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1970年代のヒットチャートの常連スリー・ドッグ・ナイトが忘れられたのは記憶呼び起こしのためのひっかかりがないから?

 

  

 

ロック界の3大ジミ・ヘン(ドリックス)フォロワーといえば、ドイツ出身のウリ・ジョン・ロート(ex.スコーピオンズ)、イギリス出身のロビン・トロワ―(ex.プロコル・ハルム)、そしてカナダ出身のフランク・マリノマホガニー・ラッシュ)でした。 

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ちなみに、プログレッシヴ・ロック界の3大スティーヴといえば、スティーヴ・ハウ(ex.イエス、GTR)、スティーヴ・ハケット(ex.ジェネシス)、スティーヴ・ヒレッジ(ex.ゴング、現System7)。

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もとい、カナダのハードロック・ヘヴィメタルバンドというと、ラッシュ、トライアンフあたりが有名デス!

 

実写版・実話版『スパイナル・タップ』ともいえるドキュメンタリー映画アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』の元祖スラッシュメタルバンド、アンヴィルAnvil)もカナダ出身です。

 

ですが、映画の中で2000年代に入ってからの欧州で、マイケル・シェンカーはじめスターとして数十年間生き残ってきた業界の大物に話しかけた際に、「アンヴィル?!誰、お前?」と忘れられている位マイナーな存在。

 

アンヴィルAnvil)を一貫して支え続けたのは、日本の熱心なHR/HMファンでした。

 

一般レベルで有名なカナダのHR/HMバンドは、ゲス・フー、そしてゲス・フーのランディ・バックマンがゲス・フー脱退後結成したBTO(バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ)あたりのようです。

 

BTO、1976年に日本武道館で公演した模様がライブアルバムになっています。ということは当時日本で武道館クラスの人気があったわけですね。

 

イギリスのハードロックバンド、ユーライア・ヒープは、1973年、武道館公演を行っています。

 

しかし、2019年の現在、ハードロックのユーライア・ヒープとバックマン・ターナー・オーヴァードライヴというバンド名を出して、ピンとくる中高生は少ない、いたとしてもマイナーな趣味を持っている少数派でしょう。

 

1970年代に、武道館(一万人)規模のファンベースを持っていても、四捨五入して半世紀後の2019年に、知名度が極端に低くなってしまっているバンド、アーティストって実はたくさんあるようです。

 

日本のメタルダンスユニットBABYMETALが注目された時、3人のフロントメンバー(歌手)+ バックバンドという編成は、1970年代前半に大人気を博したあるアメリカのロックバンドと共通だという指摘がありました。

 

そのロックバンドとは、スリー・ドッグ・ナイト。

 

スリー・ドッグ・ナイトは、アメリカのBillboardのチャートヒストリーを見ると、総合シングルチャートHot100で、『3曲のNo. 1ヒット、11曲のトップ10(位以内)ヒット曲、21曲のTOP40ヒット曲』を持っています。 

Three Dog Night | Billboard

 

スリー・ドッグ・ナイトも2019年の日本では一般的な知名度は極めて低いように見えます。

 

 

往年(1970年代)の日本でのヒット曲としてのパワーは、例えばかぐや姫の「神田川」、五木ひろしさんの「横浜たそがれ」等の歌謡曲やフォーク・ニューミュージックの大ヒット曲並みだったような気もします。

 

解散したか、1960年代、1970年代から活動を続けているか(多くは解散後の再結成ですが)の両パターンはありますが、当時から人気や知名度を継続できているバンドやアーティストに、ローリング・ストーンズエルトン・ジョン、クイーン、ポール・ロジャース、ジェフ・ベックロッド・スチュワートスコーピオンズ、ディープ・パープルらがあげられます。

 

往年の人気やヒット曲の数は彼らより上だったり、多かったりしても現在はほとんど忘れさられてしまったバントやアーティストも多くあります。

 

冒頭のロビン・トロワ―、”ユーミン荒井由実、現在の松任谷由実さん)がポピュラー音楽を志すきっかけとなったイギリスのプログレッシヴロックバンドのプロコル・ハルムに在籍したギタリスト”と紹介されることもありますが、スリー・ドッグ・ナイトにいたっては紹介しようにもどうにもひっかかりがなさそうですね。

 

だから何というわけではないでは特にないのですけどね。

 

半世紀以上人気者で居続けるのも人生、忘れ去られるのも人生なのでしょう。

 

 

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