ヨーロッパ、アメリカ(北米・南米)のクラシックロック、ヘヴィメタル等のオールドスクールロックファン(シニア層多し)に根強いファン層を確立しているロックバンドBAND-MAIDが、2019年7月30日(火)昭和女子大学人見記念講堂での「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019 【激動】」ツアーファイナルで、ニューアルバムのリリースと足掛け2年におよぶ大規模ツアー予定を発表しました。
◆「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019 【激動】」ツアーファイナル感想
ローリング・ストーンズとキング・クリムゾンをミックスしたようなバンドに成長してきた印象。
得意とするクラシックロック、オールドスクールHR/HMのテイストに加え、ポストロック経由なのか、プログレシッブロック的技巧を活かした楽器隊のバンドアンサンブルを前面に打ち出してきます。
しばしば言われてきた「BAND-MAIDはハードロックかメタルか」という議論は、海外の大物バンド、例えばU2にそのような問いかけをすることが意味をなさないのと同様に、「BAND-MAIDはロックである」と言うのが適当なのでしょう。
2016年から4年間、毎年のロックの本場英米を含む海外ツアー等のライブを通し観客の反応をフィードバックしながら磨き上げてきたバンドアンサンブルは当然のこととして秀でています。
オールドスクールなHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)の醍醐味を発揮している『Just Bring It』、『WORLD DOMINATION』の2枚の傑作アルバムの収録曲、そしてロケンロールなFREEDOM(『Brand New MAID』収録)等のライブの定番曲では観客は非常に盛り上がっています。
逆に言うと、『Just Bring It』、『WORLD DOMINATION』以降に発表された楽曲群に対して”ポカン”とした反応が帰ってきている(あるいは、反応が帰ってこない?)印象を受けました。
その理由は観客の年齢かもしれません。
ガールズバンド、特にHR/HM系の観客全般の特徴として、観客の年齢層がとにかく高い高い高い。
50代、60代は当たりまえ!。下の方でも30代男性がひとつの塊になっている感じです。
東京近郊のライブハウスで邦ロックのバンドを観ると、学校からそのまま来るのか、制服姿の女子高生がちらほら観戦していて、挙げた手が接触でもしないかとヒヤヒヤ緊張を強いられます。
JKに「オヤジ、うざい!」等とエイジハラスメントを受けたぐらいでめげているようでは邦ロック等聴けないでしょう。ロックは10代の音楽です。
たまたま同じバンドが好きで意気投合して、LINEの連絡先を交換して”友だち”になったりすると、やんちゃな子だと、何かの調子に警察に補導されたりしたときに、スマホの連絡先から「なんだこの男は?」と怪しまれて、非常に厄介なことになるリスクがあったりするのでくれぐれも気をつけましょう。
ライブの帰りが11時、12時代になった10代の若者に、警察の方が最寄りの駅で非行防止のために、一斉に声をかけて根掘り葉掘り聞いていますよ。お仕事ご苦労さまです。
「邦ロックとは一言で言って女子中学生に受ける音楽である」と評された方がいましたが、振り返ればビートルズもクイーンも女子中学生に受ける音楽だったわけで、ロックの本質が変わったわけではありません。
しかしながら、ガールズバンドの観客とは、邦ロックファンの10代の女性の親世代より遥かに年齢が高いシニア層の男性が多い多い多い多い多いのです。
おそらく、BAND-MAIDは意識して高齢男性のロックファンを発掘したわけではなく、結果としてバンドの音楽性に高齢ロックファンが魅かれたということなのでしょう。
12月リリース予定のニューアルバム(メジャー3rdアルバム)には、フルアルバム前作『WORLD DOMINATION』以降、現在までにリリースされたシングル収録曲やライブのみで発表されている楽曲のうちから数曲が収録されるのは確実でしょう。
そして、2019年から2020年、あしかけ2年にわたる日本全国ツアー、「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019-2020 【激動】・【進化】」の18か所19公演の規模は、2016年の全国ツアーに次ぐ規模です。
3rdアルバムと全国ツアーの目的は、ずばり若い世代のファンの開拓ではないかと勝手に想像しています。
ちなみに、根拠は何もありません。これ以上オヤジのファンを増やしてもしようがないだろうというだけです。邦ロックらしく10代のファンが増えた方がいいんじゃないかというだけです。
ここらでひとつ、sumikaやSHE’Sやヒゲダン(Official髭男dism)やマカロニえんぴつのように、10代から20代前半までの観客がたくさん増えて欲しいなと。
ワンオク(ONE OK ROCK)がラウドロックからEDMテイストな音楽性にシフトした穴を埋めるような音楽性もありかもしれません。
BAND-MAIDの”DREAM”である、横アリキャパ1万7千人中1万5千人を中高年の男性で埋めるというのも現実的でなさそうです。
BABYMETALが「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」を撮った横アリは観客の年齢層高めだったかもしれませんが・・・。
オールドスクールなロックファンのシニアも納得する名アルバム『Just Bring It』、『WORLD DOMINATION』やライブ映像作品があるわけですから、新譜がEDMだろうとディスコだろうとレゲエだろうダンス&ボーカルグループに改組しようと気持ちよく応援しましょう。
いい齢をして「俺の好きなハードロックだけを演ってくれなくちゃいいやだぁー!」と怒り狂い・泣き叫びますか?
