たぶん平田オリザさんはあれで良いのです。
嫌われたり、怖れられたりするのは、権力者であることを示しており、業界に少しでも多くのお金を引っ張ってくるために、「嫌われ役」を引き受けることを厭わないことこそは、『正しい首領(ドン)』の在り方です。
◆演劇・ライブエンタテイメント事業のロビー活動。
このようなロビー活動や「嫌われ役」を引き受ける実力者が不在の業界は悲惨です。
例えばライブハウス業界。
本来なら、法律のグレーゾーンで営業をお目こぼしされている業界は、ロビー活動が生命線ではないでしょうか。
3月下旬に開催強行されたイベントでコロナウイルス感染クラスタを発生してしまい、ライブハウスバッシングのキッカケになってしまった老舗ライブハウスチェーン。
その創業者が(現在は経営の一線から退いているとはいえ)、「潰れてもいいので緊急事態宣言を出して欲しい」と発言されたのには驚きました。
そのご発言は一般には好意的に受けとられるかもしれませんが、日本中のライブハウスの存続や、スタフの一人ひとりの生活とのバランスという視点からは果たしてどうでしょうか。
冤罪事件の温床とされる「見込み捜査」。
野球では、バッターがピッチャーの次の投球が、例えば「内角高めストレート」と「ヤマを張って」ヒットを打つことがあります。
本来、中立でなければならないはずの犯罪捜査で、「こいつはこういう動機で事件を起こしたはずだ」という仮説・シナリオに基づいて証拠を集め、起訴することがあります。
捜査の課程で、シナリオに合わない事実が出て来ても、その段階でシナリオを見直すことなく、無視し、シナリオにあう証拠だけで「見込み」を補強していく。
『回復期の業種による収益上限=返済能力の差に起因する現行の融資制度の問題点の説明』について、一度『上級目線による他業種(製造業等)の軽視・蔑視』と誤読・誤解してしまうと、その『見立て』に従って過去のドキュメントを精査した時、見立てを補強するエピソードだけがピックアップされてしまいます。
しかし、商業表現においては、「伝わらない」=「間違っている」であり、間違ったことでも数億円の広告宣伝費をかけ刷り込みすれば「真実」(正しいこと)になってしまうのもまた事実です。
世の中にはディープフェイクのような映像のキメラすら出回っている時代、結局は、どんな情報も接する側のリテラシー次第ということでしょう。
そういうわけで、ドナルド・トランプ(現アメリカ大統領、以下呼び捨てご容赦)が、新進気鋭の不動産王、テレビタレントとしてブイブイ言わせていた当時の話です。
(乱暴に言うと、平田オリザさんは抜群に「上級」を向いたコミュニケーション能力が高く、ドナルド・トランプは、「下級」を向いたコミュニケーション能力が抜群に高いように見えるのです。)
「上級」に通用するコミュニケーション能力を育成することが、日本の政治、経済、教育界等が、平田オリザさんに期待する理由かもしれません。
もちろん、ドナルド・トランプは、経済界でのし上がってきた方なので、「上級」に向いたコミュニケーション能力も高いのです。しかし、メディアを通して目に触れるのは、ドナルド・トランプが「下級」を向いたコミュニケーション能力で世論を動かし、「上級」と対峙する姿です。
資本家・左翼リベラル等の「上級」に対して、「切り取り上等」で言いがかりをつけ、『炎上』を追い風に大衆の留飲を下げ、人気を高めていく。
よく言われるように、ドナルド・トランプの「下級」を向いたコミュニケーション能力は、テレビのバラエティ番組やプロレスを通して大衆の人気者となった課程で獲得したもののはずです。
ドナルド・トランプ「嬢メタル」ちゃぶ台ひっくり返し事件とは?
むかしむかし、アメリカに、村祭りや盆踊りで人気の若衆の楽団、BON JOVI(ボンジョ・ヴィ)がおったとさ。
カメレオン・レコードは、女性版ボン・ジョヴィとしてプレシャス・メタルをデビューさせるも、今一つパッとしません。
そこで、カメレオンは、役員の出身の財閥がドナルド・トランプと不動産開発事業のパートナーだった縁で、話題作りのためプレシャス・メタルのMVへの出演を依頼。トランプは「よっしゃ。よっしゃ」と快諾。
ドナルド・トランプはリムジンで移動し、オフィスのエグゼクティヴ席でふんぞり返る地のままの役。タンクトップにライダーズジャケットのロケンローなスタイルの嬢メタル「プレシャス・メタル」のボーカルのレスリーとバンドメンバー達がエグゼクティヴ役のトランプに何ごとか直訴しようと食い下がる。
まぁ、そんな感じでドナルド・トランプの演技は存在感だけでふんぞり返っているだけなのですが、独特の愛嬌と存在感と人気は話題作りには充分かと。
ところが、MVの制作後まもなく、ドナルド・トランプとビジネスパートナーだったプリツカー家とがビジネス上袂を分かってしまいます。異種返し(?)なのかドナルト・トランプは解禁された直後だったプレシャス・メタルのMVをボツにさせます。
憤懣やるかたないのはエグゼクティヴ同士のビジネス上の争いの影響で割りを食った形になってしまったプレシャス・メタルでした。
その後、LAメタル(ヘアーメタル)のMV集等に収録されているプレシャス・メタル「Mr.Big Stuff」のMVは、ドナルド・トランプの出演シーンがカットされたエディションとなっています。
◆「例の件」について述懐するプレシャス・メタルのボーカル、レスリー・クナウアー
「トランプがふっかけて没にさせた」みたいなこと言ってますね。
2020年現在プレシャス・メタルは1980年代のガールズバンドから、男性を含むバンドになっています。(写真見ると性別問わない系かもしれません)。レスリー・クナウアーは白人ですがティナ・ターナー系のパワフルなシンガー。
Leslie Knauer of Precious Metal talks Donald Trump [Deleted Scene from LA METAL SCENE EXPLODES]
https://www.youtube.com/watch?v=66FP8nT8KX0
◆Promises - Baby It's You • TopPop
レスリーのキャリアは、Diamond Star Halo, Kanary, Precious Metal, Promisesのようです。
https://www.youtube.com/watch?v=UP7CWCCr0jQ
◆Vixen - Edge Of A Broken Heart (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=mQOmDUnt8Hs
◆Vixen - Cryin'
https://www.youtube.com/watch?v=cxGYHnTRMAw
>ネットワークでは今後、代表者を選出するなど活動を活発化させる予定。海外に比べて文化・芸術分野への公的援助が少ないと言われる中で、関係省庁への働き掛けも行っていく。