こんにちは。
アメリカの白人女性ロック/カントリー・ロック歌手ってずばりこういう感じです。
◇シェリル・クロウ、スティービー・ニックス、エミルー・ハリス、ボニー・レイット、キャリー・アンダーウッド「リンダ・ロンシュタット・メドレー」
この中では、キャリー・アンダーウッドが、アメリカン・アイドル・シーズン4出身の若手になるのでしょう。キャリア数十年の大ベテランもいらしゃいます。メドレーでカバーしているリンダ・ロンシュタットは、1970年代に「ホテル・カリフォルニア」のロックバンド、イーグルス系のメンバーをバックに従え歌姫と呼ばれたもっとキャリアが上のアメリカ芸能界を代表する国民的女性歌手です。
日本人がこのステージを見たら、「食べてるものが違う」(毎日ステーキ食べてそう)、「生活習慣が違う」と感じて、勝負しようと思わないのが普通でしょう。
実は、J-POPはこれらの女性歌手から影響を受け消化してサウンドを作ってきています。初期のLOVE PSYCHEDELICO(ラブサイケデリコ)のサウンド・プロダクションはシェリル・クロウの影響を感じさせますし、デビュー当時の絢香さんの唱法には、偶然かもしれませんが、リンダ・ロンシュタットに通じるテイストを感じました。
それにしても、アメリカでは、この中のおひとりが『アイドル』なわけです。日本の『アイドル』とはちょっと、というか、かなり違いますよね。
タイの国民的人気を誇るアイドルグループ、BNK48(日本のAKB48の姉妹グループ)を初めて見た時、今までの日系アイドルグループとは何か違う、どうもなんだか結構違うと感じました。
例えば、通常の日系アイドルグループにとってハンデとなりかねない成熟とかスキルを軽視していない、いや結構、重視しているかもしれないという点です。
最初は、J-POPとK-POPのウナギイヌ(ハイブリッド・キメラ、複合生物)なのかな?と思いました。今では、表面的なものではなく、ポピュラー音楽の根底からがっぶり四つに取り組んでいるんではないかと思っています。
(男性だと)サミー・デイヴィスJr.~マイケル・ジャクソンのようなアメリカ芸能の基礎のスキルをトレーニングしてるんだろうなという印象です。
マイケル・ジャクソンの妹、ジャネット・ジャクソンが歌いパフォーマンスしたジャム&ルイスによるプロデュースのミネアポリス・ファンクサウンドは、現代にいたるダンス音楽のスタンダードです。
昨年は、立ち寄り先近くのダンススタジオみたいな施設の前を通るたびに、『チャカ♪チャカ♪チャカ♪♪』と典型的なミネアポリス・ファンクサウンドのマーク・ロンソン「アップタウン・ファンクft.ブルーノ・マーズ」が流れていました。
そういえばBNK48の一期メンバーの例のダンスバトル動画の音楽はブルーノ・マーズでした。
J-POPの安室奈美恵さんが最も影響を受けた歌手が、ジャネット・ジャクソンです。当時、安室奈美恵さんのライバルで、現在もなお影響力の大きい元祖K-POPのBoAさんも二十歳の頃、好きな歌手の一人にジャネット・ジャクソンをあげています。
J-POPとK-POPは枝別れ進化して30年もたつわけでなく、アメリカ発祥の芸能スキルがしっかり訓練されてれば味付けとして加味できるレベルでしょう。
そして、2004年にジャネット・ジャクソンに見いだされた沖縄出身のダンサー/コリオグラファー(振付師)の仲宗根梨乃(リノ・ナカソネ)さんは、少女時代(十数曲)、東方神起、SHINee、Red VelvetらK-POPの多数の楽曲の振付を担当してします。
仲宗根梨乃さんは、J-POPでは、AKB48の「ギンガムチェック」「ハートエレキ」「僕たちは戦わない」の振付も担当しています。(仲宗根梨乃オフィシャルサイト「WORKS」より)
一般論としては『ウナギイヌ』は『再統合の試行』の方法論としてありうるかもしれませんね。
BNK48の大人気は、偶然では全くなく、根底の音楽やダンスのプロとしての徹底した練習が背景にあるのでしょう。
映画「GIRLS DON’T CRY」はその血と汗と涙のプロセスとストーリーが描かれているようです。
BNK48のメンバー達なら、もしも、冒頭のシェリル・クロウ、スティービー・ニックス、エミルー・ハリス、ボニー・レイット、キャリー・アンダーウッドと一緒のステージでパフォーマンスしないかとオファーされたら、
『私たちはアジア人で毎日ステーキを食べているわけではないので無理です!』
と、ビビッて辞退せずに、何とかステージと観客に爪痕を残そうと奮闘努力するんじゃないかと期待してしまうんですよね。
【 ↓ 】【 ↓ 】【 ↓ 】ロックンロール3連発!!!
◇Nick Lowe(ニック・ロウ)「I Knew The Bride When She Used To Rock And Roll(アイ・ニュー・ザ・ブライド・ホェン・シー・ユース・トゥ・ロックンロール)」
◇Aldious(アルディアス)「die for you (ダイ・フォー・ユー LIVE)」
◇BNK48 2nd ジェネレーション「Tsugi no Season ฤดูใหม่ (次のSeason)」