やはりジャズが基調のAORならタイのMAD(マッド・パペット・スタジオ)なわけですが、世界各国の芸能界が新型コロナウイルス感染防止のため自粛一色の2020年4月、マッドがやってくれました。
NONT TANONTとのコラボです。楽曲は、ยังคงคอย - Hersのカバー。
カバー動画は音楽+サムネイル画像だけの構成です。カメラは入っていません。いつものスタジオフルメンバーでなく、少人数での制作です。
トラックはマッドのJanpat Montrelerdrasmeが独りで楽器演奏。ボーカルはNONT TANONTのボーカルが多重録音。
スタジオ入りしたのか宅録・別録りした歌とトラックをミックスしたのかはわかりませんが、シンプルなのは時節柄の制約でしょう。
国民への「一致団結」を呼びかけて波紋?賛否両論?を呼んでいる山下達郎さんは、パーソナリティを務めるラジオ番組を、自宅とラジオ局スタジオの間でリモート制作されました。
スガシカオさん、星野源さん、山下達郎さんらの賛否両論の件については、この3人の方に共通するルーツであるはずのジェームス・ブラウンやスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンの政治と音楽の歴史等を思い起こさせられました。
レベルミュージックであるブラック・ミュージック、ファンク出身の山下達郎さん、スガシカオさんらが糸井重里さん化したのか!と嘆く声も聞こえてくるようですが・・・。
JB(ジェームス・ブラウン)型でいくか、スライ・ストーン型で行くか。
JBもスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンも、1960年代後半から1970年代初頭のアメリカ公民権運動の最盛期に、それぞれの立場で政治や社会問題や世の中についてコミュニケーションしていたわけです。
しかし、それぞれの政治、公民権運動への関わり方、そしてその後の生き方(JBの場合死に方でもあるわけですが)は大きく異なります。
なんとなくではありますが、JBに「一致団結しようぜ」と呼びかけられたら、ポジティブ・ネガティブ共に反発も大きいのではないかと思うのです。
一方のスライ・ストーンに呼びかけられると、「まぁそうですよね。」(「でもあなたこそ無理でしょ。」)という感じで、カドが立たないような気もします。
『世界はゲットーだ!』は、おそらく(間違いなく)山下達郎さん、スガシカオさん、星野源さんも大好きであろうアメリカのファンクバンドWAR(ウォー)の名盤のタイトル。
「おんなの顔はひとつじゃないよ」
マウスハープ特有の哀愁と、マヌーシュ音楽(ロマ音楽)に通じるようなリズム感を備えたWAR(ウォー)のリー・オスカーのハーモニカは、何十年経っても素晴らしいの一言です。
ちなみにあいみょんの「愛を伝えたいだとか」こそは、近年もっともカッコ良いスライ・ストーン歌謡だと思っています。
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NONT TANONT名刺代わりの一曲!
自分的にはもしかしたら現代のアジア最高の男性R&Bシンガー候補かもと思う位好き。
https://www.youtube.com/watch?v=ta_EAYmbnPE
◆[MAD] ยังคงคอย - Hers (Cover) | NONT TANONT
https://www.youtube.com/watch?v=CpBqAbHKvUo
◆[MAD] มีผลต่อหัวใจ - นนท์ ธนนท์ (Cover) | Pop Jirapat
NONT TANONT大ヒット曲「
このような豪華なセッションを数か月後に再開することができるのでしょうか?それとも『風の谷のナウシカ』の風の谷のような世界が2年は続くことになるのでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=kBDtcwFcczI
◆Lee Oskar Live From Seattle | April 8, 2020 | #stayhomewithPFC
マウスハープ奏者リー・オスカーによる募金のためのパフォーマンス
https://www.youtube.com/watch?v=ZhloeMfvJfs