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【鋼鉄寺院】BAND-MAID イギリスライブ、ギリシャ誌が画像に捉えたロックな瞬間【海外の反応・ロンドンUnderworld】

昨日の帰り、近所のやや年配の女性が、

「あそこに、顔の尖った猫が居た!」
「尖った鼻でこっちを睨んだ!」

と訴えていて大騒ぎになっていました。

「・・・。たぶん、タヌキだと思います。」

えぇと、そういえば自分も、一カ月位前なんですけど、夜の10時頃、陸橋を渡ったところのコンビニの駐車場で、身体は大きめの猫より一回り小さいくらいで、明らかに猫ではない(ワイルドさ、ケダモノ感が猫と違う)黒い動物を目撃しました。

そいつは、身体をかがめ、首を回して周囲を見回しながら、低い態勢で、信用金庫の駐車場の方に移動していきました。

自分は、二車線道路の車道を隔てた向かい側の歩道にいたんです。そいつ(黒い小さいワイルドなケダモノ)は、自分と目が合い、こちらの存在に気付きました。非常に警戒心が強い。そして、そいつが、この距離(20メートル超)は、人間が脅威を与えることはできない距離だと瞬時に判断して、こちらを睨んだ視線を自分の進行方向に転じたのもわかりました。

友達に、「陸橋のそばのコンビニにところにタヌキが居た!」とメッセージを送ったら、

「それ、ハクビシンだと思う」と返事が来ました。

タヌキ?ハクビシン?どっちだったんでしょうかね。


フランスには、タヌキがいないので、フランス人は、タヌキという動物を見ても、それがタヌキだと認知できないそうです。

人は、あらかじめ持っている(過去に学習した)「型」にあてはめることによって、ものごと、事象を認知します。

近所の女性は、黒いワイルドな動物を、「猫」という型で認知し、私は、「タヌキ(とはこういものだろう)」という型で認知しました。


ヨーロッパツアー前半戦を終えたBAND-MAID

ヨーロッパでの報道を見ると、ロック・メタルのメディアは、BAND-MAIDというバンドを、ヘヴィメタルを主な構成要素とする音楽のカテゴリのニュースターとして推していこうという意向を示していると感じました。

一方、日本では、BAND-MAIDは、「メイドの衣装を着たハードロックバンド」だということで定着したようです。

ヘヴィメタルとハードロックはどう違うのでしょうか?などというお題をかかげてしまうと、「黒人音楽の歴史と白人音楽・文化への影響がどうこうして、ネオペイガニズム地母神信仰がポストモダニズムの潮流の中云々で」というような壮大な論文を書かないといけなくなってしまうのでしません。

人が聞いた音楽は、その人がすでに持っているいくつかの音楽ジャンルの「型」によって判断されます。

この「型」を示すコトバが、ロックとかソウルとかレゲエとかファンク等です。ところが、この言葉は、国や地域によって、指す音楽が微妙に、あるいは大いに違ったりします。

英米では、ロックのことを強調して言うときに、ロックンロールという言葉を使います。つまり、ロックンロール=ロックなんです。英語の文章の中の「ロックンロール」という単語を日本語に訳す時に、単に「ロック」と略したほうが通じやすいことが多いです。

日本では、一般的には、ロックンロールという言葉をもっと狭い意味で使います。1950年代のチャック・ベリーやリトル・リチャードやエディ・コクランの音楽スタイル、そして後世(1970年代以降)になって、例えばシャナナ(SHA NA NA)のように、この1950年代の音楽スタイルを意図的に踏襲する音楽のことをロックンロールと呼ぶことが多いのです。

今年(2016年)、自身の屋号(グループ名)である、「レインボー」を復活(リユニオン)させ、フェスで演奏したロックギタリスト、リッチー・ブラックモア。御年71歳。

リッチー・ブラックモアは、レインボー復活に際して、

「わしは、また、ロックンロールの世界に戻って来るのじゃ。」

というニュアンスの発言をされました。(リッチー・ブラックモアは、1997年以降は、アコースティックユニットの「ブラックモアズ・ナイト」を中心に活動し、その音楽はニュー・エイジ等にカテゴライズされていました)

この場合の「ロックンロール」とは、チャック・ベリーのスタイルそのものの音楽ではありません。リッチー・ブラックモアが1970年代に演奏していた「ハードロック」や「ヘヴィメタル(クラッシック・メタル)」を指しています。

ヘヴィメタルとハードロックの違いに戻ります。

ヘヴィメタルハクビシンなら、ハードロックはタヌキだくらいの受け止め方で良いんじゃないかなと思います。(ただし、学校のテストでこう回答したら0点に採点されると思います)

