- 1.「何ですか、それ?」
- 2.クラシック音楽とポピュラー音楽は何が違うのか
- 3.クリープハイプは、モダン・ブルース(現代のブルース)だ!!
- ◇もろもろ( yonige、SHISHAMO・・・BAND-MAID等々 )
1.「何ですか、それ?」
そのお店は、主にマスターが自分で選んだクラシックとジャズのCDやアナログレコードをかけていました。ある時、マスターから、自分の音楽の嗜好を聞かれて、
「ファンクとかブルースとか、ジャズは少々ですけど。最近はヒップホップ聞いてます。どっちかというと、黒人の音楽が好きなんですよね。もともとは、ロックから入ったんですけど。」
「クラシックは、20世紀、19世紀末のクラシック、例えばシェーンベルクやサティやラベルなんかはロック(プログレ、アンビエント等)の延長として聴けたんで、もっと遡って聴いてみたこともあるんですけど、ちょっと自分の好みとは違うかなと思って、今は積極的には聴いていないんですよ。」
と答えたところ、
「レベル・ミュージックがお好きなんですね。」
と指摘されました。
「レベル・ミュージック?」「何ですか?それ?」
という感じだったんですが、調べてみると何となく意味がわかりました。レゲエとか、アメリカだと公民権運動の勃興とリンクしたソウルやファンクとかがたぶん該当しますよね。ロックだったら、RATM(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)なんかの音楽がそうですよね。たぶん。たしかにパンクのクラッシュなんか大好きです。
2.クラシック音楽とポピュラー音楽は何が違うのか
ものすごくはしょってます。正確な情報は歴史(世界史)等の教科書をご覧いただくことをお勧めします。社会・経済的背景とかの部分をバッサリ略してしまっていますので。
2-1.分類の軸
分類の軸は、ずばり、音楽のジャンルや形が成立した時点で、「誰が音楽家にお金を払っていたか」という点です。音楽家の立場からすると「誰のお金で生活を支えているか」ということです。もちろん時代が下るにしたがって混じってきます。
2-2.クラシック音楽
私の理解では、クラシック音楽=ヨーロッパ宮廷音楽です。
王侯貴族がパトロン=スポンサーとして芸術活動(芸術家の活動や生活)を支えたのが、クラシック音楽(ヨーロッパ宮廷音楽)と理解しています。王侯貴族には貴族化した大商人も含みます。カタカナのなんとか家というのですね。
現代では王侯貴族がいない国も多いですし、王政のある国でも全てを仕切る力を持つ世ではないです。なので、国(行政)が芸術家、芸術活動をスポンサーします。
2-3.ポピュラー音楽
ポピュラー音楽(ポップス)といってもいろいろありますが、ひとまず、英米発の世界を市場とするメジャーなポピュラー音楽のジャンルであるロック、ジャズ、R&B、ソウル、ファンク、ヒップホップ等を取り上げます。EDMとかエレクトロとかはちょっと置いておきます。
前のほうの、ロック、ジャズ・・・って、全て、ブルースがルーツですよね。アメリカ合衆国にアフリカから連れてこられた黒人奴隷とその子孫による音楽です。娯楽として形ができてくる前は、綿花農場(黒人奴隷が働いていた)等の労働歌だとされています。労働や生活に伴い音楽が存在したわけですね。
音楽なんですが、位置づけは芸術ではありません。あくまで、奴隷(やその子孫)の労働の歌だったり娯楽だったりです。なので、王侯貴族(アメリカには王侯貴族はいませんが)や国(行政・自治体)がスポンサーすることは基本的にはありません。
ただし、音楽を娯楽として楽しんだ聴衆が、演者に“投げ銭”をすることがあります。各地を放浪しながら、盛り場で演奏して収入を得る“音楽を生業とする者”が出現してきます。“投げ銭”がシステム化すると“興業”になっていきます。
日本のフォーク・ブルース・歌謡曲・ロック・ポップバンド、T字路s(伊東妙子さんと篠田智仁さんのデュオ)のワンマンライブで、”1890年代(19世紀末)”の流行曲がカバーされていましたが、1890年代にはブルースが成立していたようです。
3.クリープハイプは、モダン・ブルース(現代のブルース)だ!!
クリープハイプの「イノチミジカシコイセヨオトメ」を初めて聴いた時、のけぞりました。
実は、”クリープハイプはモダン・ブルース(現代のブルース)である”というテーマでブログを書こうとしたのですが・・・。
1890年代までしか来てませんね。クリープハイプのメジャーデビューまで、まだ、110年以上残した1890年代で息切れしてしまいました。
”20世紀のポピュラー音楽史”って、何万字あっても足りなそう・・・と今頃気付いてしまったので、ひとまず保留にいたします。
「世界史」や「音楽」の教科書を引っ張り出して読んだ方が早かった感じがしてきました・・・。
◇もろもろ( yonige、SHISHAMO・・・BAND-MAID等々 )
https://twitter.com/miku_bandmaid/status/994922349366521856
#クリープハイプ さんを観に#武道館 行ってきましたっぽ。
— BAND-MAID 小鳩ミク (@miku_bandmaid) 2018年5月11日
昨日お給仕だったのに、もうお給仕したくなったっぽ〜🕊 https://t.co/1I0Ah5ETwR
クリープハイプは、ガールズバンドのyonige(ヨニゲ)やSHISHAMO(シシャモ)と対バンしているので、BAND-MAID とクリープハイプの対バンが実現したらすごいですね。
yonigeが世に出た当初、”女版クリープハイプ”と呼ばれました。実は、SHISHAMOのギタボ、宮崎朝子さんの書く歌詞は、穏やかなふりして鋭いです。クリープハイプとの対バンで、「バンドマン」をぶつけてきてます。
『追いかける気持ちだけは人一倍あるのに、
追いかけるための資金が足りないよ』
(SHISHAMO「バンドマン」の歌詞の一節より)
そう、街から街へとギターを抱え放浪する破天荒で危険な存在だけど、思わず追いかけて投げ銭したくなるような魅力的な存在がブルーズマン(バンドマン)。