2020年代タイ女性アイドルグループの潮流を読むには日本で人気のFEVERよりCm Cafeの理解が必要?(DAIFUKU,Honey Toast,Fma Parfait・・・)

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2017年末にリリースされた「恋するフォーチュンクッキー」によるBNK48の人気爆発が引き起こしたというタイの日本型アイドル大ブーム。

2020年、BNK48以外のグループで日本で最も人気が高いグループは、FEVERでしょう。

FEVERは、2020年2月現在、一度も来日経験がないのに関わらず、既に2度の来日公演経験のある（6名のメンバーが2020年2月上旬3度目の来日をしましたが公演はしていないようです）ソメイヨシノ51（SY51）より認知度が高く、ファンの数も多いように見えます。

日本でFEVERの人気が高いのは、Perfumeが切り開いたテクノ系アイドルに通じるシンセポップの音楽性や、シティポップブームの背景でもあるFuture Funk、Vaporwaveの文脈を踏まえた楽曲や演出等のユニークさにあるのではないでしょうか。

日本のアイドルシーンでは、Perfume、Especia、ヤなことそっとミュート、sora tob sakana、フィロソフィーのダンス、lyrical school、Maison book girl等の『楽曲派』とも呼ばれることのあるユニークな音楽性に特徴を持たせたアイドルグループが一定の存在感を持って活動してきました（既に解散、活動停止したグループも含みます）。

ここに名前があがるようなアイドルグループを、インディーズデビューの1枚目、2枚目あたりから追っかけているタイプのアーリーアダプターなアイドルファンの一部が、2020年現在、タイの新進アイドルグループであるFEVERに注目し、期待しているのです。

なにしろFEVERは、国民的人気の女性シンガーソングライターであるあいみょん等のプロデューサーとして有名な音楽制作集団『アゲハスプリングス』が、その音楽性を絶賛しているのです。

恥ずかしながら存じ上げなかったタイの乃木坂と話題沸騰中のFEVERの新曲。Future Funkっぽい楽曲や独特な色味のMV含め胸に来るものがある。

FEVER - Ghost World「Official MV」 https://t.co/XDx5pFNj02
— アゲハスプリングス / agehasprings (@agehasprings) 2019年2月2日

twitter.com

FEVERのMVを初めて観た時、先日、欅坂46を脱退した平手友梨奈さんに晩年心酔していた『ロックマガジン』の阿木譲さん（故人）が、生前、FEVERを視たらどう評されるだろうかと感じました。

今年17歳になる欅坂46の平手友梨奈のような2001年の新世紀ベビーや、2000年生まれのミレニアムベビーの存在を見ていると、我々のような1000年代という旧世紀を生きて来た人間は、もはや居場所がないと思わずにはいられない。音楽もきっと質的・量的変化をもたらし突然変異して進化していくのだろう・・ pic.twitter.com/9kg3GfNSx3
— AGI Yuzuru (@AgiYuzuru) 2018年3月23日