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タイポップ回帰?BNK48が起こした日本型アイドル大ブーム終息後の『次』のトレンドは何?

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『ブーム』というものは頂点に達した時から下り坂を降り始めます。

 

日本のメディアでも一昨年、昨年と頻繁に報道されたタイの(日本型)アイドル大ブームのピーク(頂点)はいつだったのでしょうか?そして、次のトレンドは何なのでしょうか?

 

BNK48の人気のピークは、ズバリ、2018年9月15日に、1期生2期生総出演で実施されたフリーコンサート『BNK48 CONCERT 1ST 2GETHER At Central World』だと見ています。 

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そして、勢いが持続しそのまま持ち込まれたのが、2019年1月末に開催された『BNK48第一回選抜総選挙』『AKB48グループアジアフェスティバル2019』だと見ています。 (総選挙開票イベントが2019年1月26日、翌27日がアジアフェスティバル2019)

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タイ・バンコクAKB48の海外姉妹グループBNK48の人気爆発で注目された日本型アイドル、特に大人数女性アイドルグループとはどのようなグループでしょうか?

 

具体的には、まず、プロのエンターテイナーとしてのトレーニングを施されていなくても、どこか光るところ、伸びしろがあれば可という基準で、『素人+α』の水準のメンバーを二桁(BNK48をおもいっきり真似したグループだと20人以上)集めるというものです。

 

そして、歌やダンスのトレーニングやデビュー楽曲の選抜メンバーの発表等に対する素の反応等の『楽屋裏』を動画を通して視聴者(オタ)と共有し、そのプロセスを通じて人気メンバーが育っていくというものです。

 

この、『タイにおける日本型大人数アイドルグループの成功セオリー』に、陰りが見え、トレンドが変わってきたように見えます。

 

BNK48の大成功、人気爆発に対して、『柳の下の二匹目の泥鰌』とばかり、システムを模倣し2018年にデビューした7th Senseは、タイのファンをつかみ、好調にスタートしたように見えました。 

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しかし、2019年4月末、7th Senseの運営は突如全メンバーの契約を解除し、7th Senseは消滅します。

 

もうひとつの象徴的な事件は、2019年3月に18名の練習生メンバーでスタートしたBlack Forestです。 

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Black Forestは、スタート後サバイバル形式で正式メンバー9名に絞ったものの、2019年8月に突如全メンバーとの契約を解除しグループは消滅しました。

 

両グループともスキャンダルや目立った(報道されるような)事故はなく、ファンも順調に着いていて、これからという時のグループ消滅でした。

 

7th SenseもBlack Forestも運営はグループ消滅の理由を明らかにはしていません。

 

アイドルファンの間では、経営、すなわち収支(収入と支出の差額)が理由ではないかと噂されています。

 

大人数メンバーを有するアイドルグループを運営するには費用(コスト)がかかるのです。

 

一方、立ち上げたばかりのアイドルグループには、気前の良い大口のスポンサーでも付かない限り、なかなか安定した収入源は見込めません。

 

タイの日本型女性アイドルグループ大ブームのきっかけとなったBNK48のオーディション、デビューから2ndシングル「恋するフォーチュンクッキー」のヒットまでを捉えた傑作ドキュメンタリー映画BNK48  Girls Don't Cry』。

 

映画の中でカンの鋭いメンバーは、1stシングルデビュー後鳴かず飛ばずのグループの経営状況に「ヤバいんじゃね。」と感じたという趣旨のコメントをしています。

 

人気メンバーのオーン(Orn)にいたっては、おそらく学校で会計学を履修しているのでしょう。毎月出ていく一方の固定費の勘定科目を列挙し(一方、費用をまかなえる収入はあまりない)、「この状況が続けば経営が成りたない。キャリアに傷がつく前に出ていくことも真剣に考えた。」という趣旨のコメントをしています。

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7th SenseやBlack Forestの突然の消滅は、それぞれの運営が、上記の鳴かず飛ばずだったデビュー直後のBNK48の一部(数字の勘を持っている)メンバーが感じたのと同じことを感じ、損切り、撤退したのではないかと推測されているのです。

 

(続く)

 

◆RedSpin (เรดสปิน)  -「FANZONE」(แฟนโซน) [Official MV]

2019年12月発表。とてもタイポップらしいと感じるニューグループRed Spin。

Red Spinのパフォーマンスを見ると、一時期タイの芸能界で粗製乱造された大人数日本型(模倣)アイドルグループと違い、比較的少人数のメンバー(6人)が、デビュー前から大事に育てられ(一定以上のクオリティの水準までトレーニングされ)たグループであるのがわかります。

タイ語読めないけど、「タイポップ!」、「kamikaze(レーベルのグループ)が帰ってきた!」的なタイ語のコメントある感じ。

https://www.youtube.com/watch?v=GgVjHOx9kho

 

◆Faye Fang Kaew  -「เพลงพาไป」(Love Track) [Official MV]

2019年12月発表。2010年代初頭のタイポップのアイドルレーベルkamikazeの人気グループFFK(Faye Fang Kaew)が帰ってきた!

FFKの往年のヒット曲は、現代のタイの10代の人気アイドル達、BNK48のPun(パン)やソメイヨシノ51(SY51)のPlammyらもカバーを披露しています。

https://www.youtube.com/watch?v=cEDMu00qaRQ

 

◆Seven days : ภาวะโลก LUV [Official MV]

2010年代初頭から半ばにかけて大人気だったタイの人気アイドルレーベルkamikaze。
基本、小学生から10代が対象なので、MVの舞台は学園生活コメディーがデフォ。フォーマットはK-POPの影響も受けているようですが、威圧感がなく良い感じにゆるいテイストに仕上げられているのがファンにとっては魅力。

https://www.youtube.com/watch?v=fmzOEJKxzhY

 

<続きは> その①

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com

popmusic.hatenablog.com 

日本型アイドルで先行するBNK48は、タイポップ回帰どころか、東アジア(日本、韓国)の流行を一切無視したイサーン(タイ東北部)音楽のルークトゥン・モーラム(歌謡モーラム)スタイルと都会的アイドルのミスマッチを仕掛け、再び大人気となりました。 

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