ハクビシンとタヌキ、血統は違いますが、人間社会に近い生態系での生息域や食性などの位置づけがだぶってそうですから。

さらに、ヘヴィメタルハクビシン、ハードロック=タヌキ説で、BABYMETALとBAND-MAIDの相違点を強引に分析するとどうなるでしょうか。

BABYMETALというのは、野生のハクビシンと可愛らしくフレンドリーな家禽であるイエネコのハイブリッドのようなものかもしれません。

人為的に実験室で作られた、自然界には存在しない、驚天動地の新生物、モンスターです。なので、ワンアンドオンリーな生き物で、他の誰にも真似ができない存在です。

それに対して、BAND-MAIDは、タヌキ。

昔は街にも出て来てよくみかけた生き物だけど、ここ数十年は、市街化が進んだため、すっかり見かけなくなったという存在。

「昔は、このあたりでもよく見かけたもんじゃ」という既視感、親しみやすさがあり、ロックメディアの支持を得やすい音楽です。ロック関係者、ロックファンなら、何の抵抗もなく支持することができます。

もちろん、説得力ある演奏力を持ち、ライブで、正攻法で圧倒的なパフォーマンスができるということが大前提です。

そして、BAND-MAIDは、2016年秋のヨーロッパツアーで、それができるバンドであることを明らかにしました。


ギリシャのメタルE-zine「Metal Temple」、鋼鉄寺院。

11か国(ギリシャ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、カナダ、アメリカ、ブラジル、インド、イスラエルニュージーランド)にスタフを配している結構大規模なメディアです。

2016年10月12日(水)、BAND-MAIDが、イギリス、ロンドンのライブハウス「The Underworld」で行ったライブを取材したのは、在ロンドンのライター/エディターのアントン・サナトフ(Anton Sanatov)さん。
 
撮影もされていて、この写真が良いです。ロックな瞬間を切り取っています。

ポーランドのクオリティペーパー、Rzeczpospolita(ジェチポスポリタ)誌のアダム・ブラコウスキー(Adam Burakowski)さんの撮影したワルシャワのライブハウスのBAND-MAIDの写真は、演者、観客、会場が一体となったライブをとらえた現場感のあるものでした。

それに対して、アントン・サナトフ(Anton Sanatov)さんがロンドンで撮影した写真は、被写体のカリスマ性、キャラクター、パフォーマンスするロックアーティストの緊張感ある一瞬のたたずまいなど、人物に焦点を当てた写真のように感じます。

海外のファン(ご主人様、お嬢様)の動画へのコメントを見ると、海外のロックファンの中には、現代、2016年のロックバンドであるBAND-MAIDのパフォーマンスに、若く、昇り龍だった頃(20歳前後から20代前半頃位?)のデフ・レパードや、ガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N' Roses)の姿を見ている人がいることを感じます。

「まるで若い時のデフ・レパードを見ているようだ。ただし、このバンドのメンバーは全員日本人の女性だ。」

「このバンドのグルーブは、198*年のなんとかスタジアムでのガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N' Roses)以来だ。」

というようなコメントですね。

何十年ぶりに山から街に出てきたタヌキを見たって感じなんでしょうか。

BAND-MAID、2016年11月11日(金)に、両国国技館で開かれる「CLASSIC ROCK AWARDS(クラシックロックアワード)2016」で、デフ・レパードのメンバーと同じステージに立つようです。

このブッキングって、日本からではなくて、イギリス、ヨーロッパからのBAND-MAIDというバンドと、その音楽に対する見立て・期待がベースにあるような気がします。

9月23日、「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」の“最終”ラインアップ発表。10月12日、BAND-MAIDロンドン公演。同14日、英Metal Hammer誌がBAND-MAIDロンドン公演レビューを掲載(CLASSIC ROCKとMetal Hammerは共にTEAMROCK社のブランド)。同26日「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」へのBAND-MAID参加が急遽発表される。

それだけ説得力あるライブができたということですよね。

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□Metal Temple(メタル テンプル)
 http://www.metal-temple.com/

Band-Maid @ The Underworld, Camden, London, UK』(2016/10/13) 
 http://www.metal-temple.com/site/catalogues/entry/worldwide_live_shows/band-maid-the.htm

□Rzeczpospolita(ジェチポスポリタ)
Band-Maid zagrały w Hydrozagadce』(2016/10/20) 
 http://www.rp.pl/Muzyka/161029944-Band-Maid-zagraly-w-Hydrozagadce.html

□G&L

楽器メーカー(エレキギターエレキベース)のG&L社が、BAND-MAIDのベース奏者MISA(ミサ)さんのポスターを制作しています。
  http://www.glguitars.jp/

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