聴いていた音源
・氣志團『房総魂』
氣志團は土着化した日本のハードロック!。アプローチは1960年代末のモップスや1970年代初頭のダウン・タウン・ブギウギ・バンド等の日本のロックのパイオニアと共通します。
ザ・フー(英)、ブルー・チアー(米)→ モップス → 子供ばんど → ユニコーン → 氣志團という系譜。
氣志團はディープ・パープルやレインボー等のブリティッシュ・ハードロックをふんだんに消化した上で日本に土着したロックを実現しています。それもそのはず、初期の氣志團のプロデューサーはユニコーンのキーボード阿部義晴さんなのです!
・オムニバス『ベスト・オブ・ハードロック』
パクリ、パクリ言うのは音楽ファンとして大嫌い!コロナウイルスではありませんが、ウイルスならぬポップスはコピーを繰り返して変異していくものなのです。
ソニーのHR/HM系の音源のオムニバスなんですが、ハードロックと銘打って実はヘヴィメタルばかり。ハードロックとヘヴィメタルの区別なんて業界でもそんなものです。
どれとは名指ししませんが、ラヴァー・ボーイの大ヒット曲(「それ行け!ウィークエンド」だったかな?)とジェファーソン・スターシップだったかスターシップの大ヒット曲によく似ている曲が入っていましたね。柳の下で泥鰌鍋を何度でもおかわり上等!それが当時のヒット曲に求められるものなのだったのでしょう。
・オフコース『LIVE』
日本のハードロックの超名盤!
・オフコース『SONG IS LOVE』
この頃のオフコースのサウンドは洋楽志向が強く、もはやフォークではないですね。クロマチック・ハーモニカが入るアレンジはスティーヴィー・ワンダーの影響かもしれません。
・スティーヴィー・ワンダー『キー・オブ・ライフ』
一家に一枚級、1970年代半ばのスティーヴィー・ワンダーの名盤。
ユーミン(松任谷由実)の「埠頭を渡る風」が『キー・オブ・ライフ』収録曲「アナザー・スター」の強い影響を受けていることは一聴瞭然。日本人は初めてスティーヴィー・ワンダーの名盤を聴くとき、ニュー・ミュージック、歌謡曲、J-POPにおける影響という下地があるので幸せであると受けとめましょう。
「邦楽、パクリだらけ」で解ったような気になるのは好きではありません。洋楽の歴史もまたどう表現するかは別として「パ〇リだらけ」の歴史なのです。「二人だけの夜」ロビー・デュプリーのことじゃないですよ。ドゥービー・ブラザーズもロビー・デュプリーも両方大好きなので!
・『ヒストリー・ブルース・セッションズ2 マディ・ウォーター・ブルース・バンド シカゴ・バンド・ブルースの誕生 1950 - リトル・ウォーター・アンド・ベイビー・フェイス・リロイ、J.B.ルノアー、サニーランド・スリム』
ブルース・ハープは白人奏者のマジック・ディック(J.ガイルズバンド)から入りました。
日本人マウスハープ奏者では大久保紅葉さんを推しています!
・CARMEN MAKI LIVE(カルメン・マキ ライブ)『世紀末を歌う』
・カルメン・マキ『時には母のない子のように』
「マツコの知らない世界」 ガールズバンド特集を見てちょっと思うところあり、カルメン・マキさんを聴いていました。
カルメン・マキさんを神と崇めるのがSHOW-YAの寺田恵子さん。
「NAONのYAON」で寺田恵子さんが「妹分」と紹介していたNEMOPHILAもカバーしているSHOW-YAの代表曲「私は嵐」は、寺田恵子さんとSHOW-YAがカルメン・マキ&OZの「私は風」へのリスペクトを込めた曲です。
カルメン・マキさんは元々やさぐれ歌謡色もあるフォーク、歌謡曲歌手としてデビューしましたが、その後ロックに転向、転向時のレコーディングが近田春夫さんやブルース・クリエイション等の内田裕也さんと縁の深い日本ロックのパイオニアとのコラボレーションでした。
つまり、寺田恵子さんは(マツコ・デラックスさんも)、内田裕也史観の影響を受けている(継いでいる)ように見えるのです。
内田裕也史観の影響、そのことが、『マツコの知らない世界 ガールズバンド特集』で、日本のガールズバンドのパイオニアであるZELDAや、現代のガールズバンドで最も10代、20代に影響の大きいSHISHAMOがとり上げられなかった理由ではないでしょうか。
このことについては後日詳しく書きます。
もちろん、内田裕也派か、はっぴいえんど/ティン・パン・アレー系等のその他のミュージシャンかは、きっぱり割り切れるものではありません。
カルメン・マキ&OZの作詞を手掛けていた加治木剛(ダディ竹千代)さんは山下達郎さんのマブダチ、竹内まりやさんと山下達郎さんを引き合わせたのもダディ竹千代さん(「竹乃屋セントラルヒーティング」)です。
ZELDAは内田裕也さん主催のライブにも出ています。
でも、オリーブ少女の価値観、生活感は、内田裕也さんのロックの世界観、価値観とはちょっとというか、だいぶ合わない感じありますよね。
「私はZELDAっていう女性グループ(筆者註、ガールズバンド)が好きだったんです。それが中2、中3ぐらいの頃だったかな」
「タルコフスキーとか、フランソワ・トリュフォーとか、エリック・ロメールだとか、そういう難解な映画を見に行ったり」
「オリーブ少女とかが流行っていたんですよね。船橋というのが微妙に田舎だったので、そういうお姉さんとか、都会への憧れみたいなものがあったんです」(さとう珠緒)
・はっぴいえんど『風街ろまん』
・プリンス&ザ・レヴォリューション『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』
・フェアポート・コンヴェンション『リージ・アンド・リーフ』
・小柳ゆき『KOYANAGI THE DISCO』
祝!小柳ゆきさんサブスク解禁!
小柳ゆきさんによるドナ・サマーのヵバー「Hot Stuff」を聴くと、どうしても原曲のジェフ”スカンク”バクスター(元スティーリー・ダン、元ドゥービー・ブラザーズ)のギターソロが聴きたくなってしまいますが、慣れると小柳ゆき版もGOOD!
◆Bray me - エビデンスロード
https://www.youtube.com/watch?v=WpN81yoNSfM
◆คิด(แต่ไม่)ถึง - พลอยชมพู | LEO Cover Club | Original by Tilly Birds
https://www.youtube.com/watch?v=bF1xw3Qmvak
◆LUSS - KUNGFU【Official Music Video】
https://www.youtube.com/watch?v=4Pz5KvVZuq0