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「アカネサス」高知・四万十発、爆音乙女バンド「目指すは武道館!」

 

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ヘヴィメタルのルーツとしてよく名前が挙がる1960年代後半のアメリカ、サンフランシスコで活躍したロックバンド、ブルー・チアー。ブルー・チアーがサイケデリック・ロックガレージ・ロックヘヴィメタルかハードロックかという議論は置いておいて、当時「やたら音がデカいバンド」と評判でした。

 

1960年代後半、PAシステムの発達によって、「ライブ会場でよりデカい音を出す」という表現上の挑戦が行われていました。そのことがハードロックやヘヴィメタルと呼ばれるスタイルの発生につながったであろうことは想像に難くありません。

 

シカゴ・ブルース(電気バンドスタイルのブルース)もリズム・アンド・ブルースもロックンロールも、それまで誰も出したことのないような大音量で演奏すると、元の音楽形式が解体され、新しい表現となったのです。

 

1968年、ブリティッシュ・ロックの名門バンド、ヤードバーズがメンバー脱退が相次ぎ活動停止に追い込まれ、残務整理要員の如くなってしまったギタリストのジミー・ペイジジミー・ペイジはニューバンドを企画すべく、ギター・ボーカル候補のテリー・リードを誘います。

 

しかし、テリー・リードはローリング・ストーンズの全米ツアーにO.Aとして参加が予定されていたため誘いを辞去。代わって無名のボーカリストロバート・プラントジミー・ペイジに紹介。ロバート・プラントのバンド仲間だったジョン・ボーナムとも出会う。

 

大声量のボーカルと爆音ドラマーを得たことで、当初企画していたブリティッシュ・トラッド・フォークのバンドは、ハードロックやヘヴィメタルと呼ばれる音楽のパイオニアレッド・ツェッペリンとなったのです。

 

現代の日本の女性シンガーソングライターナンバーワンのポジションのあいみょんあいみょんがまだ無名だった頃、交通量の多い国道沿いの雑踏で、人を振り向かせることができる説得力ある声量で歌っている姿を動画サイトで観ることができます。

 

かように、声がデカい、バンドの音がデカいということは、バンドや歌手の道を切り開く個性、強み、売りとなることがあるばかりでなく、時として新しいカテゴリを産むことさえあります。

 

 

四国、高知県、四万十出身のトリオ編成のロックバンド、アカネサス。メンバーは2021年現在地元の高校3年生の女子生徒。

 

ライブを捉えた動画を一聴して感じるのは「ボーカル(ギタボ)の声がデカい!」

 

バンドの音もデカいらしい。休日の教室から爆音で練習する音が校内に響き渡っていたともツイートされています。

 

練習環境に恵まれ、先生の指導が良いのでしょう。

 

日本のバンドには珍しく、大陸的、アメリカンなテイストを感じるのです。

 

ギター・ボーカルは、エルヴィス・プレスリーを17才の日本人女子高生にしたみたいなスケール感があります。

 

声の大きさは、肺活量、筋力、要するにフィジカルの強さです。フィジカルの強さが「バンドの圧」として迫ってくるのが大陸的なバンドの存在感なのです。

 

アカネサスは影響を受けたバンド、ミュージシャンに、愛ヲ菓子、narumi、彼岸ら地元の先輩バンドとともに、THE NINTH APOLLO系のyonigeやHump Backらを挙げています。

 

アカネサスが地元のイベントにゲストとして出演し、トラックの荷台仮設ステージ上で、Hump Backの「拝啓、少年よ」をカバーする動画があります。観ると大陸的なロックンロール感を感じます。ボブ・シーガーyonigeとかHump Backをカバーしたらこんな感じじゃない?みたいな。

 

ローリング・ストーンズキース・リチャーズ翁は「リズムとは血液みたいなもんだ」的ないかにもキースが言いそうなことを言ったという伝説があります(ちなみに、巷間広まっている「血液を全部入れ替えた」伝説はデマらしい)。

 

THE NINTH APOLLO系のガールズバンドの音楽には関西の都市圏の下町の生活感が根底にあります。

 

四万十の恵まれた自然の中で育った爆音乙女バンド、アカネサスがカバーした時、yonigeやHump Backのロックンロールはまた違ったニュアンスになる。

 

音楽におけるリズム感、スケール感、ノリとは、あたかも血液型のようなバンドとミュージシャン固有の個性なのです。

 

アカネサス、オリジナル曲が4曲ほど公開されており、ソングライティングも良いです。

 

邦楽ロックやオルタナ系を愛聴するファンのみならず、エルヴィス・プレスリーオールマン・ブラザーズ・バンドボブ・シーガーのようなアメリカンなスケール感あるロックンロールが好きな音楽ファンにも響くバンドかもしれません。

 

 

◆アカネサス - アサガオ

https://www.youtube.com/watch?v=AHCg-GSvOHQ

 

◆【ヲタ芸】地域おこし×サイリウムダンス四万十町観光PR動画(音楽:アカネサス「リアル」)

声量についてはこちらの動画のミックスがわかりやすいです。歌詞も尖っています。

https://www.youtube.com/watch?v=rL9yeIRd0b8

 

四万十町岩本寺”奉納演奏 たけやま3.5 narumi アカネサス 企画 !SHIMANTO

02;15〜トップバッターがアカネサス。ロックです。ライブアレンジではコーラスも多用しています。

https://www.youtube.com/watch?v=MVProQrt1EI

 

・アカネサスは高知県ではテレビに出演したりCMに起用されたり人気者のようです。

 

 

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