タイ・バンコクの展示会場BITECにおいて、2019年2月7日~10日の4日間の日程で開かれる新進アイドルグループが大結集するフェス 『IDOL EXPO 2019』。
2018年に躍進し、タイの現在の女性アイドルグループブームを牽引するグループのトップ5に入るであろう3つのグループの出場には明暗が分かれました。
Sweat16!は出場、BNK48とRose Quartzは不出場になっています。
このイベントのカラーを推測するうえで顔ぶれがヒントになるかもしれません。
BNK48は、総合プロデュースを日本の秋元康プロデューサーが手掛け、運営企業(BNK48 Office)は日本企業(AKS)の資本を10%受け入れています。メンバーは2019年1月現在50人。そのうち2人が日本人メンバーです。
Rose Quartzは、韓国のChoi Jong-hwanプロデューサーが手掛ける5人組女性アイドルグループで、運営企業はChoi Jong-hwanプロデューサーが率いる0316エンターテインメント社。メンバーはタイ人2人、ミャンマー人2人、韓国人1人の構成。
Sweat16!は、よしもとエンタテイメント(タイランド)とタイの音楽レーベルLOVEiSがプロデュースする13人組の女性アイドルグループです。楽曲はオリジナルで、制作はタイと日本のスタッフのコラボレーションで行われており、メンバーは名前の表記を見ると全員タイ人のようです。
プロデューサー、資本関係等で外国とつながりのあるアイドルグループの参加は日系ノウハウの入ったSweat16!一組のみのようです。
BNK48とRose Quartzの2グループは、泰日あるいは泰韓というノウハウや資本の2国間の関係にとどまらない、タイを拠点として東南アジア・ASEAN各国への多国籍展開を明言(あるいは報じられている)アイドルグループです。
そして、実際にタイ以外の外国でパフォーマンス経験も積んでいます。
偶然やスケジュールの都合かもしれませんが、この2グループがいないと、『タイ人のためのタイ人のアイドルをタイ人のスタッフとヲタ(ファン)が再興するぞ!盛り上げるぞ!』というカラー(民族系色?)はやや出るかもしれません。
以下の『MG ONLINE』の記事では、BNK48が『IDOL EXPO 2019』に参加しない理由は、むにゃむにゃ・・という感じで曖昧に書いている感じですね。
また、タイ人プロデューサーが企画し日本人メンバーも在籍するアイドルグループ、Siam☆Dream(サイアム・ドリーム)は本フェスに出場します。
いずれにしても、IDOL EXPO 2019は、ケータイの大きな展示会(MOBILE EXPO 2019)と同日程、同会場で行われます。
つまり、「ケータイを見に来たけど、隣でやっているアイドルのステージもついでに見てみようか」というライト層の集客も期待できます。
自分達のグループのコアなファン(ヲタ)と、他のアイドルグループ目当てのファンに加え、大型展示会来場者のライト層という、通常の集客力を大きく上回る集客の可能性があるイベントです。
前段で少しふれましたが、民族系であろうと外資系であろうと、ファンに受け入れられ、切磋琢磨して、タイのアイドルシーンがどんどん盛り上がることが一番重要です。
IDOL EXPO 2019が、タイのアイドルシーンの一層の盛り上がりと、各参加アイドルグループの人気上昇のきっかけとなることを祈念します。
◇タイの英字メディア『The Nation』が伝える『IDOL EXPO 2019』
◇IDOL EXPO 2019
◇ROSE QUARTZ
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