(先輩)「スマホ修理に出してて、今代替機使ってるから音楽入ってないんだけど、スマホに何か音楽入っているでしょ?。」
(私)「レッド・ツェッペリンのリマスタ版に入ってた1969年のパリのライブなんかどうですか?」
(先輩)「んー。ツェッペリンのブートとか高校時代に散々聞いたからいいや。それに、ロバート・プラントが言うには、これからはグレタ・ヴァン・フリートらしいぞ。」
(私)「じゃぁ、ヨーロッパの『イエスタデイズ・ニュース』~BAND-MAIDの『Take me higher!! 』とかハードロックのセレクションのリストはどうでしょう?。」
(先輩)「ヨーロッパのそいつはなんかレインボーのパクリのような気がするし、車の中でワウペダルワウワウっての聞くと目が回る気がしてやだ。」
(私)「はぁ・・・。」
(先輩)「最近、若者に流行ってるらしいシティポップの昔の元ネタみたいなのない?ボズ・スキャッグスとかTOTOとかドゥービー・ブラザーズとか?ブラコンでもいいや、ユージン・ワイルドとか今どうしてるのかな?。」
(私)「ユージン・ワイルドはわからないですけど、レイ・パーカーJrは去年、日本の岡崎体育のバックで弾いてましたよ。先輩、ガッツリしたハードロックが好きなイメージあったんですけど、オシャレ系の方が好きなんですか?。」
(先輩)「ハードロックとかヘヴィメタルじゃ女の子に受けないんだよ。上京してから、田中康夫読んでレコード数百枚聞いて勉強したな。車でかけるのはAORとブラコンばっかりだったわ。」
(私)「さすが先輩!それであんな奇麗な奥さんをゲットされたんですね!。」
(先輩)「んー。まぁ、ちょっといろいろあって、独りになったんだけどね。」
(私)「・・・・・・。」
(先輩)「まあ、全部俺が悪かったりするんだけどね。」
(私)「・・・・・・。」
(先輩)「成人した娘がまだ高校生だった頃、夏場に、車でロックフェスの送り迎えしたことあったっけな・・・・。もう3年以上連絡来ないよ。次に連絡来るのは、結婚の報告の時だったりしてね。」
(私)(気を取り直して)「じゃぁバンメ(BAND-MAID)の新譜『start over』かけていいですか。あとデバージとかクルギャンとかビル・ラバウンティとかロビー・デュプリーとかのリストで。」
(先輩)「よし、それいこうか。」
(私)「どうでしょう?BAND-MAID の新譜(『start over』)?。」
(先輩)「んー、なかなか爽やかでいいんじゃない。今時の中学生の女の子がどんな音楽好きかなんて、俺みたいなおじさんにはわからないけど、きっとうるさいやつよりはこれのほうがいいだろう。」
(私)「そうですよね。次の曲はボーカルの彩姫さんが思いっきり踊れるトラックで、帽子をかぶって魔法使いのコスプレをしたリッチー・ブラックモア風の老人がストラトキャスター投げ捨てて踊りまくるっていう演出でどうかと思ってるんですけど。」
(先輩)「・・・・・。それじゃマイケル・ジャクソンの『スリラー』だよ。それに、リッチーのパチもんっていうと、昔、ロッド・エヴァンスの『偽ディープ・パープル事件』ってのがあってだな・・・。おい、駅に着いたぞ。」
(私)「すみません、どうもありがとうございました。」
◇ BAND-MAID :「start over」
◇ DeBarge:「Rhythm Of The Night」
https://www.youtube.com/watch?v=cAQSZhazYk8
◇ Kool & The Gang:「Celebration」
https://www.youtube.com/watch?v=3GwjfUFyY6M