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『IDOL EXPO 2019』の大団円
タイ・バンコクの展示会場BITECにて、2019年2月7日~2月10日の4日間の日程で、携帯電話の展示会『MOBILE EXPO 2019』に連動して開催された『IDOL EXPO 2019』の結果は、控えめに言っても大成功といってよいでしょう。popmusic.hatenablog.com
大型展示会場の通路部分のフリースペースで設営し、事前予約や入場券不要で観れるシステムのように見えますので、正確な入場者数は不明です。
動員力のあるアイドルグループは1,000人を超える観客を集めているように見えますので、主催者発表がもしあれば、4日間で1万人を超える観客数を発表するのではないでしょうか。
今まで、BNK48の人気爆発およびその後(その影響、洗礼を受けた)タイのアイドル事情については、いくつかの重要なテキストが発表されてきました。
『IDOL EXPO 2019』に関連しても、既にいくつかの重要なテキストが発表されています。今後、お堅い系のメディアからも、『IDOL EXPO 2019』を素材にしたテキストが発表されてくる可能性が高いので、しばらくは現地発の情報に注意が必要でしょう。
まず、このイベント『IDOL EXPO 2019』を企画し、仕切った運営体である『IDOL MASTER』と、出展した各アイドルグループの運営に対するインタビューがあります。
焦点を当てているのは、アイドル・パフォーマー自身ではなく、運営がどのような理念と方向性、そして戦略や戦術の方法論を持ち、タイのアイドルビジネスをどういった方向に成長させていこうとしているのかについての質問と回答です。おそらく、開催前にインタビューしたものでしょう。
非常に重要なことが書かれており、必読といえます。
こちらは、タイのメディアMGONLINEが、『IDOL EXPO 2019』を実際に取材した報道です。興味本位、物珍しさ、冷やかし半分といったよくある姿勢ではありません。メディアが事前に、イベントを企画・運営するIDOL MASTERとコミュニケーション(取材)を取っており、メディアにIDOL MASTER側の『熱意』のようなものが伝わっていることが大きいのでしょう。
IDOL MASTERのSukij Charoenmukyananさんがキーワード、キーフレーズで繰り返し言っているのは、「エコ(ロジー)・生態系」、「エコシステム」、そして「アイドル」ビジネスにおける(日本の近江商人の理念である)「三方よし」に通ずる理念です。通ずるというより近江商人の「三方よし」と全く同じでしょう。
我々は、クライアント(企業・広告主)、消費者・買い手(ファン・ヲタ)、アイドル(パフォーマー)の三者が『三方よし』となるアイドルビジネスにおけるエコロジカルなエコシステム(生態系)を構築するのだと繰り返し述べています。
タイの新世代アイドルブームは、牽引したBNK48 OfficeのCEOのトムさんがとてもインテリ色が強かった(従来の芸能界色が薄いというかほとんどない)こともあってか、インテリ色、インテリジェントなカラー・テイストが強く感じます。
トムさんの発言にしても今回のIDOL MASTERの発言にしても、ビジネススクールの講義やゼミそのものという感じで、正論そのものです。
全く新しい事業や業界を立ち上げる、実際に立ち上げたわけですから、基本、原理・原則に忠実というのは理にはかなっているのでしょう。
全く新しいことをゼロからスタートさせるということは、従来からの慣習でなぁなぁでやるということができないわけですから。