貴殿は、母親におもちゃを買ってもらえなくてデパートの売り場や繁華街の路上で地団太を踏んで泣き叫んだ昭和の5歳のガキでしょうか?
男は黙ってサッポロビール。
爺は若い女性のロックバンドをつかまえて好き勝手なことばかり言っていないで、スコーピオンズとホワイトスネイクを聞いておれ!
ホワイトスネイク、2019年10月に予定されていた来日公演をキャンセル(延期)しましたが、詳しく説明されなくても、「齢のせいだよね。」と誰をも納得させてしまう、まさにこれこそオールドスクールなハードロックではないでしょうか?
「BAND-MAIDのハードロックを聴いた時、おれは半世紀前の昭和の5歳のガキに還る!」というのであればこれ以上何もいいませんが。
10代の邦ロックファンが先行で殺到して落選祭りになってオッサンの自分がチケットが手に入らない、そうなるキッカケとなるようなニューアルバムを期待しています。
BAND-MAIDの「Awkward」(『Just Bring It』)等のポストロックの影響を経由した(?)風の楽曲には、1980年前後にイギリスのプログレッシブロックがアメリカの商業ハードロック(スタジアムロック)に寄せた頃のサウンド、例えばエイジアとかイエスとかムーディー・ブルースとかの音を連想します。ポストロックなのかプログレなのか邦ロックなのかわかりませんが、この路線はありではないでしょうか。
初めてライブで聴いた「Smile」、良い曲だと思いました。
【NEWS】
— BAND-MAID #bandmaid (@bandmaid) July 30, 2019
■2019.12 NEW ALBUM RELEASE⚡️
アルバムリリースに伴い、
■BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019-2020 【激動】
■BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 【進化】開催🔥
本日22時よりチケット最速先行スタート⚡️
詳細は下記を☑https://t.co/nUvi30EZj6#bandmaid #激動 #進化 pic.twitter.com/WDTWrCG7fR
◆CRAZY INTO U / HABADEMI music video -ShortVer-
Gacharic Spin(ガチャリック スピン)の沖縄公演でO.A.を務めるなど沖縄の注目株HABADEMI。たしか今年19歳。往年のハードロックバンド、紫やコンディション・グリーンの孫世代になるのでしょうか?
◆Dirty Honey - When I'm Gone [Audio]
彼らは、たしかグレタ・ヴァン・フリートより6、7歳位年上、つまり20代後半のはず。その分ロケンロールな”タメ”は効いている感じがする。
◆錯乱前戦「ロッキンロール」@りんご音楽祭2018
◆Moody Blues「Gemini Dream」
https://www.youtube.com/watch?v=fy4ZosLPG2Q
◆YES「Owner of a Lonely Heart」 (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=SVOuYquXuuc
◆矢沢永吉「東京ナイト」THE FILMS
デヴィッド・ボウイにブライアン・イーノとのベルリン三部作あれば、矢沢永吉にアンドリュー・ゴールドとの三部作あり、止まらないHa〜Ha!。
この当時のイエスというかトレヴァ―・ホーンのポップス・歌謡曲への影響はすさまじい。永ちゃんの「Shampoo(シャンプー)」は、スーパートランプ(イギリスのベテランプログレバンド)を彷彿させる日本のプログレッシブロックの名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=D0WPsMi3h4k
◆TK from 凛として時雨 『Signal』
https://www.youtube.com/watch?v=uNjKYBnRbdE
もの凄くお世話になっている阿久津大先生様から「ドラム叩いてる姿がアシュラマンみたい」と言われました☆(誉め言葉だと信じています。)
— BAND-MAID AKANE (@achi_bandmaid) August 23, 2014
つまり、阿久津さんの目には私はこのように映っているという事ですかね。
ピエール廣瀬です。 pic.twitter.com/GYfBqeEUcq