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嬢メタルNo.1バンドAldious(アルディアス)のボーカルRe:NO(リノ)さんが脱退発表前に浜田省吾チルドレンであることをカミングアウト!!

 

ハードロックを代表するギタリスト、リッチー・ブラックモアが率いるレインボーのヒット曲に「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」(Since You Been Gone)」という曲があります。

 

ラス・バラード(ハードロックの筒美京平というほど多作ではないですが、良い曲を多く書いています。)作、既にアメリカのハードロックバンド、ヘッド・イーストが先に原曲に忠実なアレンジでカバーし中ヒットさせている曲で、リッチー・ブラックモアは勝算ありと睨んでセレクトしたのかもしれません。

 

一説によると、レインボーのメンバーは、「こんなポップスみたいな曲はロックじゃないから演れない。」(コージー・パウエル?)と相当もめた末に、リッチー・ブラックモアがワンマンで意思決定し、収録・リリースしたようです。

 

結果はその後現在にいたるまで何十年間もレインボーとボーカリストグラハム・ボネットの代表曲として親しまれる曲となりました。

 

(当時のレインボーのメンバーは、vo.グラハム・ボネット、gt.リッチー・ブラックモア、ba.ロジャー・グローバー、key.ドン・エイリー、dr.コージー・パウエルでした。)

 

ハードロックバンド・ヘヴィメタルバンドの演奏するポップス楽曲は、ポップでありながらビートがタイトでいい曲があります。(この路線の究極が後期のラズベリーズかもしれません。)

 

キッス(KISS)の「ハード・ラック・ウーマン」やLAメタルバンド、ポイズン(POISON)の「エヴリ・ローズ・ハズ・イッツ・ソーン」等の、HR/HMバンドのカントリーロック曲もいいですね。

 

 

Aldious(アルディアス)は、日本のガールズヘヴィメタル(いわゆる『嬢メタル』と呼ばれるカテゴリ)を代表するバンドです。

 

www.instagram.com

 

Aldious(アルディアス)の音楽性の基本はもちろんヘヴィメタルなのですが、箸休めなのか、あるいはシングルヒットを指向する楽曲なのか、ポップス曲を何曲もレパートリーに持っています。

 

このAldious(アルディアス)の『メタルでないポップス』がなかなか良いのです。上記の流れの『HR/HMロックバンドが演奏するポップス』として良いクオリティを出しています。

 

Aldious(アルディアス)で6年間にわたってボーカリストを務め、ソングライティングでも貢献していたRe:NO(リノ)さんが、2018年12月の3公演(最終公演は12月17日)をもって脱退することが発表されました。

 

twitter.com

 

脱退の理由は、体調面を理由としたドクターストップであり、Aldious(アルディアス)としても、脱退するRe:NO(リノ)さんとしても、ギリギリの苦渋の決断だったことがうかがえます。

 

Aldious(アルディアス)として正式なRe:NO(リノ)さんの脱退発表が、2018年11月28日です。

 

実は、その3日前の11月25日に、Re:NO(リノ)さんは、「私は父が好きなこの曲(浜田省吾さんの「家路」)で育ちました。胸張って言えます。私は色んな曲も聴くけど好きな曲は歌声と歌詞による。」と、自身が浜省チルドレンであることをカミングアウトしています。

 

浜省チルドレンとは、親の影響で幼少の頃から浜田省吾さんの楽曲を聞いて育った人(主に10代~30代)をいいます。乃木坂46衛藤美彩さん(『乃木坂46時間テレビ』で浜省風のコスプレ姿で「MONEY」を歌っています。)や2018年大晦日紅白歌合戦に初出場するシンガーソングライターのあいみょんさん(最も浜田省吾色の強い「マリーゴールド」希望!)のように芸能界にも何人か存在するようです。

 

 

世の中では、「どんな仕事、職場もまずは3年間は続けることが大事だ」と言われることがよくあります。

 

Re:NO(リノ)さんが、6年間も在籍し活動を共にしたAldious(アルディアス)を離れることを決断したとき、胸に去来する感情があったことでしょう。

 

『転機』に面した時、自分が聴いて育った原点の音楽と歌詞に立ち返る、そんな思いが、Re:NO(リノ)さんによる浜田省吾さんの「家路」を紹介するtwitterの投稿からひしひしと感じられる気がしました。

 

 

HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)の文脈からいえば、浜田省吾さんの楽曲「家路」の水谷公生さんによるアレンジのモチーフには、アメリカーを代表するハードロック歌手、ミートローフ(Meat Loaf)(ex.テッド・ニュージェント)が歌い、作曲家のジム・スタインマンがピアノを弾くロック・オペラ曲 「Two Out of Three Ain't Bad」(邦題「66%の誘惑」)等の楽曲の感触があるのかもしれないと感じたことがあります。

 

また、初期の浜田省吾さんの楽曲には、イギリス出身のロック歌手ロッド・スチュワート(キャリアの初期にイギリスのハードロックバンド、ジェフ・ベックグループでボーカルをしていました。)へのリスペクトを指摘されることもありました。

 

もしかすると、幼少の時から浜省(浜田省吾さん)の楽曲を聴くことは、無意識のうちに英米のロックのエッセンスも楽曲を通して学ぶことになるのかもしれません。

 

 

Re:NO(リノ)さんとAldious(アルディアス)の今後の活躍を祈念します。

  

 

 

浜田省吾「家路」(オリジナル)は、アルバム『Home Bound』(1980)ラスト曲として発表されました。『Home Bound』は本格的ロックサウンドを目指す浜田省吾さんが、LAでTOTOスティーヴ・ルカサー(gt.)、ドゥービー・ブラザーズのジェフ・バクスター(gt.)、ローリング・ストーンズとの共演で有名なニッキー・ホプキンス(key.)らをバックに録音されたアルバムです。

 

 

■Aldious(アルディアス) インタビュー(2013.5)

<引用開始>Re:NO:Aldiousの曲は激しいので1人の時は中島みゆきさんや浜田省吾さんを聴いたりもします(笑)。普段はTHE PRETTY RECKLESSやFLYLEAF、EVANESCENCETHE TING TINGSをシャッフルで聴いてます。MARILYN MANSONSheryl Crow、FREAKY FRIDAY 、THE RUNAWAYS、RADWIMPSCoccoも大好きです。<引用終了>

gekirock.com

 

■Aldious(アルディアス)  Official

aldious.net

 

 

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浜田省吾さん「家路」のPVロケ地はRout66観光の名物レストラン、カリフォルニア・オークヒルズの「Summit Inn」。ジョン・スタインベックの「怒りの葡萄」の主人公トム・ジョード一家は、ダストボウルに見舞われ農業が壊滅したオクラホマから、『約束の地』カリフォルニアまでRout66を約2,800キロメートル旅しました。 

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◇レインボーの「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」(Since You Been Gone)」

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