以下のブログ記事で引用させたいただいたねみゅらさんより補足のご意見が寄せられたのでご紹介いたします。(ご本人了承済)
歌波ちゃんがいちばん影響受けてるんじゃないかと思うのは、たぶんサンタナというバンドの中でのカルロスの立ち位置みたいなものじゃないかと思います。サンタナはニール・ショーンみたいな凄腕セカンド・ギタリストがいた時期って例外的で、大概はいかにもサイドらしいサイドギターを置いて、御大が心の赴くままにギターソロを奏でるというスタイルでした。
歌波ちゃんのライブでのプレイ、特にバンメ初期には、そういうポジションでありたいという意思が強く伺えましたし、機材も活動中にPRSとメサブギーというカルロスと全く同じ組み合わせに変わりました。
何より2018年くらいまでの歌波ちゃんと小鳩さんの関係性って、サンタナのそれでしたよね。歌波ちゃんが小鳩さんとのインタープレイを楽しんでいると見受けられるようになったのは、去年(2019年)くらいからの話ですから。
プレイ面で言うと、ツイートしたこと以外に、よく言われるペンタトニックの多用ですとか、あるいはニュアンス豊かなピッキングですとか、最新の「Freedom」の動画でも見られるようなハイポジションでのセクシーなロングトーンですとか、影響と思える部分はいろいろあります。
単純にメロディラインでいうと似ていないので、その辺が逆に好感の持てるところですね。他のジャンル、HMやハードコア、J-ROCKからSSWもの等々のいろんな影響と、自身本来の音楽性がメレンゲ状となり、そこからサンタナを含む特定の影響が微かに伺える、という感じでしょうか。
歌波ちゃん自身がリスペクトするギタリストとして女性奏者のオリアンティ・パナガリスを挙げていましたが、彼女はサンタナや、歌波ちゃんがコピバンやってたというラルクとの共演歴もあり、実は彼女経由の影響も大なんじゃないかと思います。
オリアンティ自身サンタナから強い影響を受けているので、はっきり言ってプレイスタイルがそっくりです。バンメのファンはブランクがあったHRファンが多いので、見過ごされがちな事実かもしれません。
◆オリアンティ新譜リリース
マイケル・ジャクソンの復帰コンサートに抜擢されたことで一躍有名になった女性ギタリスト、オリアンティ最新ソロAL『O』11/4 日本先行発売決定!アリス・クーパーやリッチー・サンボラとのツアーを経てさらなる高みへと到達!50セット通販限定 直筆サインカード付先着販売!https://t.co/J3OYzifTOH pic.twitter.com/nr3LqXADoG
— ワードレコーズ_ロック (@Ward_Rock) 2020年8月7日
◆PRSギターズ35周年の4機種をBAND-MAIDのKANAMIが熱奏!【YOUNG GUITAR 2020年9月号】
デモンストレーターを務めるのは、普段からPRSギターズを愛用しているBAND-MAIDのKANAMIだ。動画内ではクリーン/歪みの2つのサウンドを切り替えつつ、各モデルの機能と個性を活かしながら自由にプレイし、そのインプレッションを語ってくれているのだ。世界に羽ばたくメイド・ロッカーの耳に、今回の最新モデルたちのサウンドがどう響いたか…必見!
※動画は2020年8月20日公開予定
オリアンティは、ギター&ボーカルとして1980年代のリック・スプリングフィールドやボン・ジョヴィのようなポップスでヒット曲を出していました。しかし、オリアンティには、ギター&ボーカルでなく、ギター専業のギターヒーローになって欲しいのです。
トミー・ボーリン(故人、元ジェームス・ギャング、ディープ・パープルのギタリスト。ジェフ・ベックに先駆けロックとジャズのクロス・オーバー音楽としてのフュージョンを切り開いた)が、自室でただギターをジャムっている動画は何時間でも見ていられます。ああ、天才ってこういうことをいうのだなと音に吸い込まれます。
オリアンティには、ボーカルを取るとしてもせいぜいSRV(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)のように、ギターの存在感がボーカルの存在感を打ち消すくらいにギター優位で活躍してほしい。
(ブルースの伝統でブルースマンはギター&ボーカルのスタイルを採りますし、ジョージ・サラグッドのだみ声は好きなんですけどね。)
そうすることによって、その時々で旬なポップスターに客演としてロックギターをギンギン弾いて欲しいのです(もちろん抑えた上手いバッキングもできるはずですが・・・)。
オリアンティには、マイリー・サイラスでもデュア・リパでもニッキー・ミナージュでもカーディー・Bでもミーガン・ジー・スタリオンでもよいので、その時々で、旬の、若者文化のアイコンとなっているようなスターとコラボして欲しい。
オリアンティには、子どもや10代20代にロックギターを聴く機会を作ってほしいのですよ。その力があるギタリストです。
これは、『YOUNG GUITAR』(ヤング・ギター)って、本当に対象とする読者はヤング(若者)なんですか?という問いに通じます。
「40年前、50年前のヤング(若者)だよ。」
「50代になって購買力があるファンに支えられている。」(スーパーカーの復刻プラモデルを購入するお父さんかよ)
等の定番の答えは無しで・・・。
マイクロソフト(Microsoft)もTwitter(ツイッター)も、TikTok(ティックトック)に秋波を送る時代、それはもちろん、TikTokが子どもと若者に圧倒的に支持されているからです。
ロックが高齢者(半世紀前の若者やこども)だけを向いているならばロックに未来等あるわけもない。
◆David Bowie - Let's Dance (Official Video)
ヒップホップのサンプリングの大ネタとしてあまりにも有名なデヴィッド・ボウイ「レッツ・ダンス」。SRV(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)はこのギターの客演で人気と知名度をロック・ブルース界限定から世界に広げた。
https://www.youtube.com/watch?v=VbD_kBJc_gI
◆Craig David - Hot Stuff (Let's Dance) (Official Video)
大ネタ調理だぜ!白人のギタリストさん達もこういうのに客演してギンギンにブルース・ロックギターを弾いてもよいと思うんですけどね。いろいろと難しい壁があるのでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=twXX1f8JXgw
◆Puff Daddy [feat. Mase & The Notorious B.I.G.] - Been Around The World
ヒップホップの古典中の古典。
https://www.youtube.com/watch?v=b1R_89k-kOo
(Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=ZjZqgk6FEyw