自分はラジオ派でテレビは全く見ないんですが、先日、午前中のクリニックの待合室で流されていた民法テレビ放送を見ました。
感想を一言。
「マジ、(地上波テレビ放送)というのは、完全に終わったんだな。」
民法テレビ放送って、収益(収入)のほとんどは、CM(コマーシャル)を出すスポンサーからの広告料により運営されています。
その窓口、差配するのが、電通、博報堂云々というご存知のシステムです。
だから、テレビコマーシャルがどのような企業のどのような商品かいう点に注視すれば、地上波テレビというビジネスが今、どういう塩梅なのか一目瞭然です。
で、午前中の民放テレビ番組のコマーシャルはどうだったか・・・。
何も言いますまい。言いようがありません。
一方、無料で圧倒的シェアを獲得した段階後、収益化(マネタイズ)のステップに移ったYouTubeをご覧になっていると感じられると思うのですが、チープでない高い制作費をかけたコマーシャル動画が配信されています。
YouTubeには、同じ時間帯に、高額な制作費をかけたCM動画が配信されているんですよね。
消費意欲が盛んな20代、30代を対象とするコマーシャルは、YouTube等の大手Webサイトに盛んに配信されるようになっています。
有料動画配信、Netflix(ネットフリックス)は、オリジナルのこんまり(近藤麻理恵さん)やテラスハウスの番組が、海外で大ヒットしていることはたびたび報道されています。
完全に終わったもの、システムをどうできるだけ奇麗にスムーズに結末をつけるか・・・。
なかなか難しいことなんですよね。『終わった』システムに、ぶらさがっている企業や雇用もあるわけですから。
いきなりのハードランディングでなく、移行期間を設けたソフトランディング、モラトリアム(猶予期間)、それがいわば、個々の産業にとってのQE(金融緩和)です。
CD販売(フィジカル)というビジネスモデルは、日本と欧州の一部の国(ドイツ)以外の国ではほとんど終了しています。
その間に次の道筋を開拓する。
だから、握手券・投票権(=CD)というビジネスモデルで、過去10年以内に終わるはずだったAKB商法というのは、いわば、音楽産業全体にとってのQE(金融緩和)でした。
緩和(握手券・投票権によりレコード会社にお金が流れること)が続く間に、CD販売が8割、9割減した後の道筋を、音楽産業も個々のバンドやアーティストも道筋を付けられたかどうかということなのです。
私は、昭和の時代から続いているような、噺家(落語家)さんが、街頭や商店の店頭に出没して、庶民をいじるような、中波(AM)放送ラジオ番組がいまだに好きなんですけどね。
NGT48事件のように大きな社会問題として関心を集めると、メディアの注文に応じ、そのカテゴリに対する深い理解が不足したまま、出稿したり、コメントに応じてしまう文化人やタレントも少なからず見受けられます。メディアの方も旬の内に紙面や画面を埋めることが目的で、論評やコメントの質を問うものではないからです。
立ち上げの時からそのカテゴリを注視し続けたファンの中には、いっちょかみではなかなか近づけない本質に近い所に切り込んで分析する力量を持つ方もいます。
SNH48の専門家である”分室さん”の分析。
正しいか、間違っているか、あるいは、賛同するか、賛同しないかについては別として、本質に近い部分に切り込めていると感じます。
ご参考までにご紹介します。
◆SY51「 แสงแห่งความหวัง Silver Lining 」
タイの新人アイドルグループ、SY51(SomeiYoshino51)、新曲MV発表されました!
1st曲、サックスソロまで入れたロックンロールベースの歌謡アイドルポップスで、SY51の楽曲制作スタッフは、1960年代・1970年代のロック、ポップスをベースとする日本の歌謡アイドルポップスの構造を理解していると感じましたが、2ndも想像以上に良いです!
SY51 - แสงแห่งความหวัง Silver Lining [ Official MV ] - YouTube
◆BNK48「Kimi no Koto ga Suki Dakara ก็เพราะว่าชอบเธอ」
経済成長(GDP前年比)率4%前後の好景気が続き、『資本主義経済の妖精』としてのアイドル像が成り立ちうる新興経済大国の社会・経済状況が続く環境下であれば、『AKB商法』も副作用を強力に抑えコントロールしながら継続することが可能でしょう。