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【海外で話題】ネクストBABYMETAL「IRONBUNNY」の戦隊モノ風着ぐるみには必然があった!【機能性音楽】

 

 

ロック音楽(Rock ’N’ Roll)が滅びた未来からロックを再興する目的でタイムスリップしてきたサイボーグギタリストが、オーディションで選ばれた現代のアイドル性ある女性シンガー・ダンサー3名と結成したロックユニット「IRONBUNNY」が国内外のHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)ファンから注目を集めています。

 

海外(英語)のHR/HMメディア『Metal Injection』と『 Metal Sucks』が8月28日付で記事を掲載したのがきっかけで、IRONBUNNYのデビューミニアルバム『IRONBUNNY~鉄槌のオルタナティブ~』からのリードトラック「23 -twenty three-」のMVには、海外からのコメントが寄せられています。

 

metalinjection.net

www.metalsucks.net

 

『Metal Sucks』の記事はVince Neilsteinさん、『Metal Injection』の記事はRobert Pasbaniさんによるもので、全く別の内容です。双方の視点を比べてみると面白いかもしれません。

記事掲載日付が共に8月28日であることから、『IRONBUNNY』の運営が、海外の芸能・音楽メディアに対して送信したプレスリリースの内容を受けて、「『IRONBUNNY』は、MVを視聴して記事を書く価値がある」とHR/HMメディア側が判断したものと推測します。


海外のHR/HMメディアは、BABYMETAL、BAND-MAID等が海外で受入れられて以降、日本のガールズロックアクトに関心を寄せているのです。
 

 

変身ヒーロー、戦隊ヒーロー、巨大ロボットアニメ等のテーマ曲、劇伴とは、気分を高騰させるための『機能性音楽』です。

 

そのため、機能性が有効であると認識されれば、ブラスロックでもハードロック・ヘヴィメタルでも、国内外のヒットチャートの流行とは関係なしに、同じ曲調が何十年も採用され続けるケースは少なくありません。機能性音楽は古くならない、あるいは、古くても機能を満たしていれば成立するからです。

 

例えば特撮ロボットアクション『スーパーロボットレッドバロン』のオープニング曲は、普遍的なハードロックの曲調に、例によってCHASE(チェイス)のブラスロックに影響を受けたホーンが鳴ります。

 

『マッハバロン』のオープニング曲の方は、今聴くと笑っちゃうほどグラムロックなロックンロールです(笑)。

 

『IRONBUNNY』の音楽のモチーフ・テーマであるLAメタル(ヘアーメタル)は、英語では主にグラム・メタルと呼ばれます。つまり、『IRONBUNNY』の音楽は、年配者が聴くと、「なぜ今こんな昔風の音楽を?」という疑問を感じるかもしれません。しかし、この音楽性は特撮モノの劇伴・テーマ曲の系譜として必然性があります。

 

『IRONBUNNY』と言う企画は、このポイント(ロボットモノ、戦隊モノ、変身ヒーローもの等のテーマ曲・劇伴は、流行に左右されない機能性音楽であること)を肝に、1980年代スタイルのヘアーメタル(LAメタル)主体の音楽性で押しているのでしょう。

 

そして、賛否両論のEdieeの着ぐるみ(スーツ)についてですが、あれもマストではないかと思います。

 

なぜかというと、音楽活動の際にスーツを着用している”中の人”は、例えば『仮面ライダーシリーズ』にゲスト出演して、戦闘員(2019年はショッカーじゃないですけど)とバトルする時は、中に入るのは専門のスーツアクター、スタントマン、つまり別な人になるはずだからです。

 

もちろん、ギターも弾けて、スタントアクションもこなせるスーパーマンなら別ですが。

 

 

『IRONBUNNY』=『戦隊もの・変身ヒーローものテーマ曲』=『機能性音楽』という図式は、歌謡ハードロックバンド「VELATRIA」のギタリストKABAYAさんが弾く松本梨香さんの「Alive A life」(『仮面ライダー龍騎』のOP)のカバー動画を視聴していて気付きました。

 

◆KABAYA 1st mini Album 『Greed In Cave』告知動画   

HR/HM=アニソンな機能性音楽の方向ですね。www.youtube.com

 

popmusic.hatenablog.com

 

IROBUNNYとは、単なるロックバンドではなく、バンドリ(BanG Dream!)のRoseliaロゼリア)、Poppin'Party(ポッピン パーティー)、RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)等と同様のIP(intellectual property=知的財産)ビジネスです。

 

だから、今後、ギタリストの戦隊モノや仮面ライダーシリーズ等にIRONBUNNYのEdieeがゲスト出演し、変身ヒーローと協力してショッカー(令和にはもういないけど後継者がいるはず)とバトルするかもしれません(その時は、中の人は違うでしょう)。

 

1970年代の『人造人間キカイダー』の主人公(ヒーロー)が、ギターを背負って登場する演出がIRONBUNNYの伏線かどうかは知りません。

 

そして、逆に、BABYMETALとよく引き合いに出されるガールズバンドのBAND-MAIDは、あきれるほどシンプルで、種も仕掛けもない、”Just a”(ただの)ロックンロールバンドです。 

popmusic.hatenablog.com

 

https://gekirock.com/news/2019/08/27/images/ironbunny_feature.jpg

写真リンク先:

gekirock.com