるのさ」と”敗軍の将兵を語る”みたいなコメントを残していました。