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ミネアポリス・ファンク(プリンス・ファミリー)論、MillieがタイのアイドルBNK48に入らなかった理由は?

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安室奈美恵さんが、2018年9月16日をもって歌手活動から引退されました。

 

安室奈美恵さんといえば、少女時代に、アメリカのR&B歌手、ジャネット・ジャクソンに憧れ、『歌って踊る』スタイルのエンターティナーを目指したことは有名です。東アジアのジャネット・ジャクソンフォロワーの2トップが、安室奈美恵さんとBoAさんだと思います。

 

大ヒットし、ジャネット・ジャクソンを世界中のポップシーンで大スターにした作品が、ジャム&ルイスのプロデュースによるアルバム『コントロール』そして『リズム・ネイション1814』。

 

ジャム&ルイスは、ジミー・ジャム (Jimmy Jam)&テリー・ルイス  (Terry Lewis)の2人の名称で、2人は、ミネアポリスのファンクバンド、ザ・タイムのメンバーでした。

 

『俺はミネアポリス生まれ、ファンク育ち、ファンキーなやつは大体ともだち』なので、ザ・タイムは、プリンスファミリーの中核バンドです。

 

ミネアポリスのファンクシーンで活動したファンクのミュージシャンがミネアポリス・ファンクと呼ばれます。プリンス・ファミリーはほぼ同意語です。

 

映画「パープル・レイン」でプリンスの敵役の超絶濃いキャラで「Jungle Love」を大ヒットさせたザ・タイムのモリス・デイ、プリンスの影武者的なB級感がファンキーなジェシー・ジョンソンやレディ・フォー・ザ・ワールド、女性の楽器パフォーマンスの一つの型を提示したシーラ・E、女性ファンク・ボーカル・グループのヴァニティ6、アポロニア6・・・。

 

役者は揃いすぎるほど揃っているのですが、やはり、東アジアのポップ・ミュージックの歴史という視点からみると、安室奈美恵さん、SPEED、MAXらの沖縄アクターズスクール勢や元祖K-POPBoAらに与えた影響から、ジャネット・ジャクソンをプロデュースしたジャム&ルイスが一番重要ではないかと思います。

 

ジャネット・ジャクソンのブラックハードロックの大ヒット「BLACK CAT」。HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)畑のミュージシャンも良くカバーします。哀しいかな、メタルのミュージシャンはひたすらギターを弾くだけで絶対に踊りません。「BLACK CAT」のMVではキッズが踊りまくるところがハイライトなんですが。

 

JB(ジェームス・ブラウン)やプリンスがバンマス(バンド・マスター)なら、『楽器を弾きながら踊れ!』『踊らないならバンドを解雇(クビ)だ!』で即解決でしょう。もちろん、パワハラですが、ショービジネスの世界ですから、ボスに『ダンス・ミュージック演るのに踊れないやつはバンドに要らない』と言われればそれまでです。

 

 

タイのジャズ・キーボード奏者、ジャズダンサーのMillie(ミンリー)は18歳。ボーカリストとしてもタイの人気TV番組『I Can See Your Voice』で自慢の喉を聴かせたことがあります。

 

www.instagram.com

 

Millie(ミンリー)は、2017年末から2018年前半にかけて人気爆発し、未だ熱が全く冷めないタイの国民的大人気アイドルグループ、BNK48の第二期生オーディションで、一万人超の応募者の中からファイナリストの94名に進み、デジタルライブスタジオ(水槽)でのパフォーマンス(審査)を行っています。その後のステップには進まれていないようですが、他の芸能活動との兼ね合い等の理由なのかどうかはわかりません。

  

BNK48二期生オーディションの最終合格者、そして「次のシーズン」や「君はメロディー」に選抜された二期生を見て感じたことがあります。それは、1.1950年代・1960年代の明るく楽しいアメリカンポップス、ロックンロールが似合うタイプ  2.ファッション、アパレルとのタイアップに適しているようなモデルとしてのポテンシャルを持つタイプという2点です。

 

一方、ポップス市場をK-POPが席巻し、日本のアニメ・ゲーム・サブカルファン以外の一般層からは「ジャパニーズアイドル、何それ?」状態の、何もないところに斬り込んでいったBNK48一期生はかなり違うように感じました。

 

ブラック・ダンス・ミュージックの『世界各国で親しみやすい版』であるK-POPに視覚的(ダンス・パフォーマンス)で見劣りしないような『踊れる』、『ファンキーな』、『ブラック・ミュージックテイストのある』なタイプを一大勢力として採用しているように見えたのです。

 

キャプテンのチャープランを数万人差で引き離して、各種SNSファロワー数がトップのBNK48チームBⅢキャプテンのパン(Pun、一期生)がまさにそういうタイプです。

 

Millie(ミンリー)も、日本在住だったら、アイドルグループのオーディションにはまず応募してこないタイプでしょう。

 

Millie(ミンリー)みたいなメンバーがいるアイドルグループだったら是非『ハンドシェイクイベント(握手会)』に行ってみたいですね。

 

ゲイリー・シャイダーのコスプレ(おむつ一丁)でエレキギター背負って「スターチャイルドデスっ!」と会場に行ろうとしたら、入場と同時に運営が手配している警備員さんに拘束されるでしょうか?

 

握手会の会場に行く前に身柄拘束されてたどりつけないですね。たぶん。

 

生涯おむつ一丁のコスプレで過ごしたゲイリー・シャイダーはやはりファンキーで偉大だったとしかいいようがありません。

 

 

『 世の中には二種類の音楽がある。

  ひとつめはファンキーな音楽だ。

  そして、ふたつめはそれ以外の音楽のことだ。 』 

                    (おれ)

 

 

そういうわけで、ミネアポリス・ファンクのSt.Paul(セント・ポール or セント・ポール・ピーターソン)です。

 

元ザ・タイムのキーボード奏者、つまり、ジャム&ルイスの後釜。ソロで歌う時はベースギターを弾きながらパフォーマンスします。

 

既にSt.Paulの屋号は用いず、ポール・ピーターソン名義で活動されているのはちょっと残念な気がしますが。

 

St.Paulのアーティスト同名の1stアルバム、これがミネアポリス・ファンクの名盤!捨て曲一曲もなし!(スローナンバー含め)CDをどこからかけても踊れる良盤!。プリンスからアク、クセを抜いたような徹底的にポップなファンク!

 

2ndは、当時のヒットチャートロックのテイストが加味されてて、ファンクとしてもロックとしてもちょっと中途半端で残念な感じ・・・・。

 

もっと徹底的にポップでファンキー路線を極めて欲しかった・・・です。

 

音源はいろいろ(上のほうとかチャートとか)忖度しなきゃならなかったりするものなんですよ。

 

しかし、地元で、ファミリーとライブする時はもちろんいつでもミネアポリスファンク一色です!

 

それでは。

 

 

"St.Paul...

That's One Funky White Boy !"

(Prince)

 

 

◇ St.Paul Peterson(セント・ポール or セント・ポール・ピーターソン)「Jungle Love(ジャングル・ラブ)」

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◇「What's Up」- 4 non blondes arranged by Chin'Chin band (funk version)

ボーカル&キーボード&ダンス・パフォーマンスはMillie

MillieがファンクバンドとアメリカのシンガーソングライターP!nk(ピンク)の「What's Up」をカバー!

Millieの2:30 からのキーボードソロ、そして3:10から楽器を離れ最前に出てのダンス・パフォーマンス!!堂々たるコール&レスポンスに、先日ライブハウスで観た日本の18歳のブルース系シンガーソングギタリスト、カホリさん(先日路上ライブをしていたら、きゃりーぱみゅぱみゅみたいな人がブルースを弾いてるとTwitterでプチバズった。)を連想しましたた。

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◇ Millie & Cincin (ミンリー&シンシン)[MadpuppetStudio]「Lover Boy」(Phum Viphurit Cover)

Miiiie(ミンリー)と元BNK48一期生(卒メン)Cincin(シンシン)がデュエットで海外人気も高いPhum Viphuritの「Lover Boy」をカバー。

MAD(MadpuppetStudio)さん、次回はMillieがフロントでファンキーなダンスナンバーもよろしくお願いします!

www.youtube.com

◇ St Paul and the Minneapolis Funk All Stars(セント・ポール・ピーターソン&ミネアポリス・ファンク・オール・スターズ)ダイジェスト

おなじみの代表曲、ヒット曲ダイジェスト。マーク・ロンソンやブルーノ・マーズらの大きなルーツはここ!

シーラ・EとプリンスがMVにコメントを寄せています!

www.youtube.com

◇ シンガーソングギタリストのカホリさん

カレーうどんブルース 」いや「替え玉ください」だったか(?)、コール&レスポンスのある曲、面白かったデス!日常の中に着想を得る曲作りは正しくブルースです。

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