こんにちは。「Start」(スタート)始まりの楽曲というと・・・・・、私はジョン・レノンの(Just Like) 「Starting Over ♪♪」のメロディーを連想してしまう年末です。
しかし、2018年の年末は、タイ・バンコクの12人組新人女性アイドルグループFEVERの初MV「Start Again」が公開されました!!。
タイポップは、アーティスト名、楽曲名等のクレジットに英語(アルファベット)表記を追加するだけで、海外に通用する楽曲が多いと前々から思っています。
しかし、FEVERの「Start Again」は、ラッキーなことにMV制作クレジットの英文訳がニュースサイトに掲載されています。
- 1.タイ新人アイドルグループFEVERの初MV「Start Again」の音楽制作者クレジット
- 2.FEVER「Start Again」楽曲制作者(ミュージック・ディレクター、参加ミュージシャン等)について
- 3.海外まで届けるには音楽制作に力を入れることが必要
- 4.BNK48周辺はタイ芸能界への人材供給源?!
- 5.FEVER「Start Again」の音楽制作に集結したタイのミュージシャン達のバンド・ユニットの楽曲
- 6.FEVER「Start Again」とアーティスト写真
- <参考>
1.タイ新人アイドルグループFEVERの初MV「Start Again」の音楽制作者クレジット
それでは、上記サイトから音楽制作クレジットを引用します。
<引用開始>--------------------------
・Roamrun Entertainment Co.,Ltd.
・Executive producer : Hiran Kuyyakanon , Atipati Praihirun
・Music director : Chalermpol Soongsak
・Producer & Arranger : Pakorn Komes
・Lyrics : Chalermpol Soongsak, Pakorn Komes
・Additional Musician : Pokpong Jitdee, Pure Watanabe, Anuphong Kulntomyotin
・Vocal Director : Sorrarat Limpanopparat
・Mixed & Mastering : Piyasu Komaradat
・Artist Manager : Kanakorn Samnengdee
<引用終了>--------------------------
2.FEVER「Start Again」楽曲制作者(ミュージック・ディレクター、参加ミュージシャン等)について
ミュージック・ディレクター/作詞家のChalermpol Soongsakさんは、インディー系ポップ(トロピカルロックバンド)のGym and Swim のメンバーの方のようです。上記サイトの記事によると相当(日系)アイドルを研究しておられるよう。
2015年、2016年頃、Parinam ParinamMusicというレーベルでディレクターを務めたMVが何点かYouTubeで視聴できます。曲調はインディーロック系でジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズとかサニーデイ・サービス系のテイストを感じました。
参加ミュージシャンにフォーカスします。
タイの人気兄妹デュオPlastic Plasticのギターの Pokpong Jitdeeさんがクレジットされています。Pokpong Jitdeeさんは、Gym and Swim のメンバー兼任歴があるようなので、その人脈でしょう。
そして、Pure Watanabeさんは、山下達郎さんや角松敏生さんやネッド・ドヒニーらの影響を消化したタイ産シティポップ・AOR系バンド、POLYCATのベースギター奏者、Pure Watanabeさんでしょう。POLYCATは日本語歌唱による本格的な日系シティポップの音源をリリースし日本でも話題を呼びました。
Anuphong Kulntomyotinさんは、タイに同姓同名のジャズギタリストがいらしゃいますのでおそらくこの方でしょう。フルアコースティックギターで本格的なモダンジャズ(相当上手いと感じます)を弾く動画がYouTubeのチャンネルにアップされています。
ボーカル・ディレクターには、タイの人気エレクトロポップ/シンセポップバンド、「SHIBUYA」(渋谷)のヒットでおなじみ、”TELEx TELEXs”のボーカル、Sorrarat Limpanopparat (AOM)さんがクレジットされています。
全般に、日系アイドル、ロック、ジャズ、インディーロック、シティポップ、AOR、アメリカンポップス、エレクトロ、シンセポップ等の分野を研究し精通した音楽業界の手練れが揃っており、新アイドルグループ、FEVERのプロジェクトの本気度が伝わってくる布陣です。
3.海外まで届けるには音楽制作に力を入れることが必要
FEVERの「Start Again」は、音楽制作、MV制作、コレオグラフィー(振付)とそれらを統合するコンセプトのプロデュースには、しっかりと資源(人材、資金、資材)等を投入しているのがわかります。
ここに力を入れないと、フリーライブ、各メディア出演等のプロモーションで接点・露出のある自国内の人気・活動にとどまってしまいかねません。
音楽に力(資金、人材)を入れないと海外には届きにくいのです。
タイ・バンコクを拠点とするAKB48の海外姉妹グループ、BNK48のMVには、ASEAN各国、中国、韓国、日本等のアジア各国はもちろん、ブラジル等の南米や北米等世界各国からもコメントがあります。
K-POP勢は、実際にプロモーションや公演で訪れる機会の少ない、南米、東ヨーロッパ等で高い人気を誇っています。その原動力は、音楽制作、コレオグラフィー(振付)、衣装、総合企画・演出等へ大きな投資をした魅力的なMVです。
4.BNK48周辺はタイ芸能界への人材供給源?!
また、タイの国民的人気アイドルグループ、BNK48の周辺は、芸能界への人材供給源として機能している感があります。
Plastic Plasticの最新MV「Summer Hibernation」主演女優のMillie(ミンリー)は、現在、ソロとして芸能活動をしています。と同時に、2018年のBNK48二期生オーディションのファイナリストとしてBNK48ファンには名前と顔が知られています。
そしてFEVERのメンバーのBeamBeamは、BNK48一期生の最終合格者30人の一人ですが、辞退し、キャビンアテンダントの進路を選びました。
BeamBeam
photoリンク先:https://www.beartai.com/lifestyle/entertainment/298172
2018年に入ってBNK48の人気が爆発するとともに、『BNK48にならなかった30人目の合格者』としてマスコミの注目を浴び、Webメディアやテレビのインタビューに応えるなどしていました。
「BNK48のオーディションを通して友人になったBNK48のメンバーに、商業施設のイベントで(自分は観客として)再会した。」というような話をされていました。
メディア取材に応じていたということは、その時点で芸能界復帰の意思があったのではないかと推測しています。
また上記記事を見ると、もう一人、FEVERのメンバーでBNK48に縁があったメンバーがいるようなことが書いてあります。
5.FEVER「Start Again」の音楽制作に集結したタイのミュージシャン達のバンド・ユニットの楽曲
◇POLYCAT :「たくさんの花」(THE FLOWERS)
日本語で歌われていますがタイのシティポップバンドの楽曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=XYuanIkue0I
◇TELEx TELEXs :「SHIBUYA」
https://www.youtube.com/watch?v=O4LCV8ZRKzE
◇Plastic Plastic :「Summer Hibernation」
主演はMillie(ミンリー)
https://www.youtube.com/watch?v=f4Kokujm1f0
6.FEVER「Start Again」とアーティスト写真
◇FEVER 「Start Again」
これが、タイの手練れのポップ・ロック・ジャズミュージシャン達が集結した楽曲!!。
◇FEVER :「Start Again」「Official MV」
https://www.youtube.com/watch?v=3gRD_7lsJWU
◇John Lennon :「(Just Like) Starting Over」
プリントを使った演出は2018年の東京ドーム(ワールドツアー)のポール・マッカートニーのプレショー(スライド)にも影響を与えているかもしれません?まぁ、回顧(懐古)するにはこういう演出しか選択肢はないでしょう。
回顧(懐古)、歴史は重要です。同時に、FEVERのような若い衆がロックスピリットと野心を隠さず剥き出しにするのはカッコいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pZCxyOcvp5A
◇FEVER(アーティスト写真)
photoリンク先:https://www.beartai.com/lifestyle/entertainment/298920
<参考>
◇POLYCAT