2004年発表。エリック・クラプトンによるロックに最も影響を与えたブルースマンの一人であるロバート・ジョンソンのカバー。
エリック・クラプトンの弾くロバート・ジョンソンのナンバーのアルバムが悪いわけがない。
3曲目「THEY'RE RED HOT」のラグタイム風ピアノが良い。誰だろう?
山口百恵「ロックンロール・ウィドウ」の元ネタとして中森明菜、相川七瀬から現代のBAND-MAIDの彩姫に至るまでの歌謡ロックに影響を与え続けるレッド・ツェッペリン「ロックン・ロール」で弾いていたスチュことイアン・スチュワートも、ローリング・ストーンズとのセッションで有名で嬢メタル代表Aldiousの元ボーカルのRe:NOが脱退時の心境を託した浜田省吾「家路」で弾いていたニッキー・ホプキンスも、十数年前に鬼籍に入り2004年はいない。
ビリー・プレストンでした。
そりゃ上手いわけです。
ビリー・プレストンとの再会。
一番最初に買ったブラック・ミュージックのレコードがビートルズの延長でビリー・プレストンだったんですよね。
ビリー・プレストンというと、半世紀以上にわたって人々に生き続けている記憶は、ザ・ビートルズのゲット・バック・セッションで屋上でキーボードを弾いていた姿ではないでしょうか。
実はビリー・プレストンは卓越したキーボード奏者としてはもちろん、ソロ歌手として1970年代前半にヒットを連発したスターだったのです。
(3 No. 1 Hits、6 Top 10 Hit、17 Songs)
しかし、ビリー・プレストンはソロ歌手としてはスティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドのように高い人気を持続し続けることはありませんでした。
『billboard』のチャートヒストリーを見ると、最後に「Top100」にランクインしている曲は1982年の「I'm Never Gonna Say Goodbye」。最高位88位で100位以内に3週ランクとあります。
どうもこの1982年あたりでモータウンとの契約が終了したようですね。
ビリー・プレストン、ソロ歌手としては人気が落ち着いた後でも、キーボード、ピアノの名手としては健在で、1990年第以降も多くのミュージシャンのセッションに参加しています。
その中にはエリック・クラプトンやリンゴ・スターのヒズ・オール・スター・バンド等での活躍がありました。
そういうわけでビリー・プレストンがエリック・クラプトンの『ミー・アンド・ミスター・ジョンソン』でピアノを弾いているんですね。
うん、いいピアノだ。