タイの女性アイドルグループシーンでは、2017年に日本のAKB48のバンコクを拠点とする海外姉妹グループ(フランチャイジー)BNK48がデビューすると大成功を収めました。
BNK48の大成功を受けて結成され、BNK48のシステムも参照し、人気を獲得していた大人数アイドルグループが7th Senseです。 popmusic.hatenablog.com
7th Senseの運営は、2019年4月末、突然、活動終了と全メンバーの契約解除を発表、残っていた仕事を完遂した後、実質的に解散しました。
https://mgronline.com/onlinesection/detail/9620000040683
7th Senseの解散後、7th SenseのOG等、芸能界経験組にオーディションによる新規メンバーを加え、新たなアイドルグループDAISY DAYSY(デイジーデイジー)が結成されることが発表されました。
そして、11人組の新アイドルグループDAISY DAISY(デイジーデイジー)がデビューしました。
以下のプロデューサーのインタビューによれば、音楽性のキーワードとして、アジアンポップス、アジアンセンス、日本、韓国、R&B等が出て来ており、7th Senseにもみられた多様性あるポップスの傾向を進化させた音楽性を追求していくように読めます。
photoリンク先:以下
กำลังจะปิ๊กบ้านแล้วนะเจ้า~ ขอขอบคุณป้อจายแม่ญิงทุกคนที่มาฮื้อกำลังใจ๋หมู่เฮาตลอดทั้งสามวันเน้อ น่าฮักขนาดดด 😘#DAISYDAISYIDOL #JapanWeek #CentralFestivalChiangmai pic.twitter.com/TNz1fPfLfQ
— daisydaisyidol (@daisydaisyidol) August 18, 2019
日本のシンガーソングライター、竹内まりやさんといえば、ミディアム・ファンクナンバーの「Plastic Love(プラスティック・ラブ)」がYouTubeで世界中で支持され、昨今の世界的なシティ・ポップブームのアイコンとしてたびたび報道されています。
実は、竹内まりやさんは、カントリー・ポップ、カントリー・ロック調の曲を歌った時に抜群に上手いのです
竹内まりやさんの40周年記念アルバム モア・ベスト & レアリティーズ & カバーズ『Turntable』の収録曲を見ると、カントリー・ポップ/ロック系の洋楽カバー曲が5曲以上(どこまでをカントリー系とカウントするかによりますが)収録されており、カントリー・ポップ歌手としての竹内まりやさんの魅力も再認識できる作品となっています。
竹内まりやさんのアン・マレーであるとかクリスタル・ゲイルであるとかリタ・クーリッジであるとかカーラ・ボノフであるとかと同様、成熟した女性の中低音域のボーカルの魅力を活かした曲は抜群なのです。
プロデューサーでもある山下達郎さん自身が、ラジオ番組『サンデー・ソングブック』で「竹内まりやさんはカントリーがかったポップスを歌ったら抜群に上手い」と発言しているくらいです。
現代の東アジアのポップスでは、J-POP、K-POPともにカントリー系の曲調はまずありません。
Jan-ChanやCan Nayika等のBNK48のOG(卒業生)勢や新進アイドルグループFEVERらが、タイで人気のシティ・ポップの曲調で攻めるに対し、DAISY DAISY(デイジーデイジー)は7th Senseから引き継いだ(?)カントリー・ポップ調の曲調を持っていることは独自のタイポップの個性としては有りだと思います。
◆DAISY DAISY - Only (Special Version)「Official MV」
初公開のMVはカバー。カントリーミュージックのテイストを活かしたタイポップ風の曲調は、7th SenseゆずりのDAISY DAISY(デイジーデイジー)の特徴かもしれません。
カントリー調のサウンドは現代の東アジア(日本、韓国)のアイドルではほとんど聴くことはができません。歌唱力・コーラス力にはアイドルグループの中でも力を入れているように聴こえます。
https://www.youtube.com/watch?v=26FhplXvxfA
◆DAISY DAISY - Daisy Daisy「Official MV」
2曲目のMVはグループ名を冠したオリジナル曲のようです。7th Sense末期にも感じた無国籍 or 多国籍アジアンポップスになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FuPA7bJ-U8o
◆ショートムービー「Turntable」予告編
竹内まりやさんのアルバム『Turntable』は、松田聖子さん、中森明菜さん、薬師丸ひろ子さん、広末涼子さん、牧瀬里穂さん、森下恵理さん、岡田有希子さん、福永恵規さん(ex.おニャン子クラブ)らへの提供曲のセルフカバーも収録し、1980年代日本のアイドルファンにとっても魅力的な内容となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NgK1Z--Lp